こうふ取材日記

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武田城下ぶらり歴史探訪①

2021年01月14日 | 親子だるまくん
GO!GO!親子だるまくんが行く!!

甲府のおすすめスポットを親子だるまくんが紹介します!!

 

子だるま:いよいよ新しい年だね

親だるま:2021年は、信玄公生誕500年の記念の年なのは、もう知ってるよね。

子だるま:うん…ということは、今日は信玄公にちなんだところへ行くのかな

親だるま:当たり!信玄ミュージアムで以前、散策マップをもらったよ(2019.4.26の親子だるま)。

※散策マップ信玄ミュージアム甲府市役所本庁舎8F観光協会9F歴史文化財課3ヵ所で配布しています

 

 

親だるま:今日は心強い助っ人、歴史文化財課職員の鷹野さんが案内してくれるよ。

子だるま:こんにちは 今日はよろしくお願いします

親だるま:散策コース3つあって、どれも信玄ミュージアムスタートして、また信玄ミュージアムに戻ってくる設定になっているんだ。

親だるま:今日は3つのうち「家臣屋敷地散策コース(所要時間:1時間)」をめぐるよ

▼詳しくはこちら 赤線のルートでめぐります

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/ee/7102935b1d7d813d6c70be304dd8c095.jpg

 

 

子だるま:楽しみ~。さっそく出発しよう

親だるま:スタート前に、富士山がみえるビューポイントを鷹野さんが教えてくれたよ。

裏手にある武田神社の能舞台周辺には、庭園があったらしいよ。当時は、おもてなしした客人も(やや高い位置になるけれど)庭園越しに同じような富士山を眺めていたんじゃないか、という話だよ。

子だるま:わぁ、ホントだ 屋根の向こうにちょうど富士山が見えるね。

親だるま:見てみて、武田氏館跡のお堀の跡が残っているよ。

子だるま:わあ、ホントだ。住宅が立ち並ぶ一角に、ここだけ昔の跡が残っているなんて、

不思議な感じだね。

子だるま:ねぇねぇ、このビニールハウスは何

親だるま:相川地区自治会連合会の皆さんが育てている菜の花だよ

春の「武田二十四将騎馬行列」の頃、この武田通りの桜並木と一緒に、黄色い菜の花がお祭りをいっそう華やかにしてくれるんだ。地元の人たちが陰で支えてくれているんだね。

▲春の「武田二十四将騎馬行列」

 

子だるま:えっと、ここを曲がるんだね。あ、みてみて。案内板があるよ。

親だるま:ところどころにある看板が目印なんだ。

市のホームページにも紹介してあるみたいだよ(「信玄公のまち・古府を歩く…武田二十四将の屋敷跡を訪ねる」)

このあたりに居を構えていたのはどんな家臣なのかを知ることができるね

親だるま:現在の武田通りの一部は新しくつくられた道、旧道はそのやや西側に位置しているよ。

 

子だるま:あれ、なんだかステキな場所があるよ。お散歩にちょうどいい休憩スポットだね。

親だるま:万葉植物小園」だよ。春になると、桜やツツジが咲くんだって。

子だるま:フムフム、ここは、だいじんぐう(いせのもり)あとだね。ふりがながついているから僕でも読めるよ。

親だるま: 大神(だいじん)さんという、甲府の節分のお祭りは知ってるよね。横近習や柳町の大神宮は、武田氏滅亡後、ここから分祀されたものなんだって。

➊大神宮(伊勢の森)跡

横近習大神宮の節分祭(2017.2.3)の様子

柳町大神宮の節分祭(2017.2.3)の様子

 

子だるま:あれれ、ここにはお茶碗の写真があるよ

親だるま: そうだね、この辺りから天目茶碗や中国で作られた白磁碗・染付皿がまとまって発掘されたことから、武田家当主とつながりが強い人の屋敷地だろうということが推測されるんだって。出土された実物は信玄ミュージアムに展示してあるよ

※天目茶碗…茶の湯の茶碗の一種。

❷有力家臣屋敷跡

 

子だるま:ねえ、ここに書いてある”クランク”って何

親だるま:カクカクと曲がり角が重なる道のことだよ。なぜ、こういう道なのか、わかる

❸広小路・クランク街路

 

子だるま:見通しが悪いからその先がどうなってるかわからないし、注意して進まなきゃならないから…。そっかぁ、敵が進入しづらくしたんだね。

親だるま:その通り 

子だるま:また案内板をみつけたよ迷路みたいな細い路地裏を進んで、この案内板をみつけると、ホッとするね。

親だるま:当時は南北に5本、大通りがあったというよ。

古い地図では家臣の屋敷だけでなく、京からつれてきたお饅頭屋さんもあったことがわかっているんだって。美味しいお茶菓子がすぐ届けられるように、近くに住まわせたのかな。

子だるま:ここには公会堂の脇に、石碑が建てられているね。

親だるま:長坂釣閑斎屋敷跡(ながさかちょうかんさいやしきあと)だって。

❹長坂釣関斎屋敷跡

 

子だるま:ここは松木堀(まつきぼり)だね。遊歩道が整備されているね。

親だるま:武田氏が滅んだあとにつくられた堀だよ。江戸時代以降は、この辺の人が農業をするのに、ため池として使われたんだって。

❾松木堀

▲上空から眺めた「松木堀」

 

親だるま:散策も終盤だよ。ここは、古八幡神社(ふるはちまんじんじゃ)だね

子だるま:祠は、この公会堂裏手にあるんだよね。ぜひ、裏にまわってみてみてね

❽古八幡神社

 

親だるま:西曲輪馬出・馬埋葬跡(にしくるわうまだし・うままいそうあと)だよ。

ここからは馬の骨格が出土したんだ。戦国時代の馬の全身骨格が出土するのは、めずらしいことなんだって

子だるま:あ、それも確か信玄ミュージアムに展示してあったね覚えているよ。

❿西曲輪馬出・馬埋葬跡

▲信玄ミュージアムに展示してある出土した骨格模型

(「全国初!武田時代の完全な馬の骨が発見されていた!」)

 

親だるま:その通りまず信玄ミュージアムを見てから散策するか、散策してから見学するか、どちらにしてもミュージアムと併せて散策すると、グンとわかりやすいね。

(「武田時代の城下町 古府の図」)

子だるま:うわぁ、面白い この地図をみると、戦国から近世の城下町がなんとなく身近に感じられるね。案内してもらった家臣以外にも、たくさん名前があるよ。

親だるま:たまには時空をこえて、こんなふうに遠い昔に思いを馳せてみるのもいいね。

子だるま:また、行こう 

親だるま:そうだね、またの機会をお楽しみに

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歴史文化財課ブログこちら

信玄ミュージアム市HPこちら

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※今回は、鷹野さんに案内をお願いしましたが、ご希望があればボランティアガイドさんが案内してくれます。また、市でもツアーを不定期で開催しています。詳しくは信玄ミュージアム(055-269-5030)までお問合せください。

※写真下の丸数字は、パンフレットで紹介しているスポットに該当。ブログではすべて掲載していませんがご了承ください。

 

 

 

 

 


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