新年明けましておめでとうございます。
さて、陰影ならぬイングヴェイ。ヨウツベには多くのイングヴェイ奏法解説、コピー動画がアップされています。最近それらに影響されて練習しています。当時は「マネージャー公認」を謳うファンクラブにも入っていたし、1984年高1の夏休みは「ヒロシマ・モナムール」のソロを毎日練習、ヤングギター誌は必読でイラスト投稿したり、1984年中野サンプラザのライブビデオを舐めるように何度も繰り返し観ていました。
なかでも凄いと思うのがSatsumaさん。
これぞ完コピ。解説DVDも購入して観ましたが、サウンド、テクニック、ノリ等、イングヴェイ奏法の神髄に迫って、いや極めています。いつか経営されている大阪のお好み焼き屋さんを訪問したいと思っています。
海外でも凄い人が目白押しですが、中でもこのCesario Filhoとういう方はピカイチ、完璧にイングヴェイのテクニック、サウンドを再現、否、自家薬籠中の物としています。
イングヴェイスタイルと言えばケリーサイモンズ氏も凄い。オリジナル曲も発表されてます。
高校時代、イングヴェイのコピーをするたびに悩んだのが弦移動時のピッキング。私はイングヴェイはオルタネートでフルピッキングだろうと勝手に思い込んでそうしようとすると、弦移動時にインサイドピッキングになったりして速くスムースに弾き切れない。
(ひょっとして、ダウン・ダウン、アップ・アップなのでは・・・?)と思ったこともありましたが、そのあまりの違和感に(いやいや、それはないだろう)と自己否定したものです。
色んな動画を観て改めて分かったのは、結局、イングヴェイは意外とプリング・ハンマリングを多用している、特に弦移動時。そしてトレードマークであるエコノミーピッキング。言われてみればそりゃそうだよなと思う、イングヴェイの「クセ」のようなもので、3連符からの速弾き突入や5連符の絶妙な配合とも相まって、独特のタイム感、スピード感が表現されているのだと実感しました。
実に効率的、合理的なピッキングで、誠に無駄が無い。バイオリンのフレーズをコピーする過程で自然に獲得した技術と思いますが、やはり天才。凄まじいスピードでパガニーニのようなフレーズを連続的に繰り出す。まさにMore is moreであって、物凄いエネルギーが凝縮されている。デビュー時二十歳くらいでこのネオクラシカル・シュレッド・ハードロックギタースタイルを確立していたのですから、Yngwie is Godと言いたくもなります。
イングヴェイがワンパターンという人もいますが、じゃあBBキングやクラプトンのブルースフレーズはどうなのか?あれもワンパターンとも言えるが詰まらないと言う人はいない。同様にイングヴェイのフレージングも「イングヴェイスタイル」であって、それを確立したという意味でロックギターにおける画期的なギタリストであることは間違いありません。
世の中スゴイギタリストは枚挙に暇がありませんが、イングヴェイ・J・マルムスティーンは私の永遠のヒーローです。