四国お遍路を無事打ち終わったお礼参りに高野山を訪れました♪
町石道は以前歩いて厳しかったので、「京大坂道」を学文路駅から歩きました
京都・大阪・堺の三方からの高野街道が、麓の学文路(かむろ)で合流、高野山に至る道です。
南海学文路(7:40)学文路苅萱堂・・大師の硯水・・丹生神社・・日輪寺・・日本最古の仇討場・・
極楽橋・・清不動堂・・女人堂・・一の橋・・中の橋・・御陵・灯篭堂・・納経所(15:00)・・
バス 高野山駅
駅を出るとすぐに道標があります
急坂を登っていくと学文路苅萱堂(西光寺)に着きました
刈萱堂は刈萱と呼ばれるお侍さんと彼の息子である石堂丸の悲しい話が伝わっています
左右に小道が分かれるところもありますが道標があり、街道マップとGPS見ながら迷いなく
進めました。
どんどん登って90丁の石標
柿はまだ青い!
「大師の硯水」:この地を通りかかった弘法大師が硯の水を求めたところ、村人は遠い谷まで水を汲みに行ったので
大師はその不便さを気の毒に思い、地面に杖を突き刺したところ清水が湧き出したという言い伝えがあります
集落を登り切ったら河根峠。峠からは一転して急な下りになり、つづら折りにぐんぐん下って
日輪寺と河根丹生神社に着きました。この神社は「丹生都比売明神」と「狩場明神」が祀られています。
お寺の方に「四国遍路のお礼参りですか 気を付けて(*^-^*)。熊は出ないよ」と送ってもらい歩き始めたところで、
登山の途中に休憩していた方に「高野七口の参詣道すべて歩いてこのコースも3回目です。一緒に歩きましょ」
と声をかけていただき 帰りの電車迄ご一緒していただきました
一人歩きの不安が無くなった上に道案内していただき有難かったです。
中屋旅館。元本陣です
千石橋、この橋の袂に二里石が建っています
ここから女人道まで二里。
千石橋を渡って作水坂は再びキツイ登りになり、
第5の地蔵で一休み
江戸時代にこの道の参詣者の安全を祈って6つの地蔵が作られた
今も子安地蔵として信仰されていて第1と第2地蔵は橋本市にあるそうです
今日は第3から~第6地蔵をお参りしながら歩きました
まだまだきつい登りが続き、道幅の狭い道を車が良く通ります
景色が開けるところもあり気持ち良く歩いていると
お連れの方が 近づく車の音を聞いて「車!」と注意喚起をしてくれます。
最後の第6地蔵をすぎると
ようやく登りも緩やかになり、遠くに高野山がみえました
日本最後の仇討の場所
仇討ちにより討たれた7名は地元の村人によってここより少し先に
「殉難七士の墓」としてお祀りされています
下り始めると、”京大坂道”の石柱とならんで「一里石」がありました
神谷の集落は高野山のすぐ近くの宿場として、かなり栄えていたようですが
南海高野線ができた後はこの高野街道を通る人がいなくなり、今は宿場もお店も
無くなり、廃校になった白藤小学校を町おこしになればと リノベーション。
「Coffeeしらふじ」は、旧職員室を活用して営業しています。
メニューが書かれた黒板にその名残が感じられます。土日祝日だけの営業です
コーヒーに使用する水はなんと滝の湧き水を使っているとか
ホロ苦みのまろやかで優しい味、街中でもなかなか出会えない「美味しい♪本格珈琲」
自然に囲まれた静かな秘境の学校カフェを再訪したいと思いました
お茶の花
電車のきしむ音が聞こえ、高野線に沿って進むとまもなく極楽橋
極楽橋を渡ると、新旧不動坂の分岐に着く。
新不動坂は、大正15年の高野山開創1100年を期に、急峻な旧不動坂を迂回して造られた舗装道です。
平成23年に、これまで放置されていた旧不動坂の修復が行われ、江戸時代の地誌『紀伊国名所図会』に描かれた
「難所のいろは坂」がよみがえって世界遺産の道に登録されました。
つづら折れのすべての曲がりをとって「四十八曲がり」と呼ばれていたのを、
弘法大師がつくったと言われる「いろはうた」48文字にちなんでいろは坂と呼ばれるようになった
かなり急な登りですが、ここまでずっと舗装路歩きだったので、山道が気持ち良いです。
上りきるとなだらかな山道になり新道と合流したところに
清不動堂があります
ここから再び新道と分かれて山道にはいり花折坂を進んで バス道に出合うとすぐに女人堂に着きました
高野山内が女人禁制だった時代に、女性参詣者の為に””籠り堂”として高野七口に建てられたお堂の一つ。
現存しているのはこの不動坂口女人堂のみです
高野山の町中に入ると観光客でいっぱいでした
高野山名物 笹巻あんぷの『麩善』に立ち寄りましたが、
席が無く 笹巻あんぷ を買って店をでてから町中のベンチで食しました。
人混みの中を奥の院に進み、弘法大師御廟と燈籠堂地下のお大師さまに
四国遍路結願できたお礼のお参りが出来ました
納経窓口は沢山あるのですがどの窓口も行列でした。
納経所では満願を 笑顔と優しい言葉でねぎらっていただき嬉しかったです
野生のカモシカ(高野山駅へ向かうバスから)
お連れの方は 私の歩調に合わせ、世間話もしながら歩いてくださったので
20.7km 8時間30分 ロングコースを疲れもなく楽しく歩けました
お遍路初めから終わりまで トラブル、怪我無く無事に終えられました。
皆様のおかげです
ありがとうございました