気温が微妙ではありますが 十一月に入り二十四節季では霜降から立冬(11月7日)へと 秋から冬への移行時期になっています。
今年は紅葉もイマイチで いきなり寒い冬になるとの予報もでており そろそろコタツの出番です。
さてススキの季節ということで 名所である「平城宮跡」に偵察に出かけました。
到着して宮跡内を散策してみると 予想通り草原のあちこちが白い穂で埋め尽くされていました。
しかしながら ここにあるのはススキの仲間ではありますが 正確には「オギ」という別植物だそうです。
穂の色がススキより白いのが特徴らしいです。
後方には 若草山も見えています。
この日は オギ原の上空に秋らしい雲も広がっていました。
続いては 平城宮跡の建造物とのコラボです。
まずは 毎年同じアングルから撮っている 大棟に3つの鴟尾が輝く「大極殿」からです。
鴟尾が二つの「朱雀殿」の周りにも 沢山のオギが群生しています。
また オギをテーマに創造された屋根のない美術館である「おぎの美術館」も 今年で3回目を迎えました。
これは奈良女子大学との共催とのことで オギの草原に様々な趣向が凝らされています。
オギのトンネルと 刈り取られたオギ束です。
幻想的な影絵スクリーンや 額縁絵画のような切り取り枠も配置されています。
おぎの美術館は 学生のフィールドワークの一環として生み出された手づくり空間とのことですが・・・
華美にならず 素朴な植物美術館で自然環境保護の一環にもなっているようです。
平城宮跡の景観とも良くマッチしており 今後も継続して開催されることを望みます。