中古のレギュレーターを入手
前回からの続きです。
新たにレギュレーターを入手しました。
新品ではありません。例によってオークッションで廉価品を入手。
新品を買うと¥13,000もするんですよ。とても手が出せません。
まずはオークッションのバイクのサイトでKLE400レギュレーターで検索しましたが、ヒットしたのは一件のみ。しかもかなりの高額。
次はカワサキのパーツカタログでKLEのレギュレーターの部品番号を調べて、カワサキバイクのサイトで検索。すると思いがけないことがわかりました。
レギュレーターの部品番号は21066-1030なのですが、この番号で検索すると、主な使用車種としてZZ-R250があげられているではありませんか。
早い話が車種が違っても同一部品を使っていれば当然ながら部品番号は同一なのです。
今度はZZ-R250と同種のエンジンが載っている車種のものをオークッションのサイトで検索をしてみました。
そしたら出てくるではありませんか。主な車種として、先にあげたZZ-R250、GPZ250、エリミネーター250、それに中型車ではKLEのエンジンの同系列のEX-4、バルカン400などでした。
さて、次の画像を見ていただきたい。
これはKLE400のレギュレーターに刻印されている製品記号です。
こんどはこの製品記号で検索してみます。SH530-12という文字がが刻印されている製品記号です。
そうすると次の事がわかりました。このレギュレーターの製造元は新電元という会社で、バイクのレギュレーターの製造ではダントツに高いシェアを持っているということ。国内バイクメーカーの多くの車種に使用されている事がわかりました。
今度は、SH530-12という刻印があるレギュレーターを探しました。親切にもこの刻印の画像を載せている出品物はいくつかありましたので、動作未確認という物をダメもとと思い入札。送料込みで2000円以下でした。これはZZーR250のものだそうです。
SH530-12の文字の次に6.4という文字が見えますがこれが何を意味するかは不明ですが、とにかく使ってみる事にしましょう。そういえば、動作不良を起こした今のレギュレーターの刻印はSH530ー12 T7.4とありました。
レギュレーターの放熱改善の為の工夫
入手した中古品のレギュレーターを車体に装着しない状態でカプラーを仮接続して、エンジンを掛けてみます。
エンジン始動後のバッテリーの端子間電圧を測定するとエンジン回転の上昇につれてテスターの指針は14ボルト以上を示しています。そしてエンジン回転を5000回転にもしてみましたが14.4ボルト付近を示し電圧には変化なし。
入手した中古のレギュレーターはちゃんと動作しているようです。
これを車体に装着してしまえば修理は完了してしまう訳ですが、それでは面白くない。第一、素性のわからぬ中古品なので何時、寿命が尽きるかもわかりません。そこで少しでも寿命を延ばすためにレギュレーターが発生する熱の対策を考えてみました。
レギュレーターの熱は半導体が動作することによって発生するのですが、その発生する熱を低下させることはユーザーには出来ません
私たちが出来ることは発生熱を速やかに放出してやり半導体の寿命を延ばしてやることなのです。
そこで、レギュレーターの放熱版を作る事にしました。
用意した材料はアルミの板で3mm厚のもの。それを次のような形に切断加工します。
このような変な形にしたのは出来るだけ大きな面積を確保し、しかも車体に収まるような図った結果です。
その放熱板にレギュレーターをボルト留めします。
アルミ板の左側に寄せてレギュレーターを取り付けし、右側に余地を設けたのは、放熱の効果が期待通りでなければ余地の部分に何かしらの放熱器(パソコンのヒートシンクのようなもの)を取り付けようとのたくらみです。
そして、それを車体に取り付け時、既存のレギュレーター取り付けブラケットに一工夫、手を加えました。
上記の画像の左側が純正の取り付け方法で、ブラケットが水平方向になっています。右画像のブラケットの方向はそれに対して、縦位置にして自作した放熱アルミ板の中央付近の上下をボルト留めするようにしました。走行中に車体の振動との共振を防止する為、その他に左右あわせて3箇所を5mmのビスで車体のプラスチック製フェンダーに留めました。
