オーストラリアイシチドリ(Burhinus magnirostris) Australian Stone-Curlew
所変わって、ここはまたヨーキーズノブ(Yorkeys Knob)。
先ほどの森からの移動中にシロガシラトビが格好良く飛翔しているのを見た。
ツチスドリ、インドハッカ、オーストラリアチョウショウバト、モリジョウビン、ヨコフリオウギビタキ、オーストラリアツバメそして例のアオマメガンの雄と懐かしい顔ぶれを一通り見た後に、何羽ものオーストラリアイシチドリが日陰で休んでいるのを見つけた。
このオーストラリアイシチドリはやる気の無い時は目を通常の半分ぐらいしか開いておらず、いわゆるひとつのジト目状態になっていて可愛らしい。また、明るい淡褐色をした小さなウロコミツスイは絶賛子育て中で、小さな釣り巣に何度も出入りしていた。
ホロホロチョウ(Numida meleagris meleagris) Helmet Guineafowl
せっかく私達がオーストラリアイシチドリに警戒されないようにとソロリソロリと歩いているというのに、この何処からとも無く現われたホロホロチョウときたら、いきなりけたたましく警戒音を発し出した。
オーストラリアでは篭脱けのこのホロホロチョウは、私達とは一定の距離を保ちつつ目立つ場所に出てきて激しく鳴き続けるものだから、日陰に腰を落ち着けて休んでいたオーストラリアイシチドリ達も“何事か!?”と一斉に立ち上がってしまった。
それからというもの、ホロホロ鳥は私達の間では「イシチドリの警報機」と呼ばれることとなった。
オーストラリアヘビウ(Anhinga novaehollandiae novaehollandiae) Australian Darter
このオーストラリアへビウは意外にも人の目を気にしているようで、歩みを止めてチラッと目線をやると、10m以上離れていてもすぐにヌルッと水中に入っていってしまう個体がいる。
水面を泳いでいる姿はまたこれが面白くて、例えばカワウなら背中は出ているけれど、へビウは頸から上だけを水上に出して泳ぐのである。そう、まるで水団の術を使う忍者のように。
ちなみにこの写真の個体については、目線を決して合わせないように「すーん」とさりげなく撮影した。
マミジロクイナ(Poliolimnas cinereus leucophrys) White-browed Crake
睡蓮の茂る池にはマミジロクイナがいた。
葉の上の出てきたこのマミジロクイナは私達の存在に気が付くとしばらく固まった後、慌てて抽水植物の茎の茂る中に駆け込んだ。
日本の亜種 P.c.brevipes は残念なことにもう見たくても見られない。
パプアトラシャク(Dysphania numana)
夜、光に集まってきたパプアトラシャク。
【2010/03/09/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】