ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「KAMIKOANIプロジェクトAKITA 2014」を観る(その1、屋外編)

2014年08月25日 19時59分55秒 | 秋田県のくらしと歴史
「KAMIKOANIプロジェクトAKITA 」とはなんなのか。

鄙びた里山にアート作品を屋外で展示するという催しなのである。
また、屋外に展示できないものについては村内にある使われなくなった学校の校舎内で絵画や陶芸品などの展示が行われているらしい。そして制作者による実際の制作の行程も公開されているとのことである。
このイベントは3年前から行われている。
話には聞いていたが観た事がなかった。

日曜日の午後からは天気も良さそうなのでバイクを走らせ、行ってみることにした。
開催されている「上小阿仁村」は、秋田市からは北東方向に1時間ほどバイクを走らせたところにある。

屋外の展示物はもちろんのこと、展示物に触れなければ、屋内の展示品についても写真撮影が可となっている。
これが、一般の屋内で行われる美術展とは大違いであることに気づいた。
美術に対する姿勢がオープンなのである。
というわけで、それらをカメラスケッチしてきたので、いくつかを紹介したいと思う。

表題の案内看板に沿って国道から細い山道にバイクを進めていくと周りの景色は一変する。
細く曲がりくねった道の周りは山以外には何もないのである。そんな山道を進んでゆくと少し視界の開けたところに出る。

そこが屋外展示が行われている上小阿仁村八木沢(やぎさわ)の集落である。
上小阿仁村八木沢は 人口:20 人 世帯数:8 世帯のいわゆる限界集落である。

そのようなところにいきなり、雪をかぶった小屋が出現した。

真夏の「雪屋根」とはいかにも人を驚かせる。
通気性の無い白地の膜生地を縫い合わせ、その中に送風機で空気を送り込み膨らませた造形物なのであった。
現実の積雪期にはおそらくこのぐらいの雪が屋根に積もるのであろう。
この地が「限界集落」であることを見る者に知らせるには、十分な仕掛けだ。

点在する家屋が途切れた先に小さな木橋があった。
その木造橋にはつぎの物が展示されていました。

虹色に染め上げられた布が橋桁に留めめられていました。
森香織さんという方の染色による作品だそうです。

虹の架け橋の先には何が待ち受けているのか、だんだん面白くなっていきます。
木橋を渡り左に折れて舗装路をそのまま進みました。
そうすると、大きく視界の開けた棚田状の場所に出ます。
そこら辺一帯はかっては耕作地だったのでしょうが今は手をいれる人もなく草だけが生い茂っています。
その棚田の中腹に一つの造形物がありました。



棚田に寝そべる犬でした。
この造形物は制作途中のようです。制作者の方が一生懸命、作業をしておられました。
お盆過ぎからの天候の不順により作品の完成が遅れているとのお話を伺いました。
天候の急激な悪化がなければ8月中には完成するとのことです。来月にはもう一度ここを訪れて完成形を見たいものです。

そのほかにも作品はまだあるのですが、その紹介は次回ということにしましょう。

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