磁器を焼くときに窯の中で、器物の下に敷く粘土製の丸い敷物です。
有田では「ハマ」。佐世保三川内では「はまぜん」と呼称しているようです。
ハマを使用せずに直接板の上に載せると、焼き物だけが収縮してしまい、
歪んでしまいます。焼き物は1割から2割ほど収縮するそうです。
ハマは一度切りの使い捨ての窯道具。
一度も世間の日を浴びることなく終わってしまうけど、
それでも なくてはならない 大きな陰の力です。
このハマには、「吾れ唯足ることを知る」と彫刻してあります。
なんだか、とってもすてきですね。