小浜逸郎・ことばの闘い

評論家をやっています。ジャンルは、思想・哲学・文学などが主ですが、時に応じて政治・社会・教育・音楽などを論じます。

ワクチン強制、アメリカの動き

2021年05月21日 23時12分43秒 | 社会評論


客:こないだまでちょっとぽかぽかした日があったかと思ったら、もう梅雨入りかよ。店じゃ酒は飲ませねえし、まったく憂鬱な季節になったな。家でやけ酒食らってかえって病人が増えるんじゃねえか。

主:政府も時短要請しときながら、補償のための補正予算を組まない魂胆らしい。これで世の中の雰囲気がおかしくならなかったら、それこそおかしいな。

客:雰囲気がおかしいっていやあ、昨日たまたま電車んなかで、俺の前に立ってた二人の男が話してたら、そばにいた別の男が「うるさい」ってんで足で床をドン!と踏みならしやがった。

主:「会話は控えめに」ってやつか。それで二人の方はどうした。

客:いや全く控えめに静かに話してたんだ。さすがに腹に据えかねたと見えて相手をにらみつけた。で、一触即発かと見てたら、停車してドアが開いたんで、相手の方が降りてったけどな。まったく町中が幽霊みたいに活気をなくした変な世の中になっちまった。戦時中の憲兵におびえてた時代みてえだ。

主:戦時下なら、いいとは言わねえけど、まだひそひそしなきゃならねえ理由があったよ。権力の横暴がいつ脅かしにやってくるかわかんねえからな。だけど今度の場合、奇妙なのは、コロナの流行抑止のためと称してひっそり暮らさなきゃなんない理由なんて何にもねえのに、みんなで鬱状態を昂進させてるってところだな。こうやって大多数が唯々諾々とワクチン接種に導かれていくんかね。

客:そのコロナだけど、君の発言に対して、「こいつはコロナの存在も認めてない」とか、「コロナの存在を認めていないのかいるのかわからない」とかいった批判が一部で見られるみたいだぞ。

主:ああ、それは知ってるよ。ちゃんと読まねえやつがそういう誤読をするんだ。一応反論しとこう。
俺は、数字で根拠を示しながら、コロナパンデミックと呼ばれるような事態は世界的に見ても存在しないと言った覚えはあるけど、コロナが存在しないなどと言ったことは一度もない。現に陽性者数も死者数もカウントした数字を使って論じてる。
単なる流行と、世界的なパンデミックとは大違いなんだ。

それから、新型コロナに特異的な遺伝子が分離されていることが証明されていないっていう情報を紹介したことはあるけど、自ら、新型コロナ遺伝子は存在しないなんて断定したこともない。

中国での武漢ウイルスの不確実な証拠にWHOがcovid-19と名付けて認定したことに疑惑が残ると、皆さんの大好きな「専門家」たちがちゃんと指摘してるんだ。いずれにしろ、これまでのインフルとはどこか違った弱毒性のウイルスがかなりの程度まで広がったのは確かなんだろうな。

俺のこうした言挙げは、ただ、一連のコロナ-ワクチン騒動には、その前提から疑う余地があるということを言いたいがためのものだよ。でも、新型コロナウイルスの遺伝子が本当に分離されたかどうか、それはそれで重要だけど、そこだけ議論するよりももっと大切なことがある。

それは、新型コロナウイルスなるものだけを格段のトピックとして取り出して、人々の関心をもっぱらそこに集中させ、こんな世界的大騒ぎにする意味があったかどうかだ。多くの人が指摘してるように、2020年の日本の総死亡者数は減ってるんだ。

で、もしこの集団ヒステリーに意味があるとすれば、だれがその「意味」の生みの親か。この前、仮説として言ったように、この馬鹿げた流れの源には、ワクチンを大量に投与しようとする意図が何年も前から働いていたと見るほか、妥当な説明が見当たらないだろう。

客:さてそのワクチンだけど、俺も最近調べてみたら、 インド洋の人口10万の小国・セーシェルで、それまでコロナ感染者などほとんどいなかったのに、ワクチン接種が始まってから4カ月間に一気に100万人あたり4000人に増えたそうだな。ワクチンは中国製とアストラゼネカのインド版を使ったそうだが。ともかくセーシェルじゃ、たちまちロックダウンだそうだ。
https://earthreview.net/seychelles-outbreak-goes-out-of-control-despite-mass-vaccination/?fbclid=IwAR3jbCcI0o80ZeDyKeTgmdf2Dd0iOpcJcqdlRRfl6uRBiuxeuWGWFwP8otk

