ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

茄子の花なぜか愛でたく買いにけり

2021-06-24 23:14:14 | 菜園
先だっての暴風雨で園芸店は大損害を受け信じられない値段で売りに出されている どれもこれも花はもぎ取られ茎が折れ無惨な姿。野菜の花は美しい 茄子の花が見たくて花が開くのを楽しみに買った。私の菜園も梨と林檎の木が根こそぎ倒れたがお隣さんの助けで植え直し回復し小さな実をつけ始めた 植物の生命力は素晴らしい 朱色の百合が咲いてる ラヴェンダーが次々と花開く。



さて ここ数日間で職場も暴風雨だった。コックさんが直属のボスにお局さんを訴え( 以前から彼女を批判するメールや仕事中途半端で帰ったやり残しの写真などを送ってたが今回は凄かった) お局さんを怒鳴りつけた。 笑っちゃいますがその後お局さんは泣きながらボスにメール送ったとのこと それで私や当時現場にいた人がコックさんとお局さんの言い分どっちが正しいかの証人として順番に呼び出された。土曜日曜のお局さんの仕事ぶりは頭にくることばかり お局さんのわがままぶりがかくも長期に渡って幅を利かせてきたのにはボスが何か弱みを握られているのか あるいは彼女の人生に同情しすぎてるのかわからない。お局さんはジキル博士とハイド氏みたいなので現場不在の上役達には楽しくておキャンな働き者に映っていたのかも。

私も哀れな人と同情してましたが(そのように思わせるだけチャーミングな面があるんです)これは彼女のために良くないと思いました。首に値します まだ40代 人手不足のケベック 首になってもいくらでも働こうと思えば仕事あります。新しい職場で一番下からやり直せばいいんです 最低賃金から組合もないところから始めればいいんです。彼女が赤ちゃんだなと思うのは泣いて喚けば勝つと思ってること いつも自分が正しいと正当化し不幸なのは周りのせい社会のせいにし彼女は悲劇の主人公 社会や人の欠点を探すのにはたけてるが自分にもどこか悪い点があるんじゃないかと思い致すところは皆無 周りがいくらフォローしても感謝の気持ちゼロ 流石の私も愛想つきました。 新しくやってきた学生アルバイトで働き者のエミリーちゃん これも新しく採用された真面目で勤勉なアフリカトーゴーから一年前に難民として移民したアゾさんすら 彼女は口だけは立派 する事なす事は怠け者と1ヶ月もしないで見抜いてます。 

直属ボスとの会話は以下です

ー 土日(ボス不在)だいぶ嵐が吹き荒れたようだが何があったか話して欲しい

ー 土曜日 午後6時にいなくなり7時になっても帰ってこないんです。ですから私の仕事は2倍になり間に合わなくてミミおばちゃんが手伝ってくれました。彼女時々こうしていなくなるんです 10分 15分はザラですが1時間ともなると私一人でフォローできません 彼女しょっちゅういなくなるんです。

ー わかってる (内心 わかってんのかよー本当に)

ー 日曜日はカフェテリアオープン時に突然姿消しましたその後戻ってきませんでした。 受付嬢とお掃除のおじさんがテーブルサービスを手伝ってくれましたが後片付けは一人ではできずミミおばちゃんが手伝ってくれました。

ー お局さんがコックさんに激しく叱られ泣いたと言うのは本当か

ー 怒鳴り声は聞きましたが泣いたのかどうかわかりません ホールの方にいましたから。ボス いろんなことおかしいと思いませんか あんな事があっても(訴訟に出た)彼女変わりませんよ もしかしてデプレッションの兆候じゃないですか お医者様に見ていただいたらどうですか。( 帰宅してからこの会話を夫に話したらボスが精神科受診を促すことになったら私を気狂い扱いにしたと逆に訴訟されるからそれはできないとのこと)

