木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

タマネギは今

2023年12月17日 05時21分29秒 | 耕作放棄地

冬越し野菜の典型とも言える「タマネギ」だが、植え込んで1ヶ月ほどが経過した。苗を購入しての定植だったが、ほぼ欠損株も見当たらず、生育は順調なように見受けられる。物は、白タマが150本、赤タマが同じく150本だ。これから寒冷期突入だが、基本的には耐寒性を持っているので、そう心配はしていない。多少アシストする程度で冬場は乗り切れるだろう・・・・・・との判断で、根回りを籾殻で覆った程度。過保護にならないように留意している。天気予報では、例の温暖化の影響か「暖冬」との予測のようだ。現にここ数日は18度~20度程の最高気温が続いている。

<白タマの現況>

これから寒波到来かと思われるが、タマネギ自体には大きな影響は出ないだろうと推測。例の「百姓候補生」氏はタマネギを気遣って、稲藁で防寒壁を設えた模様だが、子狸的には其処までの想定は無い。籾殻のみで対応可能かと踏んでいる。季節的には1月末から2月始めの時期、いわゆる大寒の頃だ。この季節さえ乗り切れば、「冬越し野菜」も安泰かと思われる。当地では3月初旬に降雪の事例もあるが、まあ例外的だろう。

<赤タマの現況>

現況をご確認戴くために、白・赤別に画像を用意してみた。どちらも同じに見えるかも知れないが、根本付近が多少赤っぽいのが赤タマである。仲間達の誰も赤タマに挑戦しないのは疑問だと思っていたが、この冬は「大御所」と「長老」がチャレンジ中のようだ。赤タマの酢漬けなど無茶苦茶に美味しいので、他の仲間達も是非に挑戦して欲しいものだ。基本、白タマは煮炊き用に、赤タマは生食用にと使い分ければよろしいかと。

<白タマのポートレート>

尚、白タマ・赤タマとの表現を使っているが、子狸特有の言語で正式の農業用語では無い。本欄では屡々登場する、子狸専用の業界用語かとご理解いただければ幸いである。白タマとは通常見られるいわゆるタマネギを指し、赤タマとは外観が赤っぽいタマネギを指している。つまり外観上の特徴を捉えた一言である。

<赤タマのポートレート>

タマネギとジャガイモとは備蓄の基本資材、両者共にどちら様もご準備いただきたい品々だ。食糧危機も予想される昨今、多少なりとも自衛能力が望まれるかと。但し、有期の品で半永久的な物品には非ず、食料の致命的な特徴でもありますか。

 

 

 

 

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寒冷期への備え

2023年12月16日 05時18分32秒 | 耕作放棄地

何かへんてこりんな気象だ。寒い日、暖かい日が不規則に現れ戸惑うことしきり。この週末も非常に暖かく、当地の最高気温は20度を超えるほど。冬場とは思えない状況だ。このまま暖冬で・・・・・・・と続いてくれれば楽なんだが。やはり冬場は寒いのが当たり前、遠からず冷え込んで来るでしょう。例の百姓候補生氏は先読みしたのか、対応策の準備を始めた模様だ。一言で言うと、主に「冬越し野菜」の寒冷期対策、早い話が野菜類の防寒仕様だ。

彼の考え方は、野菜類の本来能力を尊重すること。つまり野菜が持つ基本的な耐寒能力を重視し、必要以上な支援を行わないこと。従って、資材は籾殻や稲藁に留めている。いずれも現地調達で入手可能な物、費用もほぼ掛からない。作業を眺めていると、植え込まれた苗の両サイドに稲藁を束で置き防寒壁とするようだ。籾殻は苗の周囲に散布して霜の発生を予防する模様。

朝から走り回って籾殻や稲藁を設置していく。籾殻は二度目、三度目の散布となるようだ。籾すり場から大量に頂戴してるので、少々豪華に使用しても影響は少ない。畝筋が籾殻や稲藁で黄色く染まっていく、結構良い眺めだ。ご承知だろうが、当地は大阪湾からの西風が強い場所、強風で稲藁が飛ばされる恐れはあるが、その時はその時、臨機応変に対応しようかと。

