カササギフエガラス(Gymnorhina tibicen terraereginae) Australian Magpie
昼頃になり、私達は身支度を始めた。今日はKFPキャンプ場を発つ日だった。
熱帯雨林の森への名残惜しさと、次の舞台への期待を胸に、一路南西を目指して車を走らせる。今日も晴れだ。
昨日イエアメガエルがいたガソリンスタンドにまた立ち寄ると、周りの芝生にカササギフエガラスが何羽も集まっていた。
ただしそのうち、日向に出て真昼の強光に焼かれる愚かな個体は1羽も居なかった。ベンチや木によって出来た日陰の中で動かず(暑いからか、それとも日陰が気持ち良いからか)口を開けているもが殆どで、そのうち餌を探して歩いているものは下校中の小学生がやる“自分ルール”みたいに日陰の中だけを器用につたって歩いている。
対してカササギフエガラスを見ている私には日陰がなく、ジリジリとただとびきりの灼熱地獄を味わう羽目になってしまった。
“日陰から出たくない”
【2010/03/06/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】