
今手元に『鎖国と開国』と言う本がある。著者の山口啓二氏は(2013年没)は、日本の歴史学者で日本近世史が専門 の人です。
さて、日本は明治維新以降、国家と社会のあらゆる面で近代化に成功して西洋先進諸国と肩を並べるまでになりました。立憲主義に基ずく議会政治や産業殖産による生産力の増大を成し遂げた結果だと言われています。
当時、日本が成し遂げた近代化は他の東アジア諸国と比べると数歩も先んじていたと言えるでしょう。
日本の近代化は突然に訪れたのでしょうか。江戸時代には「鎖国」を行っていた島国・日本が近代化を成し遂げたのにはそれが可能になるだけの背景があったのだと考えることが出来ます。人の子供が産まれるのには母親の胎内での生育がなければならないのと同じように、「鎖国」の期間中に「近代化」の準備がされていたと考えるのが妥当でしょう。
それではその「近代化への準備」のために日本はどんな事をしていたのでしょうか?
この本はそんな疑問に応えてくれるのでしょうか。読んでみようと思っているのです。
ところで米軍基地の街に育った小生は、基地で働いているおばさんから、米軍の「余り」の缶入りのホットケーキなどいろいろもらいましたから、気さくな米兵は分かります。反対に、訓練の合間に空薬莢拾いしていたバイトのおばさんが、戦後何人か射殺されても事故で無罪放免でした。米兵には、おばさんたちが、射的の的に見えたようです。民族にも個人にも多面性がある、と思う所以です。