築地「かつ平」
けっこう雨が降ってましたが、
こちらのロースカツがどうしても喰いたくて行きました。
2年ぶりぐらいの訪問ですが、オヤジさんが自分の顔を見て
「ああ、いらっしゃい。お久しぶりですね。お元気でしたか」と。
嬉しくなる瞬間です。
「ロースでいいですか?」
「はい」
「よく、降りますね。これからもっと降るらしいですよ。」
「え~!」
「でもね、この雨の中昼時はお客さん並んでくれましてね。嬉しかったですよ」
会話を楽しみながらカツの揚がりを待つ。
こちらの草履のようなビッグサイズのロースカツは、
牛肉でいうところのロースとカルビの部分が1枚の中で楽しめるというもの。
向って右側がロース部分で左側がカルビ部分。
赤みが残っている揚げ加減のロース肉全体の1/3は脂身です。
特にカルビ部分の脂身は赤身にもさしが入っていてすごい。
そしてこの脂身が上質で甘い。
オヤジさんと女将さんから必ず言われますが、
この脂身が多くて甘味が楽しめるロースカツには
ソースは合わない。
塩か、せいぜいで醤油がいいだろう。
実際そうやって喰うと旨いんだよね。
衣も粗めのパン粉で低温で揚げるからサクサクに仕上がっている。
値段も庶民的で、
特別な材料を使ったり特別なことをやっているわけではない。
ただ、美味しく喰って下さいね、という気持ちが強いだけ。
温かい街のとんかつ屋さんなのです。