寒い。
なぜオレは高田馬場から歩きだしたのだろう。
雪が雨に変わったが、寒いことには変わりはない。
せめてこの雨が止んでくれたら、寒かったとしてもどんなに楽だろうか。
どのぐらい歩いただろう。
もう、落合の駅も過ぎた。
早稲田通りを右方向に折れて入れば新井薬師か。
そうだそろそろあの店なら開いているころだろう。
そして新井薬師駅近くのやきとん屋「四文屋」の本店に向かう。
客は誰もいない。一番乗り。
「いらっしゃいませ~お寒い中、いらしていただいてありがとうございます」
若くて無遠慮だが、元気で素直そうな店員が声をかけてくれる。
すかさず「金宮!それと煮込み」と注文。
「ハイ!」とグラスにストレートのホワイトリカー(甲類焼酎)を並々と注いでくれて、その中に梅シロップをちょんと香り付けに垂らしてくれる。
勢いあまり、下の受け皿に焼酎がこぼれ落ちる。
「いいサービスだ」もちろん受け皿が受けた焼酎は後でグラスに。
煮込みは汁がドロリとなるまで煮込まれていて、シロ、フワ、カシラ、スジ、などいろんな部位が入っている。
ニンニクたっぷりと本店は他の店よりショウガの効いた味。
元気が無い時に喰うと、ここの煮込みは元気をくれる。
焼き物はカシラとハラミを塩コショウで焼いてもらおう。
ようやく常連らしき他の客が入ってきた。
力仕事系の年配の方たちだが、すぐに下ネタを始めたのには参った。
話しの中に入る日も無いではないが、今日はそんな気分ではない。
金宮を2杯空けて、お勘定をしてもらう。
「お寒い中、ありがとうございました~」
「ドーモ~」
雨はまだ止まない。寒い。
でも、焼酎と煮込みで少しは身体が温まった。
もう少し呑みたい。歩き出す。
いつも明るく元気な「秋元屋」に行こう。
場所は野方。新井薬師からは2駅。
でも歩くと結構ある。
まあ、30分見ておけば着くか。
歩き出す。寒い。
ようやく着いた。
こんな寒い日なのに「秋元屋」は、ほぼ満席。
あまりに寒いので外に面してビニールカバーだけで被ってるだけのテーブル席がすっかり片づけられていた。
それもあっての満席だ。
最近すっかり気持ちを入れ替えてよく働くようになったマスターと元気のいい店員さんたちが元気に迎えてくれる。
なんだかやっぱりこの店は居心地がイイ。
お客も明るくて、ガンガン呑んで喰っている。
負けられん!
「黒ホッピーを焼酎は金宮で、、、テッポウとチレを味噌焼きで~」
「ハイヨ~」
まずは小手調べ。
ここのやきとんの味噌焼きはピリカラで旨い。
ネタも大きいし、焼きが上手いからジューシーだ。
その後、レバを塩でチョイ焼き(炙る程度)でもらって、締めはハツ。
ここのハツは実にジューシー。
焼き方が絶妙に上手い。もちろん塩で。
口に含んでからギュッと目を閉じる。
ジューっと口の中に広がる肉の旨み。
目を閉じることで味の奥にあるものを探ってみる。
幸福感とともに下の根元から口の中の奥横の方の味覚の神経が動き出す。
明日もいけるようだ。
呑むだけ呑んで喰うだけ喰ったら、サッと店を出る。
おっ、雨が止んでる。
明日は晴れるらしい。
イケルヨウダ。
なぜオレは高田馬場から歩きだしたのだろう。
雪が雨に変わったが、寒いことには変わりはない。
せめてこの雨が止んでくれたら、寒かったとしてもどんなに楽だろうか。
どのぐらい歩いただろう。
もう、落合の駅も過ぎた。
早稲田通りを右方向に折れて入れば新井薬師か。
そうだそろそろあの店なら開いているころだろう。
そして新井薬師駅近くのやきとん屋「四文屋」の本店に向かう。
客は誰もいない。一番乗り。
「いらっしゃいませ~お寒い中、いらしていただいてありがとうございます」
若くて無遠慮だが、元気で素直そうな店員が声をかけてくれる。
すかさず「金宮!それと煮込み」と注文。
「ハイ!」とグラスにストレートのホワイトリカー(甲類焼酎)を並々と注いでくれて、その中に梅シロップをちょんと香り付けに垂らしてくれる。
勢いあまり、下の受け皿に焼酎がこぼれ落ちる。
「いいサービスだ」もちろん受け皿が受けた焼酎は後でグラスに。
煮込みは汁がドロリとなるまで煮込まれていて、シロ、フワ、カシラ、スジ、などいろんな部位が入っている。
ニンニクたっぷりと本店は他の店よりショウガの効いた味。
元気が無い時に喰うと、ここの煮込みは元気をくれる。
焼き物はカシラとハラミを塩コショウで焼いてもらおう。
ようやく常連らしき他の客が入ってきた。
力仕事系の年配の方たちだが、すぐに下ネタを始めたのには参った。
話しの中に入る日も無いではないが、今日はそんな気分ではない。
金宮を2杯空けて、お勘定をしてもらう。
「お寒い中、ありがとうございました~」
「ドーモ~」
雨はまだ止まない。寒い。
でも、焼酎と煮込みで少しは身体が温まった。
もう少し呑みたい。歩き出す。
いつも明るく元気な「秋元屋」に行こう。
場所は野方。新井薬師からは2駅。
でも歩くと結構ある。
まあ、30分見ておけば着くか。
歩き出す。寒い。
ようやく着いた。
こんな寒い日なのに「秋元屋」は、ほぼ満席。
あまりに寒いので外に面してビニールカバーだけで被ってるだけのテーブル席がすっかり片づけられていた。
それもあっての満席だ。
最近すっかり気持ちを入れ替えてよく働くようになったマスターと元気のいい店員さんたちが元気に迎えてくれる。
なんだかやっぱりこの店は居心地がイイ。
お客も明るくて、ガンガン呑んで喰っている。
負けられん!
「黒ホッピーを焼酎は金宮で、、、テッポウとチレを味噌焼きで~」
「ハイヨ~」
まずは小手調べ。
ここのやきとんの味噌焼きはピリカラで旨い。
ネタも大きいし、焼きが上手いからジューシーだ。
その後、レバを塩でチョイ焼き(炙る程度)でもらって、締めはハツ。
ここのハツは実にジューシー。
焼き方が絶妙に上手い。もちろん塩で。
口に含んでからギュッと目を閉じる。
ジューっと口の中に広がる肉の旨み。
目を閉じることで味の奥にあるものを探ってみる。
幸福感とともに下の根元から口の中の奥横の方の味覚の神経が動き出す。
明日もいけるようだ。
呑むだけ呑んで喰うだけ喰ったら、サッと店を出る。
おっ、雨が止んでる。
明日は晴れるらしい。
イケルヨウダ。