こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

口はわざわい

2009年01月17日 | 仏教
日々の生活の指針として、
「十善戒」という自己を整えるための
十の心がけがある。
最初の三つは、
不殺生、不偸盗、不邪淫という行動指針。
次が四つあって、
不妄語、不綺語、不悪口、不両舌という口からこぼれ出る発言の指針。
最後に、
不慳貪、不瞋恚、不邪見という心の指針。

これにより、
身と言葉と心を整えていくという重要な指針だ。
中でも、言葉の部分は四つも注意すべき心がけがあって、
やっぱりお釈迦様も「発言」については特に注目されていたんだろう。

私の場合、調子がいいときに限って、
取り返しの付かない言葉を発して、
後で大いに落ち込んでしまうことが多々ある。
「調子がいいとき」は、
こんな発言すれば面白いだろう、
場が盛り上がるに違いない、
この人とこの話題で盛り上がってみたい、・・・
などなど、の欲求であふれかえっている。
しかし、
よく考えると、相手のことや、
周囲の人のことを全く配慮しない、
極めて自己中心的な思いなのだ。
不用意な発言が、
いやな思いをさせ、人を苦しめる。

調子のいいときほど、
抑え気味に慎むべし。

あ~あっ。

深謝、猛省、懺悔。
コメント
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