誰かを苦しめたのにその事実を知らない人が
自分のところに来てとても暖かい言葉をかけてくれます。
その時、あまりにもすまないと思うでしょう。
復讐はこのようにかっこよくするものです。
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いい音楽もずっと聞いていたら飽きます。
しかし、忘れるぐらいたった時、また聞くと本当にいいです。
これは音楽自体の問題ではなく
自分と音楽との関係の問題です。
このように人自体が悪いのではなく
その人と自分との関係の問題です。
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法句譬喩經にこんな言葉があります。
「香を包んだ紙からは香が出て、
魚を結んだ縄からは生臭いにおいがでるように
本来はきれいだったのに、だんだん染まってなじんでいって
本人がそれに気づくことができない。」
最も濃く染まることは
小雨に服がぬれるようにゆっくりと染み込みながら似ていくことです。
あなたは誰に似ていきたいと思っていて
どんな人があなたの周辺にいますか。
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人を助けてあげて
それをいつかは取り返さなければという心が残っていたならば
助けることではありません。しばし任せておいたことです。
あげるということは受けることを考えないことです。
あげることを自分の心のままに調整することができない時
本当にあげることなのです。
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ある人と話をする
他の人の興味に関する話が始まると、
共に同調しながら巻きこまれないで
共に相槌を打ってその人の弱点を掘り出さないで
他の主題に移ってください。
あまりに多くの言葉を言うと
自分でも知らないうちにいい言葉よりも悪い言葉を言いやすいので
言葉が多いならば、いつも自らを引き締めなさい。
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「言葉」も物と同じです。
いったん言葉で頼みを受け取ったなら、
できる、できないをすぐに判断して
できない時はすぐに物を処理するように
その言葉を拒絶してこそ間違いがありません。
いったん物を受け入れると、その責任は自分に入ってくるからです。
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人を上手く使うことを知っている人は
いったん自分のものをたくさん施しなさい。
反対に徳がなく、原則ばかり問題にして人を動かそうとする人は
結局はみな逃げて行きます。
人が回りにたくさんとどまっている人は
事実それだけの理由があるのです。
忘れないでください。原則ばかりでは絶対にだめです。
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茶山、丁若先生が財産を隠しておく方法について書かれました。
その方法がとても知恵のある方法です。
「そもそも財産を秘密裏にしまっておくことは施すことほどのものがない。
私の財産で困難な人を助けたならば、
跡形もなく、なくなった財産が
受け取った人の心と私の心に深く刻まれ
変らない宝石になる。
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息は自分の体の中に入って来て自分の体の一部になる。
自分が自分の吸った息は再び人に入っていきその人の一部になる。
このように息ひとつだけ見ても
私たちは互いにみな同じく連結されている。
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望んだにしても、望まないにしても
私たちは互いに連結されている。
だから、自分ひとりだけ別に幸福になっていくことは
考えることはできない。
ダライラマ
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一個のりんごの中には全宇宙がある。
土の栄養分、日光、酸素、窒素、雨、農夫の汗が入っているのです。
全宇宙が互いに支えあって生きています。
ならば自分の中は何が入っていっていますか。