こ も れ び の 里

長崎県鹿町町、真言宗智山派、潮音院のブログです。平戸瀬戸を眼下に望む、人里離れた山寺です。

輝く高校は、空気が違う。

2008年07月09日 | 教育
今朝は4人で、
地元の県立工業高校の読み語りに出かけた。
私も伴侶も、高校生相手の読み語りは初チャレンジ。
どれほど耳を傾けてくれるか、
不安と期待が入り混じるなか教室へ。

でも、生徒のみなさんは、たいへん和やかな雰囲気で出迎えてくれ、
読み語り中もつとめて熱心に傾聴してくれた。
ほほえんで欲しいところで微笑んで、
笑って欲しいところで笑ってくれる。
なんて素直な高校生なんだろう。

私の高校時代は、こんなんじゃなかったような。
大人への反抗心、
世の中を斜に眺める態度、
色気とおしゃれと不良っぽさにしか興味の向かない頭。
・・・こんな子どもたちが山のようにいたような記憶だけど、
この学校は全く違った。
和やかさは、小学校や中学校と何ら変わりない雰囲気。
落ち着いて安定感のある雰囲気は、さすがに高校生だなと思わせる。

やはり、ハッキリとした目標を持って、
日々勉学やスポーツに励んでいる子どもたちの学舎は、
空気から違って感じる。

祈健闘・野球部ナイン!!
コメント (4)
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先々代住職33回忌法要

2008年07月05日 | つれづれ
私が中学生の時遷化した潮音院第47世住職の33回忌法要が営まれた。
私の祖父。
叔父や叔母、孫たちの家族、有縁の人々がそろって、
異口同音の読経。そしておとき(斎)。
久しぶりに再会する面々は、昔を偲びながら楽しく和やかなひとときを過ごす。

実は、祖父の甥っ子に当たる人が近所におられて、
2ヶ月前からお墓掃除に足繁く通ってくれていた。
広い先師墓の掃除は、そう簡単に仕上がるものじゃない。
何日も何日も。
おかげで、今日の日を心地よく迎えることができた。
供養に上下の価値があるわけじゃないけれど、
先師もさぞかし喜んでいることだろう。
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心を見つめる教育週間の読みかたり

2008年07月04日 | 教育
子どもの心を見つめ、子どもの心と向き合い、
「命を大切にし他人を思いやる心豊かな長崎っ子」の育成。
を目的に、県下の公立学校では、
それぞれの地域性や学校の特色を生かした取り組みが展開されている。

地元の小学校では、昨日と今日に全学年を対照にした
読みかたりの時間がもうけてあった。
朝7:55から8:35まで。
今回私は、5年生と6年生のクラス担当。

「貧乏神様さま」という本を読んだ。
調子よく読んでいっても50分くらいの長い絵本だ。
それを40分ものくらいにアレンジして臨む。
蒸し暑い中、過酷な作業ではある。
意気込みすぎて呼吸を間違えると、
過呼吸だか酸素不足だかよくわからないが、
フラッ、としてしまう。

聴いてくれる子どもたちだって、たいへんだ。
30分を超えると、飽きがくるはず。
モゾモゾしだすかも知れない。
だから、そうならないように、
物語の展開に緩急を付けながら、
できるだけ集中してくれるように、
必死に魂を入れ込む。

おかげで二日間とも、
子どもたちは熱心に40分間もの読み語りにつきあってくれた。
元々題材がよかったということもあるけど、
子どもたちの集中力とその耐久力に脱帽、そして感謝。

この両日。地元の学校へ出向いて、
読み語りということを通して子どもたちと向き合えることに、
心から感謝。                  合 掌
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原油・穀物 高騰

2008年07月03日 | つれづれ
だれがこんな滅茶苦茶な世界規模の混乱を起こしているんでしょうか?
お金持ちさんのマネーゲームにしては、度を超しすぎています。
苦しむのはわれわれ庶民。
どんな特権富豪階級の人なのか、顔が見たい。

燃料費高のメリットは、地球温暖化や、資源枯渇の先延ばし。
でも、急激な変動は、さまざまな経済活動に与える影響があまりに大きすぎる。
石油燃料に取って代わる決定的な代替品の発明がなされていない現代には、
あまりにも過酷なマネーゲームだ。
もっと庶民の視線にあわせた経済活動を展開してほしいものだ。

・・・とほえると、
「うんじゃあ、戦争仕掛けて、武器売って、・・・ってのが一番手っ取り早い!」
と、こんな話になるようでは、いつまでたっても人類に幸福は訪れない。
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正義について

2008年07月02日 | 教育
小学校高学年から中学校の道徳教育に関する指導要領には、
「正義の実現に向けて」「正義を重んじ」という言葉が出てくる。

で、正義とは何か?

で、向学のために、いろんな格言を眺めてみることに。

・正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買わ れるであろう。
 正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。
                             by芥川龍之介

・勝てば官軍 負ければ賊軍  by日本の諺

・最強者の理屈が、いつも最も良いとされる。  byラ=フォンテーヌ

・正義は常に目標でなければならないが、必ずしも出発点である必要はない。
                             byジュベール

・正義なんて滑稽ものだ。一筋の川で限界づけられるのだから。
 ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向こう側では誤りなのだ
                              byパスカル

・正義――忠誠・税金・個人的奉仕に対する報酬として、一国の政府が市民に売り つける品質の落ちた商品。  byビアス

・人が虎を殺そうとする場合には、人はそれをスポーツだといい、
 虎が人を殺そうとする場合には、人はそれを獰猛だという。
 罪悪と正義の区別も、まあそんなものだ。      byバーナード・ショー

・正義とは、憎しみの連鎖を生むエネルギー。 by??


・・・と、いささか選択が偏りすぎ?

にしても、正義は難しい。
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