大統領選は第二幕の火ぶたを切った:法廷闘争の決意を語ったトランプ氏
2020.11.06(liverty web)
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写真:Evan El-Amin / Shutterstock.com
《本記事のポイント》
- 合法的な票のみを集計したらトランプ氏は勝利していた
- 横行する不正行為の数々
- ここで撤退すればアメリカの民主主義が危機に瀕する
トランプ大統領が日本時間の6日朝、記者会見を行った。トランプ氏の今後の戦いの方向性が示された内容となったため、弊誌ではその発言の要旨を以下に紹介する。
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合法的な票のみを集計したらトランプ氏は勝利していた
2020年の大統領選挙の品位を護るための我々の試みについてお話をしたい。
もし合法的な票を数えるなら、私たちは容易に勝利していたはずです。投票日後に届いた違法な票も数えて(民主党は)勝利しようとしています。
私たちは、巨大メディア、大企業の資金、テクノロジー企業の選挙妨害を受けたが、フロリダ、アイオワ、インディアナ、オハイオなどで大きな勝利を遂げました。
予想されたような「ブルー・ウェーブ」はなく、「レッド・ウェーブ」が起きました。それはメディアも認めています。その姿勢には感動しましたが、選挙後に認めても何ら私たちに資するところはありません。
共和党はマイノリティーの票を伸ばした
民主党は上院議員選挙に対して、サウス・カロライナ州とケンタッキー州だけで、2億ドル投下しましたが、勝利できませんでした。
民主党の主な献金者はウォールストリートの銀行家たちであり、既得権益者たちです。一方、私たちに献金した人々は、警察官、農家といった普通の市民たちでした。
そうであっても、私たちは下院で一人たりとも負けなかったし、新たに獲得した議席もありました。「共和党の女性たちの年」といってもいいほど、共和党の女性が下院議員に当選したのです。
しかもこの60年間で白人でない、ラテン系やアフリカ系、アジア系、ネイティブ・アメリカンなどのマイノリティーの有権者の票も伸びました。
共和党は労働者の党 民主党は巨大メディアなど既得権益者の党
民主党が巨大メディアや巨大テクノロジー企業などの献金者の政党になったのに対して、共和党はアメリカの労働者の党になりました。
もう皆さんがお気づきのように、メディアの世論調査は、既得権益者による字義通りの意味での選挙妨害でした。この世論調査は、バイデン氏の選挙に勢いがあるように見せ、共和党の資金集めを困難にするインチキのものでした。要するに私たちを抑圧するための世論調査だったのです。
たとえばワシントンポスト紙は、バイデン氏が私たちより17ポイントもウィスコンシンでリードしていると報じましたが、実のところ私たちは並んでいたのです。彼らはバカではないので、「抑圧」するためにやっていたのは明白です。
大統領選の勝敗を決める州も残りわずかになってきましたが、これらの州の投票を数える機械は民主党によって運営されています。しかも彼らは選挙管理委員を立ち会わせてくれませんでした。
私が予想していたことですが、郵便投票の処理はフェアではなく、腐敗したシステムとなっています。勝利に何票必要なのかを計算し、投票用紙を見つけることができるようなのです。後から追加される郵便投票がすべてバイデン寄りになっているのには驚かされます。
ペンシルバニア州は3日の時点で、70万票もリードしていました。その差は9万票まで縮小しています。私たちは裁判所で勝利したので、選挙管理委員を置けるようになったのですが、彼らは控訴しています。
私たちの目的は選挙制度の公正さを護ることです。投票した人々を黙らせ、結果をねつ造するようなことはあってはなりません。
選管は望遠鏡を使って選挙を監視!