ー わかってる (内心 何もかも承知でここまでほったらかしにしてたのかい あんたの仕事は彼女を守ることじゃないよ)これから上の方と相談に入る。

昨日 ボスに再度呼ばれました。以後 お局さんは週2日間のみの勤務になるとのこと。これは偽装解雇( CONGEDIMENT DEGUISE )というもので仕事を減らすことにより自主退職を促すものです。あるいは週2日間真面目に勤務することによって人手不足ゆえ再復帰できるチャンスを与えてるのかもしれません そこまではわかりません。

お局さんにかわってヴァカンス期間中は学生アルバイトと組みます 明日はエミリーちゃんというピチピチギャルと働きます。今日はこれからアマゾンから届いたCD聴きます 至福のひととき。



道沿いに群れて増えてアヤメ咲く

2021-05-17 08:14:52 | 菜園
アヤメのそばに植えた白いチューリップが花開きコントラストがどちらの花も引き立てる 紫色のアヤメだけだと暗く汚くさえ見えてたのが白のおかげで救われてます。植物が日毎にぐんぐん育つとすれば雑草も然り 昨日草取りしたのに今日もすでに生えている。



理想の菜園がどんなか漠然としたイメージがあっても具体案はなく これまで気になっていたアヤメのそばに白いチューリップを植えることで一つイメージに近づいたようで嬉しかった。きっと何でもかんでも一回で理想が実現する魔法の杖なんて無いのよね たくさん失敗し ああでもないこうでもない ここをこうしてああしてと毎年試行錯誤しながら 調整したり矯正したり植え替えたりして 年数をかけて 理想とした菜園がなんだったのかわかるんでしょうね。今日は2本あるりんごの木の残り一本が開花。菜園は甘やかな匂いがします。



自分の子供は天使だけど他人にとってはただのガキとある映画監督さんが仰ってましたが菜園とて同じ 自分のはパラダイスだけど他人にはどうってことない菜園。一人で芝生を引っ剥がし開墾し あれこれ植えては死なせたくさん失敗もしたけれど これからも失敗するだろうけど ここは自分が主人公で好きなようにできる世界。考えれば個人が大将で自由な世界って 物作りとか畑づくりとか 作る造る創るの世界かも。絵を描いたり文章を書いたりも自分が主人公 もっとレヴェルアップしたければ公募に応じれば良いしたんまり批評も受け入れれば良いし でも一人で自己満足に楽しむにはこれほど自由な世界はなし。

さてケベックでのコロナワクチンは青少年対象まで進んでます。ラインの授業に疲れ お友達とも会いたいということで若者たちが積極的にワクチン接種を受けてます。



明日は仕事 これまで2人の学生と28歳の若い主婦(エステシシヤンですがコロナで閉店)と働きました。残ってくれるのを願うばかりです。

菜の花に家出娘が隠れ居り

2021-04-21 22:42:59 | 菜園
今週のNHK俳句季語は菜の花 4月から新しい講師陣を迎え俳句の奥深さにいつまでも入門編でウロウロしてる私は感動しています。菜の花の思い出は中学生時代 夜 家族の誰かと大喧嘩かなんかしたと思うけど家出したことがあります。家出先は一面の菜の花畑。花に埋もれながら見上げた空は朧月 ああ私は歌の世界に居ると春の夜に包まれる幸福感を味わっていました。そうこうしているうちに怒っているのが阿保らしくなり自分で帰宅したのか家族の探す声に応えたのか定かでないけれど数時間という呆気ない家出だったのを覚えています。

昨日今日明日と3日連チャンお休みで菜園のお掃除続行。 カンボジアレストランでのように単純肉体労働世界で働くだけだったらアリさんやミツバチさんもしていること やめて大正解。 やはり人間である喜びは働く以外に色々あります 蟻も蜜蜂も俳句興味ないし 菜園だって蟻さんも蜜蜂さんもしません。毎年一番に花開くのは可憐なチューリップ 去年植えたイングリッシュデイジーがこれも可憐な花をつけました。掃除しながら今年はこうしてああしてと思い巡らす楽しさは年々増します。



