唐招提寺からバス通りを歩いて10分程で これも世界遺産の「薬師寺」に到着しました。
当寺は 奈良時代より50年程さかのぼった白鳳時代に 天武天皇とその皇后であつた持統天皇の夫婦愛により完成した寺院で
元は藤原京(橿原市)にあったものを 西暦718年に西ノ京に移転されたものです。
少し小さめの「與楽門(よらくもん)」の脇より入場すると・・・
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色鮮やかな「白鳳伽藍」が目に飛び込んできます。
まずは 龍宮造りと呼ばれる立派な「金堂」で 二階の納経蔵には100万巻を超えるお写経が納められているとのことです。
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また 堂内には東洋美術の最高峰と評される 白鳳文化を代表する3体の仏像(いずれも国宝)が安置されています。
中央が「薬師如来像(お医者様)」で両サイドに「日光・月光菩薩像(ナース)」が並び 病気平癒にご利益があるそうです。
こちらは 境内最大規模を誇る「大講堂」で 内部には大きな「弥勒三尊像」が安置されています。
2003年に再建された比較的新しいお堂です。
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しかしながら このお寺の最大の見所は 金堂を挟んで聳える一対の塔です。
右側の「西塔」は 1881年に再建された色鮮やかな塔で 屋根が6つあるように見えますが 実は3重塔なのです。
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左側の「東塔」は現在解体修復中で覆いに囲まれていますが 来年4月には完工予定になっています。
当寺では 創建当初の姿を残す唯一の建物であり 国宝に指定されています。
覆いの間から少し見えますが 年季が入っているだけに西塔に比較して色あせ落ち着いた容貌です。
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次に 最大規模の門である「中門」には一対の仁王像が配されていますが ここの仁王様は他の寺院とは趣を異にし
鎧を身に着け武装した姿で 華やかな彩色が施されています。
薬師寺らしい佇まいで 一度見ると忘れない 印象に残る仁王像ですね。
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それ以外の建物としては 「写経道場」や・・・
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「玄奘三蔵院伽藍」には 平山郁夫画伯が描かれた三蔵法師の旅の道程を描いた壁画が奉納されているそうです。
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薬師寺の隠れた魅力として 毎日行われているお坊さんの法話(30分間)があり 寺の起源・仏像等ユーモアを交えて話されます。
秋には 大挙して訪れる修学旅行生にも大人気とのことです。
西ノ京の唐招提寺と薬師寺は対照的なお寺ではありますが いずれも見所満載でお勧めです。