オオカンガルー(Macropus giganteus) Eastern grey Kangaroo
オーストラリア5日目。
朝からキャンプ場を抜け出して、私達は昨日訪れた人工平原へと向った。
朝のため鳥が多くて、駐車場の何てことは無い植え込みからも騒がしい鳥の声がした。
しばらく待っていると、植え込みの良く茂った場所から全身が黄色の綺麗なキイロミツスイが顔を出した。また続けざまに小さなサメイロミツスイと、大きなアオツラミツスイも出てきた。
平原を見回すと、お目当ての生き物はすぐに見つかった。
100mほど離れた場所に集まったその動物は、その大きさ故に肉眼でも間違えようも無く分かる。
今日こそいた、オオカンガルー!
スナイロワラビーの感覚だとすぐに逃げて行ってしまうのだろうか、という私の心配はすぐに払拭された。4ツ脚着いて採餌していたオオカンガルーたちは、私達の接近に気が付くと2足で上身を起こして立ち上がり、警戒の体勢をとるものの、そのうち警戒するのにも飽きてきて上の写真みたいな表情になる。
そうして私達が割りと無害だと考えてくれたオオカンガルー達は、私と目が合うと少し逃げる素振りをするものの、それだけだった。
動物園の檻の中にいるようなものではない、正真正銘の野生のカンガルー。それなのにこの距離感。
何か不思議な感じがした。
鳥もだけれど、オーストラリアの哺乳類はこうやって近くに居てくれるからとても嬉しい。
こちらは雄。雌と比べてみると、大きさもさることながら腕の筋肉の付き方が全然違うのがお分かりいただけるだろうか。
“昨今の豪州経済は・・・と。”
テレビを見るお父さんのポーズ!
こんな油断した表情をされると、顔が緩んでしまう。耳はちゃんと警戒中。
Redy... “やんのかー!?”
Fight!
【2010/03/07/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】