東北大震災前から福岡正信さんの影響もあり未来は農業という思いがあり それで芝生一面の裏庭の開墾に入ったのですが 今日も菜園に降り立つ小鳥達と一緒に働きながら これからは長時間労働のきつーい農業のイメージが変化するべきだし実際に変化しつつあると実感してます。先日テレビで新しい農業法人のルポがあり コロナで失職した旅行業界 IT関係等 いろんな分野から集まった方々が新しい農業のあり方を模索し各自の専門分野を農業振興に生かしつつあり 若い世代の逞しさに頼もしさを感じました。一人の旅行店で働く女性は時短で収入激減の中 午前中4時間だけ朝7時から11時までトマトの収穫 午後は本業にと 二足の草鞋は安心感があるとあると話してました。日本の高齢化は劇的で3人に一人が高齢者時代は目前です。老人だってまだまだ働けるんです 一日4時間程度の農業労働だったら健康によし 認知症予防によし 医療費削減に貢献すると思うのですが というのも これもルポルタージュで ある老人施設のご老人の皆さんが90パーセント近くの食費を施設農園で自給自足してるという番組を見たことがあります。また コロナ以前 人材確保に悩んだ製造業者の社長さんが 朝公園でぶらぶらしてる高齢者の方々に目を付け 人材募集60歳以上という広告を出し人材を確保し ゆるいシフトで経営者従業員ともウインウインの効果を挙げているルポを見ました。老人力を活かせる道というのがあるのではないかしら。

さてケベックのワクチン接種率はこれまでほぼ30パーセント 今週から45歳以上までが対象になります。夫は先週55歳以上対象でワクチン受けました。義家族メンバーで49歳の義弟を除き55歳以上10人全員の接種が終わりました。感染率の高いケベック市とモントリオール市では24時間体制で接種を行うという強硬策に出たおかげで感染者は抑えられています。

5月転勤予定の甥が3月31にトロント入りし未だホテルで隔離生活です。入国してすぐにコロナ検査で陰性 2週間後の隔離の後再度の検査があり結果待ちですが時間がかかってるとのこと。オンタリオ州は医療崩壊をおこしておりケベック州に医療従事者派遣の要請がありました。

医療従事者の方々の過酷な現状をテレビで拝見するたび なんと恵まれていることかと思い知らされ仕事でのあれこれなど全くお話にならない瑣末なことに思われます。今日は休日2日目 疲れてないので冷凍食品作ったり縫い物したりとアリさんやミツバチさんができないことします。

ヒナゲシ

2020-10-02 19:31:07 | 菜園
はや10月。仕事が増えて肉体労働の日が続いてる。働いて寝るだけ、爆睡で寝たかと思うと朝がきてる。久々のおやすみ、ほったらかしにしておいた菜園の始末に入る。感動したのは種から撒いたヒナゲシがたった1本だけ花を咲かせたこと。薄い朱色の絹地がそよいでるよう。暖色系が少ない菜園なので来年はヒナゲシコーナーを設けます。ヒナゲシと言えば懐かしいヒナゲシこっくりこの歌が浮かびYOU TUBUで見つけました。ヒナゲシの歌で検索すると原曲の訳もでますよ。



衣食住に流行があるように、園芸分野でも新しい傾向として植物の生成を楽しむ花壇造りが始まってます。つまり、ビニールハウスなどで育てた花を花壇に植え替え、突然美しい花壇が現れるこれまでのスタイルから、その土地にあった植物を選び種を撒き、時間と共にやがて芽が出、蕾をもち、花開き、枯れ、冬籠に入るという植物の生のサイクルを楽しむ、そういった庭園デザイナーのコンセプトが先端だそうです。

