当市楠歴史民俗資料館の文化財
セミナーに行ってきました。
講師は 浅生悦生氏(三重県文
化財保護指導員)今回のテーマ
は資料館の蔵で見つかった
「津綟子」(つもじ)について
の講義でした。「津綟子」は、
江戸時代の伝統工芸織物の一つ
で、麻で織られた武家用の衣類
が津の藤堂藩から将軍や諸大名
への贈答に用いられていました。
現在、完全な形で保存されてい
るものがほとんどなく「幻の衣
装」といわれています。その貴
重な肩衣が岡田家に残されてい
た。
津綟子の特徴
綟子織(もじおり)・・・搦織り。整然とした隙間、特殊な器具使用
夏物衣料・・・・肩衣・帷(とばり)たれぬの・袴・素襖・蚊帳(かや)など
材料・・・・・・苧麻(ちょま)からむし・絹・大麻・木綿・瓦斯など
我が家でも昔は夏は蚊帳を使っ
ていました。これが一番イメー
ジしやすいかな。
宮尾登美子原作「天璋院篤姫」
では初お渡りのとき津綟子でで
きた蚊帳に入って家定が「暑い、
暑い」「一晩中団扇であおって
くれ」などというのがあったと
か津藤堂藩からの献上品であっ
たろうか?。
珍しいものを見せてもらいまし
た。麻生悦生さんは「津綟子は
冷んやりした感触で、氷をまと
ったような涼しさだったであろ
う」と思われる。と言っていま
した。
資料から
こめぞう