
10月30日
闘志+ディテール=最高の競争力
を直しました
闘志+ディテール=最高の競争力
闘志は最後までやりぬく精神だ。強い意志で一貫性を持って目標を達成する根性だ。勿論、無条件にブルドーザーのように押して出て行くことは良作ではない。世の中で一番恐ろしい人は、自分の仕事が楽しいから最後までやりぬく人だ。仕事が楽しくないとか、愛情が無いならば、すぐにあきらめることになる。愛情がにじんだ心で仕事を最後までやりぬく時、本当の闘志が光を放つ。自分を縛り付けた心で無条件に最後までやることは、半分だけの闘志だ。与えられた仕事に意味を付与して、愛する心で推進してこそ本当の闘志を発揮する人生になる。ディテールな能力も共に育てなければならない。戦略なく根性だけある人は、簡単に疲れて倒れる。ディテールな能力はどうやって育てることができるか。
一つ目は、割って見る視点を育てなければならない。未来の競争力は森をつくる能力より、木を描く繊細な能力に左右される。具体的な実行方式を持って仕事を推進してこそ成果が高くなる。夜を明かして一生懸命仕事をしても成果が出ないことほど悔しいことはない。時間をかけた分だけ、必ず成果は出てくると思っている人が多いが、それは半分の真実であるだけだ。誰がより緻密に、ディテールに管理したかによって成果は千差万別だ。成果をあげる核心人材は、他の人よりも早く、精巧で緻密だ。
二つ目は、地位が高くなるほどに精密に見る眼目を育てることだ。上司の器が小さく、大したことでないことに言いがかりをつけると不満な人が多い。しかし、いつもディテールに見る上司のおかげで組織の目標を達成することができる。私が大企業の組織責任者として仕事をした時、直属の上司とCEOも几帳面な人だった。決済を受けに入っていくと、数字のひとつひとつまで正確に聞いてきて、直接計算機を叩いてちゃんと計算をしたのか確認した。その間に出会った偉大なCEOは、皆同じようにディテールの達人達だった。
3つ目は、30cmずつ分けて見ることを知らなければならない。私は現場を良く調べたり、決済をする時に、無条件に30cmずつ切ってみる。1mずつ見ると雰囲気もよく、よく整頓されたことのようだが、30cmずつ切ってみると弱点だらけだ。売り場でどんなに高級なオーディオセットを陳列しておいても、横にイァフォンを配置しなかったら顧客は音楽を聞くことができない。充電されていないアイパッドを置いて顧客に使ってみてくれと言ったならばディテールで失敗したことだ。些細なことに神経を使ったと指摘された経験があったならば、高い地位に上がっていく可能性がある人だ。
4つ目は同じ失敗を繰り返してはならない。成功した人は出発点から他の人と違うと思いやすいが、逆境と失敗に屈しないで堂々と立ち上がった場合がずっと多い。人は誰でも失敗するものだ。ただ、どんな姿勢で受けいれたかによって、傷になることもあるし、再び挑戦する機会になることもある。失敗しても絶対に弁明したり慌ててはならない。失敗を果敢に認めなさい。そうしてこそ直すことができる。直そうとする強い意志を持って検証する習慣が身に着つくと、失敗が機会に変わる。
「博士はいつも乗勝長駆(勝った余勢を駆って一層猛烈に攻撃すること)するようです。失敗するとか仕事が思った通りに行かない時どうやるのか気になります。」
「生きてみると失敗することもありますよ。最大限、早く失敗を忘れようと努力します。失敗をしなかったならば学ぶ点もありません。体験を通して学ぶと言うことは本当に大きな資産ですよ。」
一番簡単に失敗に勝つ方法は、わんわん泣くことだ。怒るくらいに悲しかったことがあるか。同僚や知人が、意思に反する絶望でつらい時に一緒に泣いてあげなさい。胸にうずめておくと病気になる。感情を無理やり統制したならば、新陳代謝に問題が生じる。思いっきり愚痴を言って思いっきり泣きなさい。さっぱりと泣いたらその涙が無駄にならないように新しい覚悟をしなさい。感情の起伏を表出する涙から抜け出さなければならない。
万年ビリだった組織を任されたことがあった。1年ほど過ぎたある日、事務室に出勤したが雰囲気が尋常でなかった。経営支援チームのキム課長の目に涙が浮かんでいた。何事かとたずねると、うなだれて話した。
「申し訳ありません。全社経営評価で私達がまたビリでした。」
あんなに夜昼、一生懸命やったのにビリだとは、とても傷ついたようだった。
「思いっきり泣きなさい。ですが、来年は絶対に涙を流さないようにしましょう。」
それで、いくつかの原則を決めてやった。
1.明日は泣かない。
2.思いっきり泣いて、再び挑戦する戦意を忘れない。
3.自信感を持って堂々とする。
4.小さなこと基本から確かめる。
5.流した涙を一時も忘れず記憶する。
その後、私達の組織は、次の年全社の2位、3年目には全社の1位に上がった。一瞬も涙を忘れなかった結果、万年ビリだった組織が1位になる組織に生まれ変わったのだ。
ビルゲーツは一年に2回ずつ「考える週」を持つ。アメリカ西北部の地域の小さな別荘で一週間過ごして、会社の未来をよく考えてアイデアを構成する。この期間に会社と自分の未来を振り返って再設計して、はじめに決めた目標を逃さないようにするという。多様な企業の諮問の役割をしながら悟った一つは、成果をだす組織は、皆同じようにリーダーが終始一貫、目標だけを考えていると言う点だ。リーダーの目に障害要因だけ見えたならば組織がどうなるだろうか。
闘志があるリーダーは、未来の夢を見て現在の逆境に勝つ。しかし、大部分の人が簡単にあきらめる理由は2つだ。ひとつは充電がない消耗が原因であり、またもうひとつは「なぜ」と言う理由を発見できないからだ。充電は夢だ。心が未来に向かう夢で一杯に充たされてこそ、つらくてもエネルギーがなくならない。マラソンをしてあきらめる理由が体力のせいだけではない。目的意識を失ってしまった場合もある。目標を達成するためには自分がなぜこの目標を立てたのか、自問してみて、目標を立てた時の心を覚えておかなければならない。そして、繰り返された訓練と練習を通して、自分を磨かなければならない。結果を恐れずに忍耐で勝負する根性、闘志こそ夢をかなえる武器だ。