退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

黛まどか うた、ひとひら より

2014-09-18 08:00:01 | 韓で遊ぶ
身一つとなりて薫風ありしかな 佐藤勲


岩手県野田村に住む70代の被災者の俳句と言葉である。「思いも寄らない大津波に遭い、家と半生で積み上げた形のあるものをことごとく流失した。呆然自失の日々から目覚めた時かけがえのない家族がいて、今年も生まれたばかりの薫風が吹いていた。」
薫風とは若葉青葉を吹きぬける初夏の風。この句は震災の2,3ヶ月後に詠まれた。しばらくは失意の底に沈んでいたが、ふと我に返ると季節は確実に移ろい、自然は絶え間なく命の循環を行っていた。薫風に自らの命のありどころを確認した作者である。悔しいとか虚しいなどの生の思いを一切述べず、「薫風ありしかな」と自然を称えて言い切ることで、作者の心は浄化され昇華を果たしている。一句に日本人の美徳と、俳句の底力を見た作者である。
震災に限らず、人生にはある日突然身一つとなるようなことが起こる。今この一句が、被災者でない人も含め、多くの人を感動させ、生きる力を与えている。
6月の季語 薫風




미 히토토나리테 군푸우 아리시카나 사토우 이사오
(몸 하나가 되고 훈풍 있습니다)

이와테 현 노다 마을에 사는 70 대 피해자의 하이쿠와 말이다. "뜻밖의 쓰나미를 당해 집과 반생 쌓아 올린 것을 모조리 잃었다. 망연 자실의 일상에서 깨었을 때 둘도없는 가족이있어 올해도 것 태어난 훈풍이 불고 있었다. "
훈풍은 새잎과 푸른 나뭇잎 사이을 불어 오는 초여름의 바람. 이 俳句(하니쿠)는 지진 2,3 개월 후 읊어졌다. 잠시 실의의 바닥에 가라 앉아 있었지만, 문득 정신을 차릴 때 계절은 확실하게 변해가고, 자연은 끊임없이 생명의 순환을 하고 있었다. 훈풍 속에 스스로의 목숨 있는 곳을 확인한 작자이다. 억울하거나 공허하다 하는 진정한 마음속을 전혀 말하지 않고, "훈풍 있다"라고 자연을 칭찬하고 단언함으로써 작자의 마음은 순화 승화을 달성하고 있다. 俳句 하나로 일본인의 미덕과 俳句(하니쿠)의 저력을 본 저자이다.
지진뿐만 아니라 인생에 어느 날 갑자기 몸 하나가 되는 일이 생긴다. 지금이 이 俳句(하니쿠)가 피해자가 아닌 사람도 포함하여 많은 사람들을 감동시키고, 살아가는 힘을 주고있다.
6월 季語(기어) 훈풍
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泣かないで、花を見なさい

2014-09-18 06:42:01 | 韓で遊ぶ

一番立派な傘売り
傘売りをする一人の青年がいた。青年は世の中で一番立派な傘売りになりたいと思って一日も欠かさずに傘を売りに行った。
夏、梅雨が始まると青年はいつもよりもまじめに傘を売りに行った。そんなある日、路地である老人に出会った。姿は貧しく見えたが老人は生涯傘を売りながら生きて来た老人だった。青年はその老に一番立派な傘売りになる秘訣を聞きたかった。
「あの、おじいさん。」
青年はビニールの傘を脇に抱えて急いで老人に近づき頭を下げた。
「ひとつお伺いしたいことがあります。私は世の中で一番立派な傘売りになりたいのです。どうしたらいいでしょうか。」
老人は足を止めて青年の顔をまじまじと見た。
「おじいさん、私も鳥の動きを見て天気ぐらいはわかります。“ツバメが低く飛ぶと雨が降る”という説がなぜできたかと言うことはよく知っています。天気が悪くなると地上の虫たちが低いところに移動するからツバメも虫をとるためには自然と地上の上につくぐらい低く飛ぶしかありません。すぐにでも雨が降り出すように空が黒くなれば、鳥が忙しく飛ぶ姿を見ることができますが、それもまた雨が降るのに備えて鳥が急いでえさを探しているのです。」
青年はもしや老人が自分を無視するかもしれないと思ってくどくどと話をした。
老人は言葉なく青年を見た。固く結んだ口の周囲にしわが深いのを見ると、なかなか老人は口を開きそうになかった。
「私は傘売りとして、天気も思い通りに変えてみようと思っています。」
その言葉のせいか老人の口元に急に薄い冷たい笑いが起きた。
「天気さえも思い通りに変えることのできる傘売りが一番立派な傘売りだと思うのですが、、、普段おじいさんはどう思っていらっしゃいますか。」
「私も一時はそんな考えをしたことがあった。」
口元の冷たい笑いが大きくなったと思ったら老人は口を開いた。
「それで、天気を変えることのできるいい方法でもあるのか。」
「今、その方法を研究中です。これから一生懸命努力して、傘をたくさん売りたい日には雨を降らせ、どこか遊びに行きたい日にはやさしく澄んだ日差しがさすようにするつもりですが、もし、おじいさんが持っている秘訣があれば、ちょっと、、、」
青年の言葉が最後まで終わらないうちに、老人はそれ以上青年の話を聞かずに歩き始めた。
「おじいさん。おじいさん。一言言ってください。どうして、何も言わないで行ってしまいますか。傘をたくさん売るのに何が一番重要ですか。」
青年は急いで老人を引きとめた。すると老人は面倒くさそうにもう一度口を開いた。
「天気を忘れなさい。」
「えっ。」
「天気に関してははじめから関心を持つな。」
青年は老人の言葉を理解できず少し前を行く老人の後ろをしっかりとついて行った。
「おじいさん、傘売りが天気に関心を持たないでどうやって傘をたくさん売ることができますか。それはめちゃくちゃな話です。」
老人は足を止めて本当に気の毒だと言う風にしばらく青年を見た。
「天気の心配はしないで、お前はただ根気強く傘だけを売りなさい。雨が降るか振らないか、心配するのと言うことだ。お前が心配したとしても雨が降るし、お前が心配しなくても雨が降るのがわからないのか。本当の傘売りは天気に気を使わない。それは天にかかっている問題だ。私たちが日が沈まないのを願っても日が沈まないことがあるか。」
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