主:その話はけっこう広がってるな。ところがごく最近だけど、これはあまり知られてない。
アメリカじゃCDCがなんと12歳の子どもに他のいろいろなワクチンと同日にコロナワクチンを打ってもかまわないって決定を下した。そういうことをしていいのかどうか科学的なデータも全くなしにだ。
https://thevaccinereaction.org/2021/05/with-little-safety-data-cdc-recommends-pfizer-covid-vaccine-for-12-year-old-children/

アメリカは推進派が思い通りにいかないんで、ずいぶん焦ってるようだ。CNNの手先みたいなsmerconishってやつが、自分の番組で次のようなことを堂々とうそぶいている。
https://www.newswars.com/cnn-govt-businesses-should-leverage-power-to-force-americans-to-take-covid-19-shot/
全員がワクチンを接種し、定期的に推進しなければ、COVIDのパンデミックは何年も続くから、より大きなニンジンとより大きな棒のどちらかが必要だ。COVID導入前には自由が失われてたことを示すのが「ニンジン」で、それが失敗した場合は、「棒」を食らわせる。
それは、企業が中心になって、従業員に予防接種を受けることを要求したり、航空会社、公共交通機関、ほとんどのスポーツや文化施設、レストラン、映画館などのプライベートな空間への一般人の立ち入りを制限すればいいと言うんだ。グレートリセットは来るのではなく、ここにあるんだそうだ。

客:そりゃまさにワクチンパスポートの徹底だな。「全体主義の民営化」促進だ。日本政府や自治体、民間企業がサルマネしませんようにと願うよ。

主:ほんとにそうだな。アメリカの情報については詳しく教えてくれる人がいてね。FOXニュースのタッカー・カールソンが、何年か前に豚インフルエンザがはやった時は4500万人に打ったワクチンで53人の死者が出ただけで投与を中止したのに、今じゃ平気で推進してると言ってる。CDCの公式報告VAERSデータベースでさえ死者は4000人を超えてるのにね。実際の死者はこの何倍もいるらしい。

客:とにかくワクチン推進派は力にものを言わせて、なりふりかまわず全員に接種って考えなんだな。

主:バイデンになってからその傾向がますます加速してるな。同じ人が送ってくれた情報なんだけど、こういうのもある。少し前にJoel Skousenというジャーナリストが、アメリカやイスラエルで起きていることについてWorld Affairs Briefに詳しい記事を書いてる。この際一つ一つ要約しておこう。

1.マスク着用義務化で4,000人以上の乗客が航空会社から追放された。

2.AP通信社とNORCセンターによる最近の世論調査によると、まだワクチンを接種していないアメリカの成人のうち、「絶対に接種する」と答えた人はわずか11%だった。

3.ワクチンを受けさせるための賄賂はもはや日常茶飯事。オハイオ州知事はワクチンを接種した人だけが対象となる宝くじに500万ドルの税金を提供した。ウェストバージニア州知事は16歳から35歳までの間にワクチンを接種した人に100ドルの貯蓄債券を与えることを提案し、ニュージャージー州、ニューオーリンズ州、ワシントンD.C.の指導者はビールや酒を提供している。

客:それって日本でもあったな。埼玉県のどっかの町で2000円の商品券配るってやつ。

主:うん。まだまだあるぞ。

4. VAERS(ワクチン有害事象報告制度)が30年以上の歴史の中で受け取ったすべての死亡報告のうち、ワクチンによる死亡報告がこの4ヶ月間だけで40%以上を占める。

5.世界保健機関(WHO)は、わずか数ヶ月の間に、コビド19ワクチン接種後に発生した新しい眼の障害について、約2万件の報告を受けた。その中には、303件の失明が含まれていた。ヨーロッパの医薬品監視機関では、ワクチン発売まで、これほど深刻な目の障害の急増を記録したことはなかった。

6.ワクチンの臨床試験の際、プラシーボの偽装が起きている。自ら副作用を引き起こすプラシーボを使用することで、ワクチンを接種したグループの副作用を、より正常に見せている。この「プラセボ」では生理的食塩水ではなく、1mlあたり約45mgのネオマイシンを含む凍結乾燥した安定剤が投与されていた。

