ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

「川渡る梵天」を見に行った

2016年02月18日 18時07分37秒 | 秋田県のくらしと歴史
先週の木曜日(2月11日)に「川渡る梵天」の見物に行きました。
「川渡る梵天」は大仙市大曲の花館地区に古くから伝わる小正月の伝統行事です。
梵天奉納は秋田県内の各地で行われている冬の行事ですが、川を渡る梵天は全国的に見ても珍しいのではないでしょうか。珍しもの見たさで出かけてみました。

今年は14本の梵天が出たそうです。
  
ほら貝を吹き、ぼんでん唄を歌いながら花館地区の各町内の梵天が雪の河原を船着き場を目指して集まってきました。梵天と共に奉納するお供え物みたいなものを駕籠かきのように吊り下げて運んでいくのもありました。これは後日調べたところ、恵比寿大黒俵(えびすだいこくだわら)と言うもので梵天と一緒に奉納するものだそうです。

さて、年配の男衆の方でいでたちが少し他の方たちと違っている人がいるのを見掛けて、お声をかけてみました。その方の足元が粋なのでした。

草鞋履きで脚絆には藁を巻き付け、腰には予備の草鞋を下げていました。昔は脚絆に巻き付けた藁の大きさを競い合い如何に大きく太くするのかを競い合ったこともあったと話しておりました。脛に巻き付けた藁があまりに太すぎた為、蟹股で歩かなければならなかったほどだったと話しておりました。

地区の各町内から集まった梵天(ぼんでん)は大曲の花館の雄物川の河原で宮司のお祓いを受けたのち、渡し場から川船に乗り対岸に渡ります。
対岸にある標高約207mの伊豆山山頂にある伊豆山神社に奉納するのです。

当日は天候にも恵まれ、河辺の雪の白さが川舟に乘った梵天の色合いを際立たせていたのが印象に残りました。川を渡る風もほとんど無いので川面には梵天が映り込みなんとも言えない風情を醸していました。
つたない写真ですがそれらの風情が伝わっていれば幸いです。



対岸に渡った梵天は伊豆山の山頂まで急な山道を登って伊豆山神社の本宮に奉納されるとのことです。
山頂までは急な山道を一時間ほども登らなければならないそうなので梵天の追っかけは遠慮しました。

当日の大仙市長の挨拶で述べておられましたが、この「川渡る梵天」は飲料メーカーのダイドードリンコが協賛していて、日本の祭りシリーズの一環として後日テレビ放映がされるとのことでした。
興味を持たれた方はそちらもどうぞご覧ください。3月5日の放映だそうです。秋田ではAKT(フジテレビ系列)で放映されるそうです。



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