退屈しないように シニアの暮らし

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さて何をしようか

泣かないで、花を見なさい

2014-09-21 05:41:37 | 韓で遊ぶ

指たちの対話
指たちが部屋の中に座って互いに不平を並べた。
「私はなぜこんなに短いの。これはあまりにも不公平だ。誰かが短くて誰かが長い。これは話にならない。平等にしなければならない。」
一番初めに不満の声を上げたのは親指だった。
「そんなことを言うな。それでもお前は俺よりもましだ。お前は指の中で一番じゃないか。」
人差し指が親指を横目で睨んだ。
「違う、一番は俺だ。俺が一番、背が高いじゃないか。」
今度は中指が、気分が悪いと言うように顔をしかめた。
「あ~ぁ、一体俺は何だ。なぜ俺を薬指と言うんだ。最近はほとんど薬も煎じることもないのに、病気になった人が薬をせんじる時に使うなんて。」
これ以上我慢できないと薬指が一言言うなり小指が眉間にしわを寄せて言った。
「あ、俺もそうだ、いつも子ども扱いされてあってもなくてもいい身の上で、これはあまりにも不公平だ。皆背が同じでなければならない。」
指たちの不平がしばらく津図板部屋の中はとてもうるさかった。すると、彼らのする話を黙って聞いていた手が言った。
「お前たち、お前たちが皆背が同じだったら私はピアノを弾くことができない私たちがショパンの美しい曲を聴くことができるのは指の長さがそれぞれ違うからだ。それにお前たちの背が同じだったら、人々が両手を合わせて祈ることができない。もし祈りをしたとしても祈る手が決して美しく見えない。この世の中に画一ほど恐ろしいものはないのだ。」
コメント
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