こんな風にして車体に装着したのが次の画像です。
左側の画像のままの状態であれば放熱に関しては幾分は条件は良いのであるが、実際は右画像のようにレギュレーターとほぼ接する形で冷却水のタンクが取り付けれれるのである。どう考えても放熱を考慮した取り付け方法とは言いがたい。
私と同じ問題に遭遇した御仁がいたようでその方は冷却水のタンクを他の箇所に移設して、レギュレーターの周りの空間容積を多くしたりアルミのパンチング板で放熱板を自作して熱対策をしているとの紹介をされていました。
さらに監視対策をしてみた
充電系統の状態を監視してバッテリーに行く電圧を常時監視するためにボルトメーターを取り付けました。
バッテリーの端子間電圧は前にも述べましたようにゼネレーターが回転しない状態ではバッテリーが正常ならば12.5ボルトぐらいを示し、エンジンの回転が3000回転もあるときには14ボルトから14.5ボルトぐらいでなければ異常な状態です。
用意したボルトメーターは台湾のメーカーのKOSOの物。KOSOというメーカーはバイクのデジタル計器などを多く製造しているところで評判も悪くはありません。
このメーターの特色は小型で取り付け場所を問わないことや防水性があるとメーカーのサイトで広告していました。
それに電圧低下時に警報機能があるとの事も記載されていました。
送料込みで3600円ほどで購入しました。
ネットショッピング上ではKOSO製品の半額にも満たない価格の製品があったり、ボルトメーター以外にも他の機能がついていたりと様ざまな製品が多くありましたが最低機能や大きさや信頼性と価格を考慮して購入をしてみました。
さて、取り付け自体は難しくありません。赤黒の線をプラスマイナスの回路に並列接続するだけです。
車体のキースイッチをオンにしたとき常時通電する回路に接続をすればよいわけなので車体の速度計の照明ランプの回路がそれに当てはまります。
なお蛇足ですが、最近の国産バイク(と言っても十数年前から)は昼間時の常時ライトオンが義務付けられていますので上記の回路が使えますが、輸入車や旧車などではそうなっていない事もありますので別の回路を選択する必要があります。
例えば車体のクラクション(ホーン)がキースイッチオンのとき、常時通電になっています。それらのバイクにボルトメーターを付けたいときには参考になさってください。
この製品には割り込み接続の為に、エレクトロタップというものが付属してきますがいまいち信頼性に欠ける気がしましたので、速度計の照明ランプの線の被覆の途中の一部を剥ぎ取りその箇所にボルトメーターの線を半田付けしました。このときテスターにてプラス側とマイナス側を確認するのを忘れてはいけません。
接続の作業よりもフロントカウルの取り外しなどの付帯作業のほうに、多くの時間が掛かってしまいましたが無事装着が完成。
ボルトメーター本体はタコメーターの右隣にちょうど良い箇所を見つけました。
左の画像はキースイッチをオンにした直後の電圧、右画像がエンジンを始動させたときの電圧の表示です。
左の数値は12.1ボルト、右の数値は14.2ボルトですね。
このメーターの表示は実はバッテリーの端子間電圧を正確にはあらわしてはいません。
車体に装着する前にこのメーターでバッテリーに直接続してみたときには12.5ボルトと14.5ボルトをおのおの表示していました。
速度計の照明ランプまでの間でいくらかの電圧降下があるようですね。
数値にして、0.2~0.4ボルトぐらいの低下が見られますのでその点を含んでおく必要がありますね。
最後に放熱板の効果のほどですが、エンジンをしばらく動作させた後の放熱板自体はレギュレーターの温度よりは低いもののしっかりと温まっていましたので熱伝導の仕事はしているようです。
まずはレギュレーター交換とそれに付随の作業はひとまず終了です。
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前回からの続きです。