彼の支援結果は画像でご確認戴きたいが、結構様になってるでしょう。一番の寒冷期である1月下旬から2月の上旬、稲藁と籾殻対策が効果を発揮してくれるものと期待したい。そして野菜達が持つ基本的な耐寒能力の発露にも。

寒冷期である上記期間を乗り切れば、3月からは急激な成長が待っている。いわば冬越し野菜の正念場が1月末から2月の上旬なのだ。この時期凍傷にやられやすいのである程度の支援は必要かと。くれぐれも過剰な支援策とならない事を願っています。春4月、一番手の収穫はスナップエンドウでしょうか、それとも春キャベツかな。

 

 

 

 

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冬キャベツの見比べ

2023年12月15日 05時13分15秒 | 耕作放棄地

「冬キャベツ」の栽培が盛りだが、収穫の前に栽培法の違いによる相違を確認してみようかと思う。対比は、①無農薬・ネット使用、②低農薬・ネット無し、の栽培法である。ちなみに前者は長老の手法で後者が子狸の手法だ。年によって栽培法の違いが出ることもあるが、何れも現行の手法である。あれこれ説明するよりも画像を見比べした方が早いかと思うが、大きな相違が発生してしまった。尚、画像は上段3枚が長老式のキャベツ、下段3枚が子狸のキャベツである。

まずもって長老式の栽培法だが、幼苗時から「防虫ネットを張り農薬は使用無しでの栽培」である。苗は種蒔きでは無く、ポット苗の入手かと思われる。植え付け時期はほぼ同時期だが、未だチョウチョが飛び回っていた。従ってアオムシの発生も考えられるが、バッタの存在が大きかったと思われる。米つきバッタと呼んでいるが、小型で細身のバッタである。長老は防虫ネットの使用で、ほぼバッタの食害を防除できた模様だ。画像でご確認戴きたいが、綺麗な状態のキャベツでしょう。

翻って子狸の栽培だが、「幼苗時に1~2回農薬散布で防虫ネットは無使用(保有はしている)」の手法だ。幼苗はパレット苗を購入した物、1パック12本入りだったかと思う。苗の定着を見計らって1~2度農薬散布を行った。これで防虫できるかと安易に考えていたのだが、甘かった模様だ。結果は惨憺たるもので、画像の如く骸骨状態となってしまった。襲撃者は多分、米つきバッタとアオムシであろう。

農薬散布でも効能がずっと続くわけでは無い。散布後しばらくは安泰だが、そのうち効能が薄れたり、場合によっては害虫が耐性を持つことも考えられる。アオムシ程度ならまだしもだが、相手がバッタと来れば物理的な隔離が必要かと。長老は先読みして手を打ってた模様だ。

流石に被害状況を確認すれば、子狸でも多少は考える。「春キャベツ」には二度目の間違いは無いぞ・・・・と。ところが春キャベツは今時分が植え付け時、アオムシやバッタの活動時期では無いのだ。張り切って防虫ネットの使用をと思ったが、必要性が無かった。害虫の襲撃もほぼ無く、栽培を乗り切ると、のど元過ぎれば何とやら・・・・・・・の状態だろうな。

 

 

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エンドウ発芽す

2023年12月14日 05時25分25秒 | 耕作放棄地

長い時間ヤキモキさせてくれた「エンドウ」だが、どうやら発芽の時に到ったようだ。思えば11月の初旬に種蒔きしてかれこれ1ヶ月余り、長い時間だった。通常なら1週間から2週間もあれば発芽するのに。推測するに、暖かい日と冷たい日とが交互に訪れ、エンドウも季節の把握に戸惑ったのではあるまいか。気象異変とも言えるかも知れないが、例年のパターンからは少々ずれ込んでいるようだ。夏場の異常な暑さもそうだが、イレギュラーな気象条件が多いように思われる。ともあれエンドウは彼方此方で発芽してくれた。多少の遅れはあるが、慶賀の至りと評価したい。

