奈良・生駒の高山地区は 昔から茶道具の生産が盛んで 特に「茶筌」は全国シェアーが約90%で日本一の生産地となっています。
茶筌作りは「一子相伝」の技として今日まで脈々と受け継がれ 400年来の伝統があり 当地は「茶筌の里」と呼ばれています。
そして 竹製品のPRと体験学習 及び竹の公園として設立された「高山竹林園」を久し振りに訪れました。
こちらは 資料館の入口です。
中に入ると「茶筌」を始め様々な竹製品が展示されています。
これが実物の茶筌で 茶道の心得が無い私でも 細やかな泡が立つと思われるような繊細な加工が施されています。
こちらは 茶杓 柄杓等の「茶道具」類です。
茶道具以外にも 「花器」や「あみ針」といった竹製品も・・・
毎週日曜日には 原竹から繊細な穂先仕上げまでの職人技を 間近で見学できる「茶筌制作実演イベント」も行われているそうです。
竹林園の敷地内には 手入れの行き届いた通路や竹林が広がっており 静かにのんびりと散歩することが出来ます。
多目的広場には 当地における冬の風物詩である「竹の寒干し」が まだ残っていました。
これは 寒い時期に竹製品を作る前の原竹を天日干しすることにより 水分を抜きツヤを生み出す為の欠かせない作業とのことです。
寒干しも時期的に終わりかけのようですが 周辺の茶筌加工工房近くの田んぼにも 立派な竹組みが辛うじて残っていました。
資料管内に展示されていた写真ですが 雪が降ると こんな幻想的な光景も見られるようですよ。
今回は久々の訪問でしたが 青竹に囲まれた空間で気持ち良い時間を過ごすことができました。
また 来週にも姿を消しそうな「竹の寒干し」の光景に間に合ったのはラッキーでした。