新たにレギュレーターを入手しました。
新品ではありません。例によってオークッションで廉価品を入手。
新品を買うと¥13,000もするんですよ。とても手が出せません。
まずはオークッションのバイクのサイトでKLE400レギュレーターで検索しましたが、ヒットしたのは一件のみ。しかもかなりの高額。
次はカワサキのパーツカタログでKLEのレギュレーターの部品番号を調べて、カワサキバイクのサイトで検索。すると思いがけないことがわかりました。
レギュレーターの部品番号は21066-1030なのですが、この番号で検索すると、主な使用車種としてZZ-R250があげられているではありませんか。
早い話が車種が違っても同一部品を使っていれば当然ながら部品番号は同一なのです。
今度はZZ-R250と同種のエンジンが載っている車種のものをオークッションのサイトで検索をしてみました。
そしたら出てくるではありませんか。主な車種として、先にあげたZZ-R250、GPZ250、エリミネーター250、それに中型車ではKLEのエンジンの同系列のEX-4、バルカン400などでした。
さて、次の画像を見ていただきたい。
これはKLE400のレギュレーターに刻印されている製品記号です。
こんどはこの製品記号で検索してみます。SH530-12という文字がが刻印されている製品記号です。
そうすると次の事がわかりました。このレギュレーターの製造元は新電元という会社で、バイクのレギュレーターの製造ではダントツに高いシェアを持っているということ。国内バイクメーカーの多くの車種に使用されている事がわかりました。
今度は、SH530-12という刻印があるレギュレーターを探しました。親切にもこの刻印の画像を載せている出品物はいくつかありましたので、動作未確認という物をダメもとと思い入札。送料込みで2000円以下でした。これはZZーR250のものだそうです。
SH530-12の文字の次に6.4という文字が見えますがこれが何を意味するかは不明ですが、とにかく使ってみる事にしましょう。そういえば、動作不良を起こした今のレギュレーターの刻印はSH530ー12 T7.4とありました。
レギュレーターの放熱改善の為の工夫
入手した中古品のレギュレーターを車体に装着しない状態でカプラーを仮接続して、エンジンを掛けてみます。
エンジン始動後のバッテリーの端子間電圧を測定するとエンジン回転の上昇につれてテスターの指針は14ボルト以上を示しています。そしてエンジン回転を5000回転にもしてみましたが14.4ボルト付近を示し電圧には変化なし。
入手した中古のレギュレーターはちゃんと動作しているようです。
これを車体に装着してしまえば修理は完了してしまう訳ですが、それでは面白くない。第一、素性のわからぬ中古品なので何時、寿命が尽きるかもわかりません。そこで少しでも寿命を延ばすためにレギュレーターが発生する熱の対策を考えてみました。
レギュレーターの熱は半導体が動作することによって発生するのですが、その発生する熱を低下させることはユーザーには出来ません
私たちが出来ることは発生熱を速やかに放出してやり半導体の寿命を延ばしてやることなのです。
そこで、レギュレーターの放熱版を作る事にしました。
用意した材料はアルミの板で3mm厚のもの。それを次のような形に切断加工します。
このような変な形にしたのは出来るだけ大きな面積を確保し、しかも車体に収まるような図った結果です。
その放熱板にレギュレーターをボルト留めします。
アルミ板の左側に寄せてレギュレーターを取り付けし、右側に余地を設けたのは、放熱の効果が期待通りでなければ余地の部分に何かしらの放熱器(パソコンのヒートシンクのようなもの)を取り付けようとのたくらみです。
そして、それを車体に取り付け時、既存のレギュレーター取り付けブラケットに一工夫、手を加えました。
上記の画像の左側が純正の取り付け方法で、ブラケットが水平方向になっています。右画像のブラケットの方向はそれに対して、縦位置にして自作した放熱アルミ板の中央付近の上下をボルト留めするようにしました。走行中に車体の振動との共振を防止する為、その他に左右あわせて3箇所を5mmのビスで車体のプラスチック製フェンダーに留めました。
