岡田雅彦著 日本評論社
ISBN978-4-535-98285-7 P225より引用
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2 体を退化させないために
運動をしないことの恐怖
ところで、人間は運動しないとどう
なるのだろうか。身近な話題の一つ
は、痩せるためのダイエットに失敗
したときのリバウンドである。これ
は、単に体重がもとに戻るだけの現
象を指すものではない。食事管理だ
けでやせると、脂肪だけでなく筋肉
量も減っていく。その状態で再び体
重が増えてしまうと脂肪だけがつき、
(運動しなければ)筋肉はもとに戻
らない。これを繰り返していくうち
に、体重にかかわらず、筋肉だけが
相対的に衰えてしまった状態に陥る。
やがて自分の体重も支えられず、人
間としての最低限の活動もできなく
なってしまうようになる。
かつて人類が初めて、地球を周回す
る人工衛星で宇宙旅行をしたときの
話である。
飛行士はわずか数日間、無重力状態
に置かれただけだったにも拘わらず、
地球に帰還した際、地上を歩くこと
が出来なかった。(略)
このような現象は「廃用症候群」と
もよばれ、昔から知られていたもの
である。
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▼廃用→使わなくなったということ
でしょうか?広辞苑には掲載されて
いませんでした。文脈からすると、
わずか数日間運動できない狭い場所
に押し込められていた宇宙飛行士は
地上に帰還したとき、救助隊員の助
けがなくては歩けなかった。昔、テ
レビでその場面を見たような記憶が
あります。たしか海の上だったよう
な気がします。やはり少しでも運動
をした方が体にはよさそうですね。
それも習慣化すればなお良いようで
す。何時になったから散歩に行こう
とか、軽い運動をしようとか、習慣
化できそうです。また家の中に段差
があった方がいいようで、ごく自然
に体を使うことになりますね。スク
ワットなども手軽にできる運動です。
我が家の冷蔵庫のドアには腕を使う
運動が張ってあります。ときどき思
い出しては冷蔵庫の前でやっていま
す。
こめぞう