次は、ワクチン摂取率の高さとその効果をしきりに自慢してたイスラエルの実態だ。

7.ファイザー社のワクチンを全国民に義務づけているイスラエルは、ワクチン報告システムを停止することで、ワクチン被害の隠蔽に協力している。国は、有害事象を特定して警告する監視・追跡システムを組織的に停止している。
きちんと調査すると、実は死亡事例の報告は288件受けている。20-29歳の年齢層では、予防接種期間である2021年1月~2月の間に、2020年の隔月平均死亡率と比較して、全体の死亡率が32%増加している。CBSのデータと保健省の情報を組み合わせて統計的に分析した結果によると、イスラエルでワクチン接種に近接して発生した死亡者数は、現在、約1,000~1,100人と推定することができる。

8.ファイザー社は、FDA(米国食品医薬品局)の承認を得た最初の「ワクチン」だが、この会社の法律と健康に対する違反行為についての長い「前科」は、贈賄などの刑法犯罪の罰金から和解金、被害者の訴訟による損害賠償に至るまで、その金額は巨額に上る。ここに挙げられた90年代からの11件だけで総額32億ドル(約3500億円)を超える。これは全体のほんの一部だという。

ざっとこんな具合だ。酷いもんだろう。ほとんどの日本人は政府・自治体やメディアに騙されて、ワクチンさえ打てばコロナ禍から解放されると考えてるようだけど、それこそ推進派の思う壺だ。

客:なるほどな。前回君が人口削減の陰謀の話をしたけど、それが仮にないとしても、ワクチンの世界的拡散がかなりの惨状をもたらしてることは事実のようだな。

主:だからさ。問題は、どうしてこういう事態が明るみに出てるのに、平気で投与が続けられてるかってことなんだ。タッカー・カールソン風に言うなら、かつてのように倫理感覚が生きてれば、これくらいの被害が出た段階で、とっくに投与が中断されてるはずなんだが。

客:そこで君の言う陰謀説も有力になってくるって訳か。巨額の利益を得る奴らと世界改造をもくろむ力ある奴らとの結合・・・・・・

主:うん、初めからその結合を意図したかどうか、確かなことはわからないとしてもな。現にそういう結合が国家をも超えて動いていることは確実だろう。本来、こういう動きを規制する唯一の権威ある機関は国家だったはずなんだが、今や国家はこの民間の主導舞台の下僕に成り下がってる感じだ。率先してワクチンのばらまきを推進してるからな。

客:それに、製薬会社は責任を取らずに、各国政府が責任を負う契約になってるそうだな。

主:そう。しかも死者などの有害事象があっても、政府はその因果関係を認めようとしないから、実際には政府も責任を取らない。水俣病の時とおんなじだよ。

客:希望はないのか。

主:ヨーロッパ各地では、専門家を交えた反ワクチン運動が相当盛り上がってるようだよ。メディアは報じてないけど、ドイツ、オーストリア(ウィーン)、フランス(パリ)、デンマーク(コペンハーゲン)、イギリス、ルーマニアなど、デモ活動が盛んに起きてる。
特にコペンハーゲンは激しくて、その影響かどうかわからんが、デンマークではアストラゼネカ社のワクチンを永久的に停止したそうだ。

また、これはニュースヴァリューが大きい記事だけど、ドイツのライナー・フュルミッヒ博士が中心になって、1,000人を超える弁護士と10,000人を超える医療専門家のチームが、人道に対する罪でCDC、WHO、およびダボスグループを告発して訴訟を起こしたという。
これは「新ニュルンベルク裁判」と呼ばれていて、7月に公判が始まるそうだ。
https://ameblo.jp/atlantis77/entry-12673227091.html?fbclid=IwAR06NK1XlgIsJINc3qUI2T-YaXbUNmt-z7FMlmeafXwDyQ9dbWdWbsvx43w
フュルミッヒ博士と彼のチームは、PCRテストが不完全であることと、併存疾患による死亡をコロナ死として分類するのは詐欺であることとを述べてる。
そうして今度のコロナ騒動仕掛け人たちの振る舞いが、ニュルンベルク裁判で決められた「人道に対する罪」の一つ一つの条項に該当すると主張しているんだ。この動きは注目すべきだと思う。

