②につづき
2日目。
いつもの習慣で、6時前に起きてしまう、、、。ウダウダしたり身支度したりしているうちに外も明るくなってきて……
大山がキレイに見える。
朝食は、7:30から。団体さんがいて、その方たちが捌けてから、、、ということらしい。前夜の食事と同じ会場へ行き、やはり同じようにソーシャル・ディスタンスが保たれた机の配置。
……しかし、どうやら弁当を各自で持って行って、好きな席で食べろと言うことらしいが、係の人がいないので勝手が分からない。どうしようか、、、と困っていたら、しばらくして奥から係の人が出て来たので「セルフですか?」と聞くと、「お好きな席どうぞ」と言われ、後からご飯と汁物を持って来てくれた。
やはり、食事はかなりイマイチ。お味噌汁はまあまあだったが、、、。お昼までにお腹が空くのもナンなので、納豆以外は大体いただいたけれど、もう少し何とかならないものだろうか。食事に不満を持ったツアーって、初めてかも。
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元々の予定を10分繰り上げ(美術館滞在時間を少しでも長くするため)、8:30に宿を出発。
この旅では、バスで移動中、ほとんどず~っとガイドさんが色んな土地の話をしてくれていたんだが、その口調が実に優しくて穏やかなので、聞いていると眠くなるという、、、。
しかし、まだ朝だったので、美術館までは起きていたんだが、この辺りは竹林が多いらしい(ガイドさんの話)。人為的に竹を植えたそうだが、それを積極的に推進した人のことをガイドさんが丁寧に話してくれていたが、どんな人が何故植えたのか、、、という肝心の部分を忘れてしまった。
こんな竹林がず~っと続いていました
9時過ぎに足立美術館に到着。
11:30出発でそれまで自由行動となる。
この美術館は、何と言ってもその日本庭園が有名で、私が見たかったのも収蔵品より庭園。
創設者・足立全康氏の銅像。クラーク博士のポーズに似てる?
なるほど、手入れの行き届いた庭園で、日本庭園ランキングとやらで何度も日本一の日本庭園に選ばれているのも納得。
……だけれども、どうも私の期待していたのとはちょっと違ったというか。行く前からネットで画像は見ていたので予想はしていたが、私が好きな“枯れた感”があまりなくて、明るくて華やかな日本庭園のように感じた。
じゃあ、どこかお気に入りの日本庭園があるのか、と言われると、メジャーなところでは思い浮かばないけど、都内だと、六義園とか桂離宮とかの方が好きかな~。足立美術館の庭園は、あまりにも整然としていて、洋風庭園に近い感じを受けた。まあ、好みの問題だけど。
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収蔵品では、横山大観が有名らしいのだが、私はあんまし好きじゃない。大観について詳しいわけじゃないけど、絵そのものよりも、彼の策士ぶりがね、、、。でも、今回、彼の富士山画をいくつか初めて直接見たんだが、特に戦前~戦中にかけてのそれがもう、いかにも、、、で、嫌悪感を抱いてしまった。まさに、“酔っている”。
戦争画と言えば、フジタもたくさん描いていて、フジタの戦争画はいくつか実際に見たが、大観の富士山から抱く嫌悪感とはまた別の感覚だった。フジタも積極的に描いていたし、2人とも戦争責任を公式に問われていないという点では同じだけど、戦後のフジタは大観とは対照的で寂しい晩年だったことを思うと、戦後の大観は、あまりにも葛藤が感じられず、、、というより、むしろ日和見を決め込むあたり、さらに嫌悪感を催す。
まあ、フジタが葛藤していたかどうかも分からないけど。少なくとも日本だけでなく、パリでも冷遇されたようだから、結果的に制裁は受けているのでは。大観は勲章もらっているもんねぇ。
絵の方も、あんまりピンとこなかった。伊東深水の美人画とかもあったけど、ううむ、、、という感じ。強いて言えば川端龍子は少しいいなぁと思う絵もあり、「獻華」はやはり美しかった。
展示数がそこそこ多いので、全部見るだけでも時間はかかる。もともと絵はお目当てじゃなかったので、ふ~んという感じで、ミュージアムショップにも寄ったが、全然買いたいと思うモノがなくて、私にしては珍しく何も買わなかった。
美しい庭園は見られて良かったけど、もう一度行きたいかと問われれば、「一度見れば十分」であります。
ミュージアムショップでは何も買わなかったので、美術館前にあるお土産屋さんに寄って、クーポンを何とか1枚使い、バスに戻る。
こちらは新館。トイレの案内板が出ている方がお土産屋さん
ここから、次は出雲大社へ向かいます。
④につづく