こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

戦争の起こる理由と共生き(ともいき)への思い(平和教育の視点)

2008年07月02日 | 教育
戦争はなぜ起こるのか?
なぜ、悲惨な戦争をとめられないのか?
戦争が起こらないようにするためにはどうしたらいいのか?

このような角度から、さまざまな情報収集作業や、
思いを深めていく作業が大事だと思う。

国家、民族、人種、宗教、多文化間の「共生」。
共生とは本来「共に生かされ生きている(ともいき)」という意味。
およそこの世に存在するもので、
それ自体で存在できるものなど何一つ無い。
無数の条件が整って初めて存在することができる。
仏教で「空」「縁起」という言葉が指し示すところだ。
私たちは、なかなかその事実をきちんと見つめようとしない。
感謝もしない。
全てが当たり前のように傲慢に生きている。
自然との関わり方にしても同じことが言える。
環境問題も平和問題も、根っこは同じ。
自己中心的な利益第一主義に生きるわれわれ人間の有り様を、
よくよく観察する作業も大事だろう。

共生のためには、個人主義や自分の集団中心主義から抜け出し、
異なる集団成員への思いや共感を高める必要がある。
平和教育の主眼は、この共生ということに置かれるべきだ。
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EIKAコンサート IN アルカスSASEBO(金剛流ご詠歌公演)

2008年07月01日 | 仏教
九州各地の青年僧侶たちが、
数年がかりで仕込んできた
金剛流ご詠歌公演
「EIKAコンサート~音、人、そして出会い」
が、本日アルカス佐世保を会場に開催され、
1900人以上の集客で極めて盛況だった。
劇団の役者はわずか二人で、
あとは、70名以上のお坊さんやご詠歌関係者で支えられた
物語仕立てのご詠歌コンサート。
趣向もさることながら、
若い人たちの一生懸命な姿に感動を覚える。
そして、ご詠歌の美しい調べ、コーラス、ハーモニー。
会場では、すすり泣く声があちらこちらで。

度重なる稽古、パンフレットの準備、ご詠歌CDの焼き付け作業、
団体参拝の手配、などなど、
実行委員会立ち上げから予算配分まで、
色んなことを想像していたら、
関係者の苦労が我が身のことのように伝わってきた。

それにしても、大分県佐伯市からはるばる来られて、
舞台にも出演された麹屋本店のお二人は、
実際に2.000本のペットボトルに入れた甘酒を冷凍して、
そして、会場に来られたお客さんにもれなくお接待をされた。
すごい。

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