こんな風にして車体に装着したのが次の画像です。
左側の画像のままの状態であれば放熱に関しては幾分は条件は良いのであるが、実際は右画像のようにレギュレーターとほぼ接する形で冷却水のタンクが取り付けれれるのである。どう考えても放熱を考慮した取り付け方法とは言いがたい。
私と同じ問題に遭遇した御仁がいたようでその方は冷却水のタンクを他の箇所に移設して、レギュレーターの周りの空間容積を多くしたりアルミのパンチング板で放熱板を自作して熱対策をしているとの紹介をされていました。
さらに監視対策をしてみた
充電系統の状態を監視してバッテリーに行く電圧を常時監視するためにボルトメーターを取り付けました。
バッテリーの端子間電圧は前にも述べましたようにゼネレーターが回転しない状態ではバッテリーが正常ならば12.5ボルトぐらいを示し、エンジンの回転が3000回転もあるときには14ボルトから14.5ボルトぐらいでなければ異常な状態です。
用意したボルトメーターは台湾のメーカーのKOSOの物。KOSOというメーカーはバイクのデジタル計器などを多く製造しているところで評判も悪くはありません。
このメーターの特色は小型で取り付け場所を問わないことや防水性があるとメーカーのサイトで広告していました。
それに電圧低下時に警報機能があるとの事も記載されていました。
送料込みで3600円ほどで購入しました。
ネットショッピング上ではKOSO製品の半額にも満たない価格の製品があったり、ボルトメーター以外にも他の機能がついていたりと様ざまな製品が多くありましたが最低機能や大きさや信頼性と価格を考慮して購入をしてみました。
さて、取り付け自体は難しくありません。赤黒の線をプラスマイナスの回路に並列接続するだけです。
車体のキースイッチをオンにしたとき常時通電する回路に接続をすればよいわけなので車体の速度計の照明ランプの回路がそれに当てはまります。
なお蛇足ですが、最近の国産バイク(と言っても十数年前から)は昼間時の常時ライトオンが義務付けられていますので上記の回路が使えますが、輸入車や旧車などではそうなっていない事もありますので別の回路を選択する必要があります。
例えば車体のクラクション(ホーン)がキースイッチオンのとき、常時通電になっています。それらのバイクにボルトメーターを付けたいときには参考になさってください。
この製品には割り込み接続の為に、エレクトロタップというものが付属してきますがいまいち信頼性に欠ける気がしましたので、速度計の照明ランプの線の被覆の途中の一部を剥ぎ取りその箇所にボルトメーターの線を半田付けしました。このときテスターにてプラス側とマイナス側を確認するのを忘れてはいけません。
接続の作業よりもフロントカウルの取り外しなどの付帯作業のほうに、多くの時間が掛かってしまいましたが無事装着が完成。
ボルトメーター本体はタコメーターの右隣にちょうど良い箇所を見つけました。
左の画像はキースイッチをオンにした直後の電圧、右画像がエンジンを始動させたときの電圧の表示です。
左の数値は12.1ボルト、右の数値は14.2ボルトですね。
このメーターの表示は実はバッテリーの端子間電圧を正確にはあらわしてはいません。
車体に装着する前にこのメーターでバッテリーに直接続してみたときには12.5ボルトと14.5ボルトをおのおの表示していました。
速度計の照明ランプまでの間でいくらかの電圧降下があるようですね。
数値にして、0.2~0.4ボルトぐらいの低下が見られますのでその点を含んでおく必要がありますね。
最後に放熱板の効果のほどですが、エンジンをしばらく動作させた後の放熱板自体はレギュレーターの温度よりは低いもののしっかりと温まっていましたので熱伝導の仕事はしているようです。
まずはレギュレーター交換とそれに付随の作業はひとまず終了です。
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