ここ数日の気象条件は、前週末が暖かい日、今週始めが雨模様・・・・・・ということで種子には好条件だったようだ。辛抱していたエンドウもここぞとばかりに発芽したのだろう。エンドウ畑を眺めて見ると、実エンドウもスナップエンドウも程々に発芽している。芽がでたばかりのようで、高さは1センチから2センチ程度、ほやほやの赤ん坊だ。しばらくは急激な冷え込みも予想されず、健やかに成長してくれるかと。このまま急激な変動が無ければ、当地の寒冷期である大寒の時期も乗り切れるのではなかろうか。

例の百姓候補生氏は、はやばやと防寒用具の支援に乗り出した。用意していた稲藁を取り出し、エンドウの側面に設置し始めたのだ。稲藁の束を丸めると、ブロック状の防御壁となる。いわばエンドウの防寒着だ。少し早いが年末には作業不能なので・・・・・・と笑っていた。

エンドウは「冬越しの野菜」、基本的には免疫力としての防寒能力を持っている。少々の冷え込みには耐えられるのだ。人間様が出来ることは多少アシストする程度、過剰な支援は逆にエンドウを妨害する恐れも。彼のように防風設備としての稲藁設置程度が程よい案配なのかも。ともあれエンドウの大敵は雪や霜、当地では大寒の頃つまり1月末から2月始めが一番冷え込む。この時期、伸び始めた茎が凍傷にやられやすいのだ。

遅ればせのエンドウの発芽、例えると高年齢で始めて授かった我が子のようなものかも知れない。溺愛状態になりがちだが、気を引き締めて自ら持っている成長可能性に期待を掛けようと思っている。

 

 

 

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残り物には福がある

2023年12月13日 05時04分41秒 | 耕作放棄地

ジャガイモには春ジャガと秋ジャガの2種類がある。通常は両者を栽培するのが定例だが、今年は秋ジャガの種芋入手に失敗し、見送らざるを得なかった。残念至極と諦め掛けていたとき、ジャガイモらしき茎の存在に気付いた。それも彼方此方にポツリポツリと、緑したたる存在が其処彼処に。よくよく注視してみれば、間違いなくジャガイモのようだ。上述のように秋ジャガは植え込むことが出来なかった。とすれば、如何にして。其処でハタと気付いたのが残りイモの存在。現場は春ジャガを植え込み収穫、その後サツマイモの栽培に利用した場所だ。つまり春ジャガとサツマイモとの2回掘り返したのだが、波乱をくぐり抜けて生き残った残りイモがあった模様だ。

<春ジャガの末裔達>

春ジャガは6月頃に収穫した。用具はスコップで、枯れた茎を目印に周囲から掘り返し、イモを収納したのだ。注意して茎を指標としたものの見落としがあったみたい。それに掘り返した箇所も全部を収納したつもりが行き届いてなかったのだろう。困惑するのは、その後サツマイモを栽培し同様に収穫作業を行っていることだ。

<春ジャガの末裔達>

いわば種芋たる春ジャガにとって二度の騒乱状態に遭遇した事になる。それらを無事にくぐり抜け生き延びたのだから、強烈な強い運勢を持っているのかも知れない。天運を味方に新たな命を育て始めたのだろう。これは大事に育てねばなるまい。幸いにして現場は当面某かの栽培予定は無い。生き延びることが出来た春ジャガにとって、場所も幸運だったようだ。三度目の騒乱があったら、生き伸びるのは困難だったかも。

<秋ジャガの風景>

季節は12月、本来であれば秋ジャガの収穫の時期だ。しかしながら上述のように幸運で育った春ジャガの末裔達、肥料等も十分どころか皆目無かった。育ちも不十分だろう、年末ギリギリまで待って成長の期間を確保するつもりだ。

<秋ジャガの風景>

全く気付いて無かった春ジャガの存在、いわば残り物である。茎の状況から察するに某かのイモは存在しているものと思われる。想定外の収穫物が期待できるかも、残り物には福があるようだ。

 

 

 

 

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