デトロイト市とフィラデルフィア市は、政治的に最も腐敗した場所として知られています。ペンシルバニア州では、州最高裁で開票所に選挙管理委員が立ち入ることを禁止しようとしました。私たちは裁判で勝利したので、立ち入ることができるようになりましたが、彼らは誰にも監視されたくないのです。その理由は詐欺を行おうとしているからです。疑問の余地はありません。フィラデルフィア市の管理委員は、遠くから双眼鏡を使って監視しているのです。すると彼らは、全ての窓に紙を貼って、外から見えなくしました。
ジョージア州では第11巡回裁判所が選挙当日までに投票用紙が届かなければならないという判決を出していたのにも拘わらず、3日以降に届いた投票用紙も受け入れています。
民主党は選挙で勝つことはできないと信じていたので、郵送投票を推し進めたのです。これによって腐敗と詐欺とが横行しています。
ミシガン州では重複投票まで横行している
ペンシルバニア州では、民主党が投票日の3日後まで郵便投票を受け付けることにしました。消印や投票者の照合のないものまで、数にカウントされているのです。
ミシガン州の投票所では重複投票まで横行しています。共和党の選挙管理委員がこの活動を止めさせようと立ち入ると、投票所の人は彼らが何をしているのか見えないように、妨害してきました。
朝の4時に郵便投票が突然やってきた
デトロイト市では票数のカウントが、理由もなく遅れました。夜8時で締め切られているにもかかわらず、最後の票が届いたのは朝4時です。それがどこから届いたのかは分かりません。
開票が再開されると、すべてバイデン氏の名前が書かれたものばかりでした。これはおかしなことです。
私たちが求めているのは正直な選挙です。正直を旨とした人が開票に関わることを希望しています。それによって、このアメリカが勝利できるからです。
訴訟は最高裁まで行く可能性もある
今後、数多くの訴訟が提起されることになります。私たちのもとには数多くの証拠が集まってきているからです。最高裁判所まで行く可能性もあります。このような形で選挙が盗まれることはあってはなりません。
この問題は、共和党か民主党か、バイデン氏か私が勝つかの問題ではありません。この国にとってこんなことが起きるとは、これほど不名誉なことはありません。法的手続きを通じ、最終的には判事が判決を下すことになると考えます。多くの不正行為は、この国でまかり通ってはならないのです。
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民主党は最初から選挙結果をひっくり返す気でいた
大統領選挙の直前の10月30日の記者会見で、ナンシー・ペロシ下院議長は、「火曜日の最終的な集計結果がいかなるものとなろうとも、バイデン氏が1月20日に大統領として就任します」と述べていた。
この発言の趣旨は不可解でしかなかった。しかし、3日以降に民主党が強いスイングステートの集計方法を見る限り、当初から民主党は郵便投票により不正を行い、選挙結果をひっくり返す気でいたのだということが分かる。
選挙後、ペロシ下院議長は、最高裁判事として選ばれたバレット氏は、「違法に選出された」とも発言しているため、不正行為は最高裁に持ち込まれることも予想した上で、牽制したと見た方がいいだろう。
また巨額の資金を動かして、上院選でサウス・カロライナ州のリンジー・グラム氏やケンタッキーのランド・ポール氏を落とそうとしたが、資金では票を買えなかった。人の心まで買収できないからだ。
しかも黒人やラテン系などのマイノリティーの人々の共和党への投票率は高かった。彼らはトランプの減税政策の恩恵を受けた人々である。とりわけ黒人の所得は戦後のアメリカ史で最大の上昇率となっている。オバマ政権時代の8年間に700万人がフードスタンプに依存するようになったが、トランプ政権誕生後の47カ月で700万人がフードスタンプに依存しなくて済むようになったのだ。
「弱者救済」を売りにして、低所得者を虐げる民主党の政策
民主党の売りは「弱者救済」だが、そもそも弱者がいなくなると困るので、民主党は根本的に彼らが豊かになる政策を打つことはない。そして貧困層は永遠に這い上がることができない構図をつくり出しておきながら、トランプ氏を「人種差別主義者」とののしるのである。
だが民主党の政策と違って、トランプは国民を富ませることができたからこそ、マイノリティーはトランプ氏に投票。彼らの心は離れつつあることにさえ民主党は気づいていない。そうした一般市民の圧倒的支持のもと、「レッド・ウェーブ」が起きる寸前で、開票がストップし、メディアも平仄(ひょうそく)を合わせた。
この民意を無視する巨大メディア、ウォールストリートの金融業界、テクノロジー企業などの既得権益階級のための政治をしようとしているのが民主党である。
選挙中もトランプ氏の再選を阻止しようとするメディアの力が猛威を振るっていた。その逆境に打ち勝って、選挙戦を戦い続けたのがトランプ氏である。
トランプ氏は潔く負けを認めたくないから、法廷闘争に打って出たのではない。ここで撤退すれば、国民の声を選挙結果に反映できず、民主主義が終わりとなり、アメリカはアメリカでなくなるからである。
法廷闘争で義を正し、国民のためのアメリカを取り戻すのは完全に正当な行為である。
(長華子)
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