ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

蛇イチゴ

2019-06-12 19:48:12 | 菜園
 蛇イチゴ花摘み挿すはアリの穴

 昨日、姪が3人の子供を連れてショッピング帰りに寄った。もうすぐ5歳になるロラリーちゃんはお花が大好き。大人がおしゃべりしてる間に蛇イチゴの花を摘み、それをアリの穴に挿していた。子供のする事って本当に驚かされる。菜園のあちこちを歩き回りながらしゃがんでお花の匂いをかいでいた。ケベックでは珍しく、28才で既に3人の子持ち(5,3,1才)。週12時間のみ歯科衛生士として働き、あとは母親業。結婚するまで、我儘で、エゴイストで義妹から一時勘当されたことのある姪は子供が生まれてから周囲を唖然とさせる昔タイプの母親になり何が起こったんだといまだに謎。子供と一緒にお菓子作りをしたリ、水泳教室に通ったり、菜園もしている。ロラリーの担当は水撒きとか。3人をチャイルドシートに座らせ、車を運転する姪はたくましい肝っ玉母ちゃんになった。

 蛇イチゴの花は愛らしく雑草として抜くにはしのびなくそのままにしておいた。撫子や菖蒲じゃなくロラリーは可憐な花に目をとめた。

リラ

2019-06-10 21:13:05 | 菜園
 なぜかしら胸にこみ上げるリラの花

 一気に夏日になり、夜でも菜園仕事ができるあかるさ。日中のかんかん照りを避け朝食前と夕食後に菜園で働く。周囲がほの暗くなりどれ家に入ろうかと思って時計をみたら9時だった。突然、おとなりさんに声をかけられ振り向くと手に一抱えのリラの花を持っていた。奥様から、私んちの小さなリラにくらべ、お隣さんのは、たわわに花房をつけるので手折って届けるようにとの仰せとか。直ぐに花瓶に生けると何故か胸がいっぱいになった。リラには、暮らしたこともない異国の地、お会いしたこともない見知らぬ人々の物語の匂いがする。外は青い帳がおり、あっという間にしおれ散り行くリラの美しさを際立たせた。
 


梅雨

2019-06-07 08:41:35 | 旅する
 新色の口紅を買い梅雨に入る

 庭のリラが満開。日本からは南の梅雨入りニュースが。口紅がなくなり新しく買う。何も言わないのに夫も遊びに来たダイアナも綺麗な色ねと褒めてくれた。奮発したのよ。今まで100円ショップやいいとこ500円ぐらいで買ってたけど2000円出しました。発色が良く口紅を塗る楽しみが増えました。

 さて先週2泊3日でオタワに行ってきました。夫の出張に便乗しての旅行。オタワはモントリオールから車で2時間、当市からでも3時間と日帰り出来る距離ですが夫も私も学生時代に授業の一環としてそれこそ日帰りで一回行った事があるのみ。もちろん二人とも市内観光なしでした。それで今回は2階建てバスでオタワ市内と郊外巡りツアー申し込みました。

 オタワにヨーロッパ中世の童話やおとぎ話を思い浮かべました。こじんまりとしていて、王様のお城があり(首相官邸や国会議事堂)、臣下のお屋敷が並び(大使館や英国総督代理邸)、騎士団の馬場が拡がり(カナダ騎兵隊練習場)、町人や庶民の家々や市場があり(バイマーケット)、例えば日本の津和野を想起させる城下町西洋版のようでした。印象に残ったのはあちこちに点在する現代建築が違和感なくしっとりと街中に溶け込んでいること。季節が良かったのかもしれない、一か月遅れの春に、リラ、桃、チューリップ、水仙、ヒヤシンス、、、たくさんの花が満開で、また樹木が市内いたるところたっぷりと茂り、河があり運河が流れ、建築物があたかも自然から生まれ育ち、木々の葉擦れが小さな物語をあちこちで囁いてるようでした。また国会議事堂前の運河は冬に氷り市民のためのスケート場になります。

 ダウンタウンで老舗のデパートに入りました。お客様より店員の数が目立ちがらがら。これは日本の地方都市にみられるデパートと同じ。去年、松山市の三越デパートに立ち寄ったのですが、かつての高級店というイメージはなく高級デパートの大衆化、斜陽化という言葉が浮かびました。それは購買力がダウンした少子高齢化社会のあらわれの一つでもあると思います。

 帰宅中、スピード違反で2万近くのチケット。こんな時は事故の身代わりに払ったと思うようにして腹立てないようにしてますが、何かあると、あの2万円どぶにすてたようなものねとチクチク嫌味言ってます。あの2万円があれば欲しいと思ってる花の咲く樹2本買えます。見送ります。