日本じゃ激レア機「ボーイング757」まさかの22年日本就航!?
行先は懐かし極北の地
2022.01.10 乗りものニュース編集部
日本ではレアな旅客機として分類される「ボーイング757」。海外国内線への就航がメインで生産も終了済みのモデルです。しかし2022年、日本でこのモデルが見られる、乗れる可能性が出てきました。
2005年に生産終了 767と姉妹機
日本ではレアな旅客機として分類されるのが、「ボーイング757」です。
この機は、国内の航空会社では導入されず、現在も日本に乗り入れてくるケースは、ごく一部の海外航空会社の便、
もしくは外国の貨物便といった程度。このレア機がもしかすると、2022年以降、日常的に見られる、
そして乗れるようになるかもしれません。
ノーザンパシフィック航空のボーイング757-200(画像:ノーザンパシフィックエアウェイズ)
ボーイング757は、日本の航空会社でも数多く導入されている767の姉妹機として開発されました。
製造機数は1000機以上と好調な売上を記録したものの、日本の航空会社はキャパシティの面などから767を導入しており、
757はおもに海外の航空会社が、国内線メインで使用してきました。これが、日本で757を見ることができなかった一因です。
757と767は共通の操縦システムが導入されており、一定の訓練を積めば同じ資格で乗務できるとされています。
一方で757は客室の通路が1本の単通路機であるのに対し、767は通路が2本。キャパシティも767の方が大きいです。
そして、757は好調な売り上げを記録しつつも、2005(平成17)年に生産を終了。
ボーイングが生産する単通路機は、日本でも馴染み深い737シリーズに統一されることになりました。
生産終了から15年以上が経った757ですが、なんとLCCの便として、これから日本でも乗れる可能性が出てきたのです。
まさかの「757でアンカレッジへ」LCC爆誕?
2021年8月、とある航空会社がアメリカで立ち上がりました。
北米とアジアをアンカレッジ(アラスカ州)経由で結ぶ国際線LCC「ノーザンパシフィックエアウェイズ」です。
拠点はアンカレッジに置かれます。
計画では、アメリカの就航地はロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、ラスベガスなど。
そしてアジアの就航予定地は日本、韓国です。
ちなみに、日本からアンカレッジへは、経由地としても、目的地としても行ける見込みです。
ホノルルで地上走行するユナイテッド航空のボーイング757(乗りものニュース編集部撮影)
そして9月、同社は2022年のデビューに向け、旅客機を購入しました。これがボーイング757-200です。
海外メディアが報じたところによると、初号機は1995(平成7)年にUSエアウェイズで就航し、
アメリカン航空で機番「N206UW」として2020年まで使用されたシリアルナンバー「27808」の機体。
現在は転籍を終え「N627NP」となっています。同機のほか、5機の757-200が導入される予定です。
公式サイトによると客席数は「最大200」で、「プレミアムエコノミー」に相当する上位クラスと普通席の2クラス仕様となる予定です。
塗装は夜空、オーロラ、氷、雪をイメージしたというシックなデザインとなっています。
その一方で、もし順調に同社が運航を開始し、日本へ就航できたとしても、757での運航は数年に限る見通しともいえそうです。
先出の初号機も機齢は26年。
同社は今後保有機数を50機まで増やす方針としており、当然その機数を中古の757で固めるのは困難です。
現地メディアの取材に対し、将来的にはボーイング737MAXやエアバスA321XLRといった新型機の導入も検討すると、
同社のCEO(最高経営責任者)は答えています。
【了】
関空で出会った757は
アイスランド航空 Boeing 757-200 (TF-FIW)
UPS航空 Boeing 757-200 (N455UP)
トムソン航空 Boeing 757-200 (G-OOBC)
デルタ航空 Boeing 757-200 (N822DX)
フェデックス・エクスプレス Boeing 757-200 (N785FD)
ウズベキスタン航空 Boeing 757-200 (VP-BUH)
TAG エイビエーション UK Boeing 757-200 (G-TCSX)
フェデックス・エクスプレス Boeing 757-200 (N792FD)
尾翼にユナイテッド航空のマークが❗️
伊丹空港 アメリカ空軍機