客:日本はそういう動きに例によって「知らぬ顔の半兵衛」を決め込んで、せっせとワクチン接種会場の確保なんかに励んでるってか。

主:政府も自治体も鈍感だから知らないんじゃねえか。知っても知らんぷりしてばらまきを続けるだろうけどな。相変わらずのお花畑思考だな。

客:そのお花畑が毒キノコ畑になるかもしれねえのにな。俺の友人で医者やってるのが2度目のワクチンで39度の熱出して、2日間仕事ができなかったそうだ。

主:間接的に聞いた話だけど、俺の周りにも40度の熱で意識不明んなって救急車で運ばれたってのがいるよ。死者も39人出たって情報がある。身内や知り合いがそういう目に遭ってみないと、日本人はなかなかきっぱりと拒否の姿勢を示そうとしない。とりあえず、ワクチン拒否を続けながら、欧米の動向を見守るしかないだろうな。俺は「出羽守」は嫌いだけど、意思表示をはっきりさせるところは、やっぱりあちらはさすがだな。


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コロナーワクチンの流れはやはり陰謀か

2021年05月07日 16時41分45秒 | 社会評論


:なんだか今年の連休は寒かったな。3月頃は5月の陽気で、今になって暖かくならないなんて、今年は冷夏かもしれんぞ。

:花の咲くのが馬鹿に早かったろう。5月の花、ツツジももう終わっちゃった。人間界が変になると自然界までおかしくなるのかな。

:全くそういう不吉な感じもしてくるな。また緊急事態宣言で、おまけに小池は延期を主張してる。いい加減にしてくれと言いたいよ。小池は完全に頭が狂ってて、人の流れを止めるために灯火管制やラッシュ時の減便まで要請した。そんなことすりゃ、パンクするに決まってる。

:俺もこないだ8時に電車に乗ったら、すごい満員電車だったよ。3密どころか千密だ。小池は総理大臣になりたくてしょうがないんで、都民のことなんかどうでもいい。コロナ流行からワクチン行政への道筋をしっかりつけることしか頭にないらしい。

オリンピックをどうするかについても責任もとる気がないだろう。あいつはジョージ・ソロスや竹中と組んでるからな。権力欲にとりつかれると、どんな狂気もやってのける見本みたいなもんだ。

:そのワクチン行政だけど、この前、君は世界のDSに操られてるみたいなこと言ってなかったか。

:そうはっきりとは言わなかったけどな。しかし、事ここに至ると、その気配が濃厚だな。

:やっぱり陰謀論か。

:こないだも言ったけど、陰謀論という言葉は、確証がなされない影の力の存在を信じる人たちをあざ笑うために貼り付けるレッテルだよな。でもそうやってあざ笑う人たち自身が、いろんな疑惑に答えを出せるのかっていったら、ただ疑惑を頭から否定するだけで、きちんと答えられていないだろう。疑惑が存在する以上、人をあざ笑う資格はないと思うよ。

:するとどう考えればいいんだろう。

:どうもこうらしいという想定ができたら、できるだけ状況証拠を集めて、一つの構想として提出してみる。仮説であることを断った上でな。信憑性があれば、それに影響されて新しい確実な情報が出てくるかもしれない。

:仮説を立てると、それに都合のいい情報だけが集まってくるという恐れはないか。

:それはあるよ。神じゃないんだから、いずれにしろ絶対確実な事実などはなかなか得られるもんじゃない。誰しもはじめの直観や疑惑を基礎にするしかないから、出てくる構想にはどうしてもバイアスがかかるのを避けることはできない。科学者だって結局そういうことを繰り返してるだろ。
だからなるべく確からしい状況証拠を集めて、その上でたとえ陰謀論と非難されようと、どうもこうらしいということを言ってみる。それは一定の価値があると思うよ。でないと、陰謀論だとあざ笑って片付けてしまうことで臭いものに蓋をして、後で気づいたときには手遅れってことになりかねない。

:でも、陰謀ってのは、金や権力を持った特定の個人や集団が、ある目的の下に計画的にことを動かして、意志通りの結果を導くって考えだろ。しかしこの複雑極まる国際社会で、そういう直線的な目的意志がうまく貫かれるかね。間にいろんな要素が入り込んできて、思惑通りに行かないことの方が多いんじゃないか。

:それはその通りだよ。だけど、目下のワクチン問題について、そういう権力意志の存在をかなりの確度で見極めることはできるだろう。それがよこしまなものなら、我々がそれに気づいて押しとどめることも逆に可能になる。それは君の論理とも合うはずだよな。つまり我々自身がその「いろんな要素」の一つになる。
それと、たとえば武漢ウイルスの漏出のような偶然的な事態(偶然じゃないという説も有力だけど)が生じると、それを巧妙に利用しようとする勢力が必ず現れる。動機はもちろん第一にはビジネス、そして第二には世界を改造してやろうという悪魔的な権力意志だ。そういうことをできる条件と力は一部の連中にはそろってるからな。
そういう条件や力が多方面から集合していくと、最初は小さな流れだったものがだんだん強力になっていって、大河のようになっていく。そうなると、誰も押しとどめることができずに、とんでもないことが実現していく。個人個人は弱いから、流れに翻弄されていて、そうした流れがあることすら気づかない。そういうことはありうると思う。戦争や革命に至る道がそのいい例だ。

