何と赤木沢どころか岩魚止ノ滝にも辿り着けない体たらく。
6時に勇んで出たのは良いが、ほぼ河原歩きで前回の大東新道状態。
面白くないので水に足を入れたら即ズルっと滑ってガックリ。
地下足袋のゴム底のフリクションは全く効かない。
こりゃあヤバいなと試すが水中の岩という岩はほぼ滑るし、乾いた岩でさえ滑るのに愕然。
そう言えば前日到着した時に、釣り師が小屋番に滑りまくりましたよと言ってたのを思い出した。
とにかく行けるとこまで行く事にしたが、最初に出てきた渡渉地点で遡行を断念して引き返した。
一歩足を出した途端に滑るのが目に見えてるんだからとてもじゃないが無理。
まだ孫二人の成長も見たいし新聞沙汰は勘弁だからなあ。
引き返す途中で出逢った釣り師も滑りまくりと言ったから底は?と訊いたらラバーだった。
その先小屋近くで右岸に渡ろうとする変な沢屋がいて、底はフェルトかと訊いたらラバーだったからヤバいと教えた。
その後どうしたかは知る術も無いが、恐らく普通の神経なら引き返したろう。
俺はこのまま昨日来た道を登り返すのも癪だったから薬師沢を遡る事にした。
その旨小屋番に伝えたら、雨らしい雨が無いので苔が増えててフェルトでも厳しいと思うだと!
それを先に言えよと言ったが立場上は「滑るので十分注意して下さいね」としか言えないんだろう。
何でも今後台風などが来て苔を流し去らないと赤木沢は厳しいとの由で次回参考にしよう。
無事に太郎平小屋に到着したらその旨小屋番に連絡入れて貰う事にして出発。
出だし直ぐに渡渉してその後又渡渉した。
小屋番によると渡渉はあまり無いとかだったし、乾いた岩しか歩けないなら登山靴の方がマシと履き替えた。
ところが暫く歩いたら又渡渉しなくちゃならないところに出て、面倒くさいからそのまま渡った。
一旦濡れたら後は濡れるのが気持ち良くてドンドン渡渉しまくった。
何せ膝までしか水嵩が無いのだから楽勝も楽勝。
出て来る滝も3メートル以内の可愛いい物ばかりで普通に脇を歩けた。
日差しは有るが涼しい沢歩きを4時間ほど楽しんで左俣へ入り、第二渡渉点の橋の支柱から登山道へ出た。
8:30に薬師沢へ入り13:00に登山道だから4時間半の沢遊びだった。
途中数え切れないくらい滑ったが、右腰が濡れるまでが最高だったから結果オーライ。
赤木沢は来年の夏に台風か大雨の後に出かける事にする。
以下その苔やら薬師沢の写真やら載せておく。
(2020年8月28日)
黒部川本流
苔だらけだよ!
手前の岩なんて一発で転倒だ
雰囲気は良いがとても渡る気は起きない
右の大岩で諦めて引き返した
以下は薬師沢
出だし直ぐに出て来る小滝
直ぐにこの渡渉点で左岸へ
後はほぼ時系列で載せている
以下は左俣
この緑の藻があちこちにあるんだから相当に淀んでる