西谷裕子編 東京堂出版 P236より引用
ISBN978-4-490-10746-3 2400円+税
ーーーーーーーーーーーーーーーー
相撲
我が国の国技とされている相撲の
歴史は古く、「日本書紀」の垂仁
天皇の条には当麻蹴速(たいまの
けはや)と野見宿禰(のみのすく
ね)が力比べしたことが記されて
います。もともとはその年の豊凶
を占う神事で、宮中では初秋に諸
国から力自慢を集め、相撲節会
(すまいのせちえ)を催したこと
から秋の季語となっています。(略)
ちなみに「独り相撲」は相手もい
ないのに自分ひとりで意気込むこ
とをたとえていいますが、もとも
とは神事で、神様と相撲を取るこ
とをいいます。神様は姿が見えま
せんから、一人で相撲をとってい
るように見え、そこからたとえに
用いられるようになったわけです。
実際は一人相撲は神様に負けて終
わります。
ーーーーーーーーーーーーーーー
▼昨日は八百長問題で大相撲春場
所は中止が決まりました。調査が
長引けば五月の夏場所開催も危う
いとのことですが、もともと黒い
うわさがあったのですが、協会側
が何かあるごとにいつも抑えてま
したが、とうとう携帯電話のメー
ルという動かせない証拠が出てし
まった。メールは消しても専門家
が調べれば復帰するらしい。あま
りにも金にまみれてしまいました。
神様が見てることを忘れてしまい
ましたね。
戦後当地にも相撲の巡業があり私
が小学生のころ空き地にテントが
張られてその隙間から覗いた記憶
があります。朝潮関の太い眉毛を
覚えています。どんぶりで何杯も
ご飯を食べるのをみてその量の多
さにびっくりしました。一日も早
い解決を期待します。
こめぞう