脳出血起こすたんぱく質特定
新潟大グループ
中日新聞 2011年2月12日 24面より引用
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新潟大脳研究所の下畑亨良准教授
らの研究グループが、脳梗塞治療
時に脳出血を起こすたんぱく質の
特定に成功した。抗体でこのたん
ぱく質の働きを迎えて脳出血を起
こしにくくすれば、発症後三時間
以内だった従来の治療可能時間が
八時間程度まで伸ばせる可能性が
あるという。(略)
現在、唯一の脳梗塞治療法は血栓
溶解剤で血流を良くすること。し
かし、患者の血管はもろくなって
おり、脳出血を発症しやすいため、
発症後三時間以内にの患者にしか
使えない。使用割合は全患者の2
~3パーセントに過ぎないという。
同グループは発症後、脳血管付近
に脳出血の原因になるたんぱく質
分解酵素が現れることに着目。
この酵素を活性化させるたんぱく
質の働きを抑えようと、抗体をラ
ットに投与する実感を行った。
その結果、脳内の出血量が減り、
多くのラットで症状が軽くなった
ことから、抗体で脳内の血管を保
護できることが分かった。
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▼時代とともに治療法も進化して
行くものです。3時間が8時間に
なるとかなり余裕が生まれます。
患者さんの対応もゆとりができて
いいですね。
数年前に当市でも脳血栓の講義が
ありました。やはり血液検査に1
時間かかるので、2時間以内に病
院に行こう。たとえば佐藤栄作氏
が倒れた時15日くらいそのまま
にされたそうです。そのころはそ
れが当たり前の時代でした。その
時の医師は「医者を呼ばずに救急
車を呼べ!!」と言ってみえまし
た。いずれにしても緊急を要しま
す。
こめぞう