今年、2年ぶりにリンゴが10個ほど実をつけました。諦めてたので自然の営みに驚くばかりです。もちろん無農薬、これまで食べたリンゴで一番おいしい。自然無農薬リンゴ栽培家木村秋則さんのリンゴの味もこんなかなー。



オクラが豊作でいまだに咲いて実をつけてます。来年はこちらもオクラコーナー設けます。



新顔のイギリスデイジー 、いつまでも可憐に咲いて増やしたい。



明日も仕事で、新しく入った19さいの女子大生と働きます。どうか辞めないでねと願うばかりです。

記念撮影

2020-08-23 00:15:15 | 菜園
3日連チャンのお休みは最高。昨日は編み物クラブ、今日は午前中菜園で遊び、お昼から義父母の結婚記念日のお祝いで義妹の新居建設中のお庭でパーテイー、明日は自分の隠れ部屋に引きこもる予定。

すぐ近くの園芸店が店仕舞い、毎年捨て売り価格の最終日。1、2万円する果樹や樹木が2000円まで下がります。ここで目の色を変えて買いまくってはいかんと言い聞かせる。来年に向けて菜園を拡張するつもりなので木々類は見送り、その代わりに多年草を買いました。すでに花は終わってるけど、これから植えてしっかり根づけば来年開花します。まともに買えば5千円ぐらいなのがなんと総額800円で手に入りました。それで記念撮影。我が菜園は赤、オレンジなどの暖色系の色が足りないと思うので来年はああしようこうしようと夢が膨らみます。また、野菜が豊作だったのでコンクリート板を引っ剥がし畑部分を増やします。



新聞で日本の経済悪化の記事が載りました。かたや農業従事者の人手不足とのニュースも。こちらでも似たようなもんです。日本でもケベックでも最低賃金労働ならあるんです。むしろ人手不足。個人的な考えですがどんな仕事でも経験してみると色々なことに目が開かれます。色々な人に会い、色々なお話を聞き、それは人生を豊にしてくれると思ってます。学問とは大学にゆくだけではないです。



私はカンボジアナレストランマダムから大学の授業にも勝る人生観がひっくり返るような経験してます。従業員をこき使いながら、そのもうけたお金でカンボジアの村に村民の願いだった仏教寺院を建立した。2億円したそうです。ちっちゃな寺院かと思いきやオープンセレモニーにインドの高僧を招きビデオで式典を観ながらその大きさ立派さに驚きました。建立者として歴史に残りますねと冗談言うと寺院はみんなのもので私達はもう一切関係ないし名前も記録に残さないと話してました。1月に亡くなられたお父様のお葬式で、何人もの方からこの一家が孤児院に多額の寄付をしたり、たくさんの困ったカンボジア移民を助けたことなど伺いました。一人の人間に宿る様々の矛盾、聖と俗、寛大さと残酷さ、苦悩と歓喜、愛と憎しみエトセトラ。彼女を受け入れることは矛盾だらけの自分や人間そのものを責めるのでなく受け入れることじゃないかと思いました。私は彼女と知り合い少しは寛大な気持ちが育ったことに感謝します。

レストランなんかやめちゃえ、同じ1日働くにしてもレジダンスで働く方がずっとメリットがあるじゃないかと言われましたが色々考えてレストランに残ります。レストランマダムを搾取マダムと悪くいいますがそれはお門違いです。何もかも承知で働いてるのは私でマダムになんの責任もありません。やはり得たものは低賃金とはいえお金とお金には代えられない意識変革というものがあります。

義妹の新築中の家の内部を見学しました。暖房設備が見当たらないのでたづねると床から部屋全体が暖まるようできており温度の調節も自由自在、テクノロジーの進化に驚きました。ふと思ったのよ、韓国のオンドルと呼ばれてる床下暖房と同じじゃないかと。この最新型機能設備を備えた家も20年、30年後には昔風の流行遅れの家になるのだろうか。