おとろ日記

サンデー毎日な日々の生活を綴っています

西ノ京の名刹寺院を訪ねる!・・・唐招提寺 天平遺構 静の寺

2019年08月26日 06時48分40秒 | お出かけ

 平城京の南西部に位置する西ノ京には 世界遺産にも登録されている二つの人気寺院が有りますが これが対照的なお寺なのです。
いずれも奈良を代表する 仏閣ではありますが 一方は静寂 他方は華麗と言えるかも?

 まずは 静の寺である「唐招提寺」を訪れました。
朝廷の招請で唐から渡日された「鑑真和上」が創建された律宗の総本山で 境内の伽藍や仏像の殆どが国宝に指定されています。


どっしりとした構えの南大門から入場すると・・・

 

 正面に見られるのが「金堂」で これは8世紀後半に建設された姿をそのまま残す「天平文化」の代表的な建造物なのです。
内部には本尊である盧舎那仏像や 薬師如来像 四天王像等が安置されていますが 何といっても「千手観音像」が圧巻です。
多くの千手観音は42本の手数が主流なのですが ここの観音様は953本もの手を持たれています。(元々は1000本あったようです)
 勿論 堂内の仏像は全て国宝です。

 

 

 金堂の裏手には「講堂」が控えており この建物は平城宮から移転されたそうですが 現存する平城宮唯一の建物とのことです。

 

 

 他にも天平文化を感じさせる建物が多く見られます。 こちらは校倉造りの「経堂」で 東大寺正倉院より古い建物らしいです。

 

 「鐘楼」はこんな感じ!

 

 

 二階建ての「鼓楼」も 中々の風格です。

 

 このお寺の特徴としては 金や赤色の派手な色彩が無いことも相まって 境内は落ち着いた雰囲気です。
また 建物の周辺は木々に囲まれ 緑豊かな空間を形成しています。

 

 また こんな美しい「苔庭」も 建物とのマッチングが素晴らしいですね。

 

 他にも 面白い龍の飾り瓦や・・・

 

 

 鄙びた感じの土塀も この寺に良く似あっています。

 

 

 唐招提寺は 目立たずひっそりと佇む 奈良らしい寺院ではないでしょうか。

 個人的には好きですね。 次回はすぐ近くにある対照的なお寺である「薬師寺」を紹介します。

  

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