晩秋を彩るドウダンツツジ
漢字は
灯台躑躅
満天星
難解の和名だ
ドウダンツツジは、樹高1〜2m程度の低木です。
枝が細かく分かれて葉が密に茂るので、生垣として利用されることが多い花木ですが、もちろん自然樹形も楽しめます。
花は3〜5月に開花し、小枝の先端からベル型の小さな花を5〜6個咲かせ、株全体に鈴なりに咲きます。
花のサイズには幅があり、5mm〜2cmほど。花色には白やピンクが揃います。
真っ白な花が株全体を覆う姿から星空を連想し、「満天星(どうだん)」と呼ばれるようになったという一説があるほどです。
ドウダンツツジはツツジ科ドウダンツツジ属の落葉低木です。
原産地は日本、台湾で、もともとは西日本に自生していたものが品種改良されて、日本全国に普及しました。
耐寒性があり、暖地でも美しく紅葉します。
萌芽性が強くて剪定に耐えるため好みの形に仕立てやすく、
一般家庭の生け垣や公園などの街路樹としてもよく利用されている樹木です。
紅葉
栂美木多ウオーキングコース
堺市南区西原公園の一角
朝陽を浴びるドウダンツツジ
逆光で
木の中にiPhoneを入れて広角で撮ってみた
葉が落ちて冬芽
来年の春 どんな花を咲かせるでしょうか?
2021年12月10日
iPhone12ProMaxにて
和名についてよもやま話
ドウダンツツジ(灯台躑躅)の「ドウダン」については
「灯台」を語源とする説が有力だが、岬に立つ灯台ではない。
枝分かれの様子が、昔の室内照明灯「結び灯台(三本の棒を結び、足を開いて上に油皿を乗せたもの)」
に似ているからだそうだ。だが、結び灯台と言ってすぐにピンとくる人はいないであろう。
また、花の形が腰に下げる「胴乱」に似ていることから、
「ドウラン」から「ドウダン」と変化したという説も少数派ながらある。
花のふくらみに着目したという点では、こちらの方が国際的には通用するかもしれない。
ドウダンツツジ(燈台躑躅)は「満天星躑躅」ともいう。
昔、太上老君(道教の神様)が仙宮で霊薬を練っていた時のこと、玉盤の霊水を誤ってこぼしてまった。
霊水は、ある木の上に降りそそぎ、細い枝先へと流れていった。
併し、不思議な事にしたたり落ちることなく、そこに留まり壺状の玉になって一斉に輝きを放った。
併し、不思議な事にしたたり落ちることなく、そこに留まり壺状の玉になって一斉に輝きを放った。
それがまるで満天の星のようにみえた。
そういえば、小さな白い花は、確かに満天星のように見える。
そういえば、小さな白い花は、確かに満天星のように見える。
原産地は日本で本州、九州、四国に分布している。
開花時期は4~5月で、ドウダンツツジ(灯台躑躅)はツツジ(躑躅)といっても、
仲間のツツジ(躑躅)たちとは似ていない。スズラン(鈴蘭)によく似た釣鐘状の小さな花を咲かせる。
葉のつきかたも変わっていて枝先に花のように輪生状に開く。その中心部から花軸が伸び、大抵は3つの花が下向きに咲く。
葉のつきかたも変わっていて枝先に花のように輪生状に開く。その中心部から花軸が伸び、大抵は3つの花が下向きに咲く。
類似種について