◆第3回まちなかの文化芸術イベント 小江戸甲府を学ぶ「歌舞伎ワークショップ」~わかった!面白かった!感動した!~◆
歌舞伎・・・
というと「難しそう」「古くさい」などを思われがち。
ふれる機会が少なく、身近に感じる機会が少ない伝統的な演劇です。
でも、そんな先入観をふっとばすような笑いあふれる歌舞伎のワークショップ、
第3回まちなかの文化芸術イベント 小江戸甲府を学ぶ「歌舞伎ワークショップ」~わかった!面白かった!感動した!~
が8月2日甲府市役所本庁舎1階市民活動室で開催され、
多くの方が集まりました。
今回、甲府でこのようなイベントを開催するきっかけになったのは、
甲府市出身の歌舞伎役者、市川喜昇さん。
甲府にも歌舞伎のような伝統文化にふれる機会を増やしていきたい、
という熱意を持ってお越しくださいました。
イベントは3部構成。
第1部「歌舞伎のイロハ」では、歌舞伎の楽しみ方を市川喜昇さんが説明してくださいました。
第2部「朗読歌舞伎『蜘蛛絲夢見信玄』(くものいとゆめみのしんげん)」では、甲府の昔話「夢見石」からヒントを得て作成した創作朗読歌舞伎です。
第3部「歌舞伎舞踊『蜘蛛拍子舞』(くものひょうしまい)」では、歌舞伎舞踊の代表的な作品のひとつを演じていただきました。
今回は、その中の一部になりますが、フォトレポートします
ワークショップでは、実際に同期や後輩の方にも実演してもらいながら、
歌舞伎での男役・女役の演じ方の違いなどを教えていただきました。
参加されている皆さんも身を乗り出して聞いています。
男役・女役、ともに男性が演じているのが歌舞伎。
声のトーンやしぐさなどで、男性でも女らしさを出すことはできるそうですが、
背の高さは削ったり伸ばしたりすることはできませんよね。
さてここで、皆さんに問題です
市川喜昇さん(右)と喜昇さんよりも背の低い方(左4人)が前に出てきています。
喜昇さんはこの4人よりも背を低くすることができるようです
さて、どんなことをするのでしょうか
答えは
ひざを曲げる(かつ内またで女性らしさを出す)そうです
4人よりも背が高いなんて嘘だったかのように、するすると背が縮んでいき、
観客席からも、笑いと拍手で盛り上がりました
また、お母さんと娘が最後のひとつのおかずを譲り合いながらも取り合う場面を実演したり、
朗読歌舞伎という新しいジャンルを披露してくださったり、
武田信玄にまつわる歌舞伎舞踊「蜘蛛拍子舞」を上演してくださいました
蜘蛛の糸のような白い糸状のものは、少し高いそうなのですが、
甲府で上演ということで、ふんだんに使ってくださいました
とてもみごとな演技で、観客の皆さんから大きな拍手が送られました。
市川さん、ありがとうございました。