マリーバイワワラビー(Petrogala mareeba) Mareeba Rock Wallaby
オーストラリア6日目。
ここG.G.キャンプ場は、一昨日まで泊まっていたキャンプ場に比べて吸血昆虫がだいぶ少なくて過しやすい。ただし唯一、夜間にライトを点けて歩くとヌカカのような虫がチクチクと刺してくるのが気になるけれど、日本の、奄美や舳倉のヌカカに比べたらなんてことはない程度だった。
このキャンプ場のある渓谷には多数のマリーバイワワラビーが生息しているのだけれど、これがまた可愛いのなんのって。
上の奇妙な写真に説明を付け加えると、育児嚢に子どもの入った親ワラビーが背中の下方を掻くために後ろを向いているところである。決して、前脚より下がとてつもなく肥大している1頭が鎮座しているというわけではない。
この育児嚢に入った子ワラビーの幸せそうな顔ときたら。
オーストラリアチョウショウバト(Geopelia placida placida) Peaceful Dove
角の丸い大岩がごろごろ積み上がった渓谷沿いを歩いていたら、あっと言う間に友人とはぐれてしまった。
岩の間に点々とある乾燥した林には鳥が多くて、相変わらず黄金なキイロミツスイやトサカハゲミツスイよりもさらに頭部の羽が無いズグロハゲミツスイ、小さなサメイロミツスイ、それからパプアオオサンショウクイなどが見られた。
渓谷を通る渓流にはノドジロハチマキミツスイの幼鳥が水浴びに来ていて、3羽で順番に並んでいた。
アカオクロオウム(Calyptorhynchus banksii banksii) Red-tailed Black-Cockatoo
見晴らしの良い岩場に差し掛かった時。
アカオクロオウムが6羽、音も無く滑空してきて、1本孤立した木に次々にとまった。
この黒くて巨大な体に尾羽の一部が赤、という何だかどこかのステルス爆撃機みたいな無気味さを帯びたアカオクロオウムはしばらく休むと、また音も無く6羽で飛び立っていった。
またひとつ大岩を超えた場所に生えていた木には、キボシホウセキドリの腰が黄色い亜種 P.s.uropygialis が1羽いたり、黒地に白ドットの翼でお洒落なカノコスズメがいたりした。
Granite Gorge
【2010/03/08/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】