ボーイング Boeing C-32 (C-32 90015)
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ボーイング757(Boeing 757)は、アメリカのボーイングが開発・製造した中型の双発ジェット旅客機である。
ボーイング727の後継機として短・中距離路線向けに開発された。ボーイングが開発したナローボディ機の中で最も大きく、座席数は200から289席、航続距離は3,150から4,100海里(5,830から7,590キロメートル)である。2人乗務のグラスコックピットとターボファンエンジンを備え、空力抵抗を抑制できるスーパークリティカル翼型の設計が採用された。開発はワイドボディ双発機のボーイング767と同時並行で行われ、757と767でシステム及び操縦資格の共通化が図られた。
757シリーズには胴体長が異なる2つのモデル、757-200と757-300が存在する。最初に開発されたのは旅客型の757-200で、1983年に引き渡しが開始された。貨物専用型757-200PFと貨客混載型757-200Mは、757-200と共通の胴体を持ち、1980年代後半に登場した。1999年に初就航した胴体延長型の757-300は、史上最も長い胴体を持つナローボディ双発ジェット機となった。旅客型の757-200からは貨物専用機への改造も行われたほか、米国のC-32のような要人輸送機や多目的機などの軍用の派生型、さらにはプライベート機や政府専用機なども作られ、輸送用途や研究用途に用いられた。装備するエンジンは、ロールス・ロイス製RB211シリーズまたはプラット・アンド・ホイットニー製PW2000シリーズのいずれかであった。
757はイースタン航空とブリティッシュ・エアウェイズによって1983年に就航した。旧式のナローボディ機を置き換え、米国の短中距離国内線やシャトル便、大陸横断路線などで一般的に使われる旅客機となった。1986年にはETOPSと呼ばれる双発機の長距離飛行に関する緩和要件が適用され、大陸間路線にも就航するようになった。主な運航者は米国の大手航空会社、欧州のチャーター便航空会社、貨物航空会社である。2014年10月までに757の機体損失事故は8件発生しており、うち7件は死亡事故である。
757シリーズは54の顧客向けに総計1,050機が製造され、2004年10月28日に生産が終了した。シリーズ中では757-200が圧倒的に多く913機が製造された。やがて旅客機需要の中心が小型機に移り757の販売が縮小したため、ボーイングは小型の737シリーズに力を入れ、757の生産終了時に直接的な後継機は開発されなかった。最終機は2005年4月26日に上海航空に引き渡された。757が生産されていた当時、日本の航空会社はボーイング機を好んで使う傾向にあったが、757に関しては登場から生産終了までに1機も購入・使用されることはなかった。2018年7月の時点で666機が就航しており、最大の運用者は旅客型がデルタ航空、貨物型がフェデックス・エクスプレスである。
本項では以下、ボーイング製の旅客機については「ボーイング」という表記を省略して数字のみで表記する。また、エアバス製旅客機についても同様に社名を省略する。例えば「ボーイング747」であれば「747」、「エアバスA320」であれば「A320」とする
政府専用機・軍用機・プライベート機[編集]
757は政府専用機、軍用機、プライベート機などにも採用され、要人輸送のほか航空機の研究のためにも使用されている。これらの派生機のベースには757-200が用いられている。757を政府専用機として最初に採用したのはメキシコ空軍で、1987年11月にVIP仕様の757-200を受領した。
- C-32
- アメリカ空軍はVIP仕様の757-200を4機運用している。この4機はC-32Aと命名され、「エアフォースツー」のコールサインで副大統領の移動にも用いられることもある。C-32Aの機内は4区画に分けられ、通信センター区画、専用の洗面所や更衣室を備えた貴賓室区画、会議・スタッフ設備区画、一般座席区画が設けられている。アメリカ空軍は、C-32Bと名付けられた45座席仕様の757-200も運用しており、アメリカ合衆国国務省の「Foreign Emergency Support Team」と呼ばれる緊急時対処要員が使用する。C-32Aはアメリカ空軍の要人輸送機で使用される青と白の塗装が施されている。]一方で、C-32Bは白一色に塗装され最小限の識別マークのみとなっている。最初のC-32は1998年に納入され、C-137輸送機を代替した。