ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

湯沢市の絵灯籠祭りを見てきました

2017年08月07日 20時34分33秒 | 秋田県のくらしと歴史
秋田県の南に位置する湯沢市で行われている「絵灯籠祭り」を見に行ってきました。
湯沢は江戸の初期に水戸から移封(いほう)された佐竹氏の別家である佐竹南家の城下町として知られています。
ここでは8月の七夕の時期に、短冊を飾った竹の七夕飾りや絵灯籠の行事があります。
此処の灯篭には美人画が描かれています。
古典に題材をとったものや、昭和初期のころの画家の美人画の作品を模倣したものなどが描かれています。
これに描かれる絵は専門の絵師が下絵から彩色までを一人で行うのだそうです。
大きな作品となると3か月も掛けるものもあるそうです。
絵師は自分の雅号を持っていますが、それを職業としている訳ではなく、いわばサンデーペインターであるという事です。
陽が暮れるとそれらの灯篭に灯がともり、それまでとは打って変わった幻想的な雰囲気に包まれます。
絵灯籠に灯りがともされると、描かれた美女の物憂げなまなざしと優美な姿に魅了されます。
中には絵の中の美女に魅了されたのでしょうか、中々その絵の前から立ち去ろうとしない男性もおります。


男性ばかりか女性の方も絵の中の美女をスマホで撮っている方も見受けられました。



さて、陽が落ちてきました。
それまで缶ビールを開けながら歩道の縁石に腰を掛けていた人たちが、一斉に動き始めました。
私もそちらの方に移動すると、お姫様(奥方様?)が家来を伴って輿(こし)に乗ってやって来たのです。
京都から秋田藩佐竹南家に嫁入りされた姫君をなぐさめるためにこの行事が始まったとのことです。
そのお姫様のおなり―、というわけです。
早速わたくしもお姫様のお姿をカメラに納めました。
そのお姫様は秋田美人さんでした。さすが、小野小町の生まれたところです。現代的な小顔の美人さんでした。

このお祭りには地元は言うに及ばず県内外から見物の方が見えられているようです。
夕方に最初に写真を撮った時に写っていたストローハット姿のご婦人の後ろ姿をまた見掛けたのです。



地元の人ではない雰囲気に見えました。お連れの方がいる様子にも見えません。
どうやら気ままな一人旅のご婦人のように見えたので、お声を掛けようかとも思ったのですが、こちらはどう見たって地元のイナカオヤジにしか見えません。
陽もとっぷりと暮れてきましたので、家路を急ぐことにしました。
最後に撮った写真をお目にかけて今日は、おしまい。




それにしてもストローハット姿のあのご婦人、気になりますねー。
ぼくはそのご婦人の後ろ姿しか見てないので、余計に気になるのかも知れませね。
やはりあの時、ひと声かけるべきでしたかな。あとの祭りですね。






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