:しかしコロナ流行からワクチン投与までの流れは、戦争や革命とは違うだろう。

:いや、これは武器を使わない情報戦争なんだよ。また世界を変えようとしている人間が確かに存在するという意味では、革命の試みといってもいい。

:じゃあ、その状況証拠というやつを出してみてくれよ。

:一つはこれまで確認してきたこと。何度も言ってきたけど、コロナパンデミックは実際には存在しない。世界中でコロナで死んだとされる人は、老人で基礎疾患持ちの人ばかり、そして一年四ヶ月も経ってるのに、一万人あたりわずか4人、それもコロナ死以外がたくさん含まれてることが明らかになっている。
存在しないパンデミックに対して、なぜワクチンの大量投与が半ば強制されるのか。そこにはあるゆがんだ意志が働いてると考えざるを得ないだろう。
そうそう、これは日本の場合だからもっと顕著だけど、最近こういう数字を出してくれた人がいたよ。「目覚めてる庶民」さん。この人は、普通の生活に戻ることを主張して、ノーマスク・ピクニックを計画したのに、潰されてしまった。


https://twitter.com/Awakend_Citizen/status/1389923717388537860?s=04&fbclid=IwAR2p0JfKJM4T0x02rTDihm5Nv7mRQhkB7YOEXXj06ap2T5WL0PjTBlnJEZ4

:うむ、これは君が出してきたデータとだいたい同じだな。とてもわかりやすく書かれてる。それじゃ、その「ゆがんだ意志」についての直接の状況証拠は?

:そうだな。その方が本筋だな。これはいくつかあるが、要するに、この流れは、一部のエリート西洋人の間で、人口削減計画として、古くから考え出されていたってことだ。
まず、その考えそのものを示そう。以下は、「あかいひぐま」さんがツイッターに載せてくれた、ジャック・アタリが80年代に書いている文章だ。恐ろしいことが平然と書かれている。下に中村篤史さんの訳を載せておこう。


https://twitter.com/akahiguma/status/1389745657208922112
中村篤史さん訳:
将来的には人口削減の方法を見つけることが課題になってくるだろう。もちろん、我々は人を処刑したり収容所に送ったり、などという露骨なまねはできない。「そうすることが彼ら自身のためなんだ」と信じ込ませることで、上手に彼らを間引いていくことになる。そのために、何らかの事象、たとえば一部の人を標的にしたパンデミックを起こしたり、経済崩壊を起こしたり、高齢者に悪影響を与えるウイルスをまいたり、といったことが考えられるが、まぁ方法は大して重要ではない。とにかくこういう事件を起こすことで、弱い者や恐れる者はこれに屈服するだろう。愚か者はこの事件を信じ込み、何とかして欲しいと嘆願する。そこで我々の出番。「これが治療法だ」と救いの手を差し伸べる。こうして、愚か者の自然淘汰が行われることになる。場に自ら進んで向かうようなものである。

:こりゃ、驚いたな。今の状況にぴったりじゃないか。

:だろ。そこでもう一つ、もっと生々しい状況証拠を挙げよう。これは世界の危険地域で危機管理に当たってきた国際ジャーナリストの丸谷元人(まるたにはじめ)さんが、2020年の6月、コロナ流行のさなかに発表した報告で、この早い時期に正確な情報把握を提供しているのには感服する。
https://in.intelligencereport.jp/cpp_mrtk6_s_d_100a

これは動画によるオンライン講座の形をとっているので、実際を是非見てほしいと思うけど、一番重要な部分の要旨は次のようなことだ。主人公はビル・ゲイツ。2010年のTEDという組織での講演で、彼は次のようなことを言っている。
これからは人口問題の解決が重要で、現在(2010年当時)68億人の地球人口は、将来90億にまで膨れ上がる。しかし新ワクチン、医療、生殖に関わる衛生サービスをうまく活用すれば、10~15%は削減できる。

