経済学上の考え方に、「後発の優位性の戦略」というものがある。これは社会的なインフラなどが進んでいない「後進国」が「先進国のインフラ」の成り立ちをそのまま模倣するのではなく、途中の段階を飛び越えて、一気に先端技術を取り入れて先進国の仲間入りを実現してしまうことを言います。
最近の例で言えば発展途上国が電話通信網を構築するのに固定電話の有線通信のインフラを作るのではなく、携帯通信網を作ってしまうことなどです。
これは有線通信網を構築するよりも携帯通信網のほうが手早く出来るからです。
そうすることにより一気に最新のインフラが出来上がってしまうのです。
中国などで携帯通信網が瞬く間に普及したことなどがその例です。
このように「後発の優位性の戦略」は経済活動では有効な戦略となります。
さて、それでは若いときにちゃんと勉強しなかった人が遅くなってから勉強を始めようと考えるのは勉強における「後発の優位性」になるのでしょうか。
これはどうやらそうはならないようですね。なぜなら勉強は積み重ねなので、一気に高度な学問は身に付くことは考えられませんから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます