2サイクル用オイルの代わりに菜種油
我が家にはエンジンチェーンソーが複数台あります。
チェーンソーのエンジンは2ストロークエンジンで、エンジン内部の潤滑は燃料に潤滑油を混ぜて行う混合潤滑です。
2ストロークエンジンのガソリンと潤滑油との混合比は25:1から50:1ぐらいまで、エンジンメーカーが推奨する数値があります。ガソリンと潤滑油を混合する時にはバイク用の2サイクルオイルかまたは機械メーカーが推奨するオイルを使うのが一般的です。
今までに各社のオイルを使ってみました。
空き容器が残っていましたので一例をあげてみます。
左からカストロール、ヤマハ、スズキ、そして無名メーカーのオイルです。
左から3種のオイルは名の通ったメーカーの物、一番右の物はほとんど無名メーカーの汎用オイルです。
さて、我が家のチェーソー(日本メーカー製)のラベルには混合比は25:1と指定がありますので素直にそれに従っていました。また、ハスクバーナ社のチェーソーは自社製オイルを50:1で使用するようにと推奨されているようです。
混合燃料を作るときのオイルはバイク用のオイルか小型農機具用の2ストオイルを使用しています。バイク用2ストオイルは分離給油用のオイルなのですが、混合にも使用可と表示があります。
余談ですが2ストエンジンのかってのレース専用バイクは混合燃料を使用してましたが、それらのバイクでは混合専用の2ストオイルを使うのが一般的でした。そのためのレース用オイルが今でも市販されています。それらの多くは植物性のオイルでした。
一番左のカストロール社製がありますが、このメーカーは創業の初期にはひまし油ベースのオイルを作っていたそうです。ひまし油すなわちキャスターオイルをもとにカストロールという社名にしたのだと聞いたことがあります。
ひまし油は油膜の強さや対温度性において優れた特性をもち、潤滑油に関しては最上級の性質を持っているそうなのですが、酸化しやすいという性質もあります。
ですからすぐ使い切ってしまう用途には向きますが、バイクの燃料としてはタンクに数週間やそれ以上も放置される事もありますので、一般的な常用には向きません。
植物性2ストオイルは需要も多くはありませんので、価格も高いです。
一度、そのような植物性オイルを試してみたいのですが、ほんの少しだけ試用するために数千円も支払うのはためらってしまいます。
本当はひまし油を入手すればよいのでしょうが、手近にあるもので代用はできないかなと考えを巡らせます。台所にはてんぷらや炒め物に使う植物油がどこの家庭にも必ずあります。
台所でサラダ油をみつけました。
成分がラベルに表示されています。
100%菜種油と表示されています。
うーん、もしかしてこれは使えるかも。ですがバイクに使うのはさすがに勇気がありません。
半分壊れかかったチェーソーが我が家には複数台ありますので、それで試してみることにしました。
30:1から40:1ぐらいの混合燃料を作り、チェーンソーを動かしてみることにしました
チェーンソーの燃料タンクに半分ほど件の混合燃料を入れ、スターターロープを引くと数回であっけなくエンジンが始動。その後も10分ほどカラ運転をします。
その間、なんの変化はエンジンには現れません。負荷をかけるためにそこらに転がっている木材を試し切り。ごく普通にエンジンは回ります。混合比をチェーンソーメーカーの指示値の25:1より薄く30:1から40:1ぐらいにした結果と思いますが、エンジンからの排気のスモークも以前より少なく、また排気の音も心持軽く感ぜられました。木材を切ったときの感触も切れ味が良くなった気がしました。
30分ほどエンジンを稼働させましたが、エンジンのパワーが上がったような感触でした。
限定された時間と状況での試用でしたが、植物油(今回は菜種油)は2ストの混合用オイルとして使えるとような気がします。
テンプラ油をチェーンソーのエンジンオイルとして使ってみた感想ですが、かすかにテンプラを揚げた時の香りがあたりにただよいます。
機会をみて他の植物油でも試してみることにしましょう。
バイクのチェーンオイルの流用品
我が家のバイク(ZZR250)のドライブチェーンはノンシールチェーンが装着されています。
このノンシールチェーンは定期的な給脂をを怠るとチェーンの寿命が短くなるという短所もあります。
このチェーンの潤滑には4サイクル用エンジンオイルを塗付して使っております。オイルの粘度は10W-30とか10W-40の物です。チェーンのローラーとピンとの隙間にも浸み込みやすくエンジンオイルなので耐久性もそれなりにあるのですが流動性はありすぎて飛び散りやすいという欠点もあります。
もう少し粘度の高いオイルだと飛び散る量が抑えられ長持ちする気がしますが、適当なオイルはないものでしょうか。
そんなことを考えているときに先ほどのチェーソーのソーチェーンの潤滑に使用しているオイルを使ってみることを思いつきました。
次の画像の物がそのオイルです。
AZ(エーゼット)のチェーンソーオイルです。AZというメーカーはバイクや自動車のケミカル用品や各種オイルなどを製造販売している会社です。
チェーンソーオイルはチェーンソーのソーチェーンとガイドバーが摩擦により焼き付くことを防ぐためにチェーンソーのエンジン稼働時にはタンクから自動的に給脂される仕組みになっています。
このオイルの粘度は指で触った感じではエンジンオイルよりは高そうです。粘着性が高い感触です。
バイクにも使えそうです。バイクのチェーンに塗付して数十キロを走ってみましたが、十分使える気がします。長く使ってみないと長所と短所はわかりませんのでしばらくこのAZチェーンソーオイルを使ってみましょう。何より価格が魅力です。近くのホームセンターで4リットルボトルで¥1500ほどでした。
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我が家にはエンジンチェーンソーが複数台あります。
チェーンソーのエンジンは2ストロークエンジンで、エンジン内部の潤滑は燃料に潤滑油を混ぜて行う混合潤滑です。
2ストロークエンジンのガソリンと潤滑油との混合比は25:1から50:1ぐらいまで、エンジンメーカーが推奨する数値があります。ガソリンと潤滑油を混合する時にはバイク用の2サイクルオイルかまたは機械メーカーが推奨するオイルを使うのが一般的です。
今までに各社のオイルを使ってみました。
空き容器が残っていましたので一例をあげてみます。
左からカストロール、ヤマハ、スズキ、そして無名メーカーのオイルです。
左から3種のオイルは名の通ったメーカーの物、一番右の物はほとんど無名メーカーの汎用オイルです。
さて、我が家のチェーソー(日本メーカー製)のラベルには混合比は25:1と指定がありますので素直にそれに従っていました。また、ハスクバーナ社のチェーソーは自社製オイルを50:1で使用するようにと推奨されているようです。
混合燃料を作るときのオイルはバイク用のオイルか小型農機具用の2ストオイルを使用しています。バイク用2ストオイルは分離給油用のオイルなのですが、混合にも使用可と表示があります。
余談ですが2ストエンジンのかってのレース専用バイクは混合燃料を使用してましたが、それらのバイクでは混合専用の2ストオイルを使うのが一般的でした。そのためのレース用オイルが今でも市販されています。それらの多くは植物性のオイルでした。
一番左のカストロール社製がありますが、このメーカーは創業の初期にはひまし油ベースのオイルを作っていたそうです。ひまし油すなわちキャスターオイルをもとにカストロールという社名にしたのだと聞いたことがあります。
ひまし油は油膜の強さや対温度性において優れた特性をもち、潤滑油に関しては最上級の性質を持っているそうなのですが、酸化しやすいという性質もあります。
ですからすぐ使い切ってしまう用途には向きますが、バイクの燃料としてはタンクに数週間やそれ以上も放置される事もありますので、一般的な常用には向きません。
植物性2ストオイルは需要も多くはありませんので、価格も高いです。
一度、そのような植物性オイルを試してみたいのですが、ほんの少しだけ試用するために数千円も支払うのはためらってしまいます。
本当はひまし油を入手すればよいのでしょうが、手近にあるもので代用はできないかなと考えを巡らせます。台所にはてんぷらや炒め物に使う植物油がどこの家庭にも必ずあります。
台所でサラダ油をみつけました。
成分がラベルに表示されています。
100%菜種油と表示されています。
うーん、もしかしてこれは使えるかも。ですがバイクに使うのはさすがに勇気がありません。
半分壊れかかったチェーソーが我が家には複数台ありますので、それで試してみることにしました。
30:1から40:1ぐらいの混合燃料を作り、チェーンソーを動かしてみることにしました
チェーンソーの燃料タンクに半分ほど件の混合燃料を入れ、スターターロープを引くと数回であっけなくエンジンが始動。その後も10分ほどカラ運転をします。
その間、なんの変化はエンジンには現れません。負荷をかけるためにそこらに転がっている木材を試し切り。ごく普通にエンジンは回ります。混合比をチェーンソーメーカーの指示値の25:1より薄く30:1から40:1ぐらいにした結果と思いますが、エンジンからの排気のスモークも以前より少なく、また排気の音も心持軽く感ぜられました。木材を切ったときの感触も切れ味が良くなった気がしました。
30分ほどエンジンを稼働させましたが、エンジンのパワーが上がったような感触でした。
限定された時間と状況での試用でしたが、植物油(今回は菜種油)は2ストの混合用オイルとして使えるとような気がします。
テンプラ油をチェーンソーのエンジンオイルとして使ってみた感想ですが、かすかにテンプラを揚げた時の香りがあたりにただよいます。
機会をみて他の植物油でも試してみることにしましょう。
バイクのチェーンオイルの流用品
我が家のバイク(ZZR250)のドライブチェーンはノンシールチェーンが装着されています。
このノンシールチェーンは定期的な給脂をを怠るとチェーンの寿命が短くなるという短所もあります。
このチェーンの潤滑には4サイクル用エンジンオイルを塗付して使っております。オイルの粘度は10W-30とか10W-40の物です。チェーンのローラーとピンとの隙間にも浸み込みやすくエンジンオイルなので耐久性もそれなりにあるのですが流動性はありすぎて飛び散りやすいという欠点もあります。
もう少し粘度の高いオイルだと飛び散る量が抑えられ長持ちする気がしますが、適当なオイルはないものでしょうか。
そんなことを考えているときに先ほどのチェーソーのソーチェーンの潤滑に使用しているオイルを使ってみることを思いつきました。
次の画像の物がそのオイルです。
AZ(エーゼット)のチェーンソーオイルです。AZというメーカーはバイクや自動車のケミカル用品や各種オイルなどを製造販売している会社です。
チェーンソーオイルはチェーンソーのソーチェーンとガイドバーが摩擦により焼き付くことを防ぐためにチェーンソーのエンジン稼働時にはタンクから自動的に給脂される仕組みになっています。
このオイルの粘度は指で触った感じではエンジンオイルよりは高そうです。粘着性が高い感触です。
バイクにも使えそうです。バイクのチェーンに塗付して数十キロを走ってみましたが、十分使える気がします。長く使ってみないと長所と短所はわかりませんのでしばらくこのAZチェーンソーオイルを使ってみましょう。何より価格が魅力です。近くのホームセンターで4リットルボトルで¥1500ほどでした。
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