:え? どうしてワクチンが人口削減に貢献するんだ? 生殖に関わるというのもおかしいな。もしかして不妊を促進させるように導こうというのか。

:誰でもおかしいと思うだろ? ワクチンは本来、人命を救うためのものだ。だけど、さっきのジャック・アタリの言葉と継ぎ合わせると、つじつまが合う。しかも同じ年の1月29日、イギリスのデイリー・テレグラフには、ビル・ミランダ・ゲイツ財団が世界銀行やWHOや大手製薬会社と共同で、ワクチン推進の世界的組織であるGAVIに1700億円という巨額の資金を提供して、発展途上国のすべての新生児にワクチン接種を行うよう提案したと書かれているそうだ。

:なんで発展途上国なんだ? 表向きは、貧しい国の子供の健康のための援助、ということなんだろうな。

:たぶんね。
ワクチンがほとんどすべて劇薬で、時には重い副作用を引き起こすことがあるのは、この前話したとおりだ。しかもこれはその気になればいくらでも実験室で危険なものを合成できる。それを発展途上国の新生児すべてに、ということは、いかにもいかがわしいと思わないか。発展途上国こそは人口爆発が起きている地域だからな。
さらに、丸谷さんの報告では、2015年のTEDで、ゲイツは、これからの危機はキノコ雲の形をしているのではなく、こういう形でやってくると言って、あのコロナウイルスのスパイクのある形を示したそうだ。あらかじめ腹にあるとしか思えない。
もっともこの話は今ではけっこう広まっていて、アメリカでは、約30%、1億人近い人がビル・ゲイツの陰謀を信じているそうだ。

:日本ではまったく広まっていないな。メディアが報じないせいかな。

:それもあるけど、心優しい普通の日本人には、感性的に想像力が及ばないんじゃないかな。それこそ、「そんなバカな。陰謀論だ」でかたづけられちゃう。
日本のメディアは、アメリカ人の1億人近くがワクチン接種をすませたなんていうニュースだけ流してるけど、4月10日のCNN記事では、米海兵隊の40%が接種を拒否したと報じてるし、ここのところ、普通の人の拒否も増えてきて接種の鈍化が見られるそうだ。ヨーロッパでもすごい反対運動が起きてるよ。知らぬは日本人ばかりなり。

:日本人でも、最近、危険だって情報とコロナがそんなに流行してないっていう情報が少しずつ広がってて、あんまり接種しないんじゃないかと俺は思うけどね。供給が遅れてるのは、幸いと言うべきかな。

:そうだといいけどな。でもワクチン死者はすでに20人出てるっていう報告もある。当局は因果関係を絶対認めようとしないだろう。

:それにしても、もしその陰謀が本当とすれば、恐ろしいことを考える連中がいるもんだな。

:西洋人や中国人は、金と権力を手にすればそういう企みを考えると思うよ。たとえばこれはある人が言ってたけど、火星探査に何であんな膨大な金をかけるのかというと、地球が住めなくなったら自分たちだけは脱出できるように今から考えておくんだそうだ。いかにも本気で考えそうだよ。

:そうか。しかしワクチン計画が事実なら、ナチス顔負けのソフト・ジェノサイドだな。民衆が気づかないのを狙ってやるところが、ナチスやスターリンよりも狡猾になっているといえる。

:そう。もしこの陰謀が事実なら、彼らに中国共産党のウイグル弾圧を非難する資格はないな。
世界の富の半分が100人足らずの連中に握られてるってのは有名な話だが、そういうポジションで生きてると、人間一般を見る視野が極度に拡大してしまって、民衆など、みな操作の対象でしかなくなっちまうんだと思う。彼らが生きようが死のうがどうでもいいのさ。こういうのって、昔から変わってないんじゃないか。

:うーん、日本人の感性じゃちょっとついて行けないな。日本はせせこましいと思ってたけど、小さな関係を大切にするこういう生き方の方が身の丈に合ってるのかもな。

:俺もそう思う。だけど幸か不幸か、近代以降はグローバルな世界に直面させられちゃったから、そこである程度賢くつきあってかなきゃならない。今回のコロナで言えば、やっぱりみんな騙されすぎてると思うよ。もう少し、真相を探って、その上で自主的に身の処し方を考えるべきなんだ。

:そのためには、陰謀論も役に立つと。でも君の議論はなかなか理解されないだろうな。

:まあ、いいさ。どんなルートをとるにせよ、日本人得意の暗黙知で、この馬鹿げたワクチン接種劇をうまく避けてくれれば俺は満足だよ。


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