こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

仏法は、私を聞くこと

2015年06月11日 | 仏教
「仏法は、私を聞くこと。」とある葬儀場の控え室に掲げてあった言葉です。おそらく浄土門系の御宗旨の言葉だと推察します。一見易しそうな言葉で表現されていますが、よく考えると、難解です。
宗旨の壁を勝手に乗り越えて、自分流にアレンジ解釈を施してみました。
…仏法を聴いてそれを理解しようとすることは、それは即ち自分自身の本当の心を理解するということなんだよ。…
と、噛み砕くと5倍くらいの量になってしまいましたが、笑。
「如実知自心」という言葉があります。怒ったり憎んだり妬んだり恨んだり我儘だったりする私の心は、本当の私の心ではないんだよ、本当の自分は仏の姿、仏の心となんら変わるものじゃないんだよ、ってことを知るという意味です。仏教の真髄でもあります。「仏法 遥かにあらず、心中にして即ち近し」という言葉もあります。
表現の違いこそあれ、求めるところは、同じであると感じました。
…なんて思いを巡らしていると、「ご住職!お時間デス❗️」
コメント
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