冬野菜の一期生は収穫期に入っている。素直に収穫出来るかと言えば、さに非ず。中には手強い相手もいて、少々やっかいな手順を踏む場合も。子狸のケースではホウレンソウがそうした事例で、スンナリとはいかないのだ。実は雑草が蔓延っており、雑草の除去後で無いと収穫しずらい。従って先に雑草抜きの必要性があり、少々時間を取られる。マルチの使用を図れば軽減されるのだが、例の百姓候補生氏ではないが石油製品の使い捨てには抵抗があって採用には至って無い。結果的には手鎌の活躍に頼るほか無く、今回も前例どおりとなってしまった。
まずもって現況をご確認戴きたいが、ホウレンソウと雑草とが混在状態でしょう。仲良く共存と言えば聞こえは良いが、実態はホウレンソウの肥料分を雑草に吸い取られている状態。当然ながらホウレンソウの育ちは足踏み状態となってくる。鮮やかなグリーン状態であるべきホウレンソウだが、多少色合いに難が有る状況だ。
愛用の手鎌を持ち出す。時間が掛かるのでイスに座り込みながらの、ながら作業だ。ホウレンソウは朝の水気を帯びているので、軍手をビニール手袋に取り替え、右手の鎌で雑草を堀りおこす。元気の良い雑草だが、流石に手鎌には叶わない。ミの中に次々と貯まり込んでいく。現場がホウレンソウの生育地なので、栽培物に障害が出ないような注意は必要。
ある弛度雑草たちを引き抜くと、耕土である土が見えてくる。こうなってくると収穫も可能で、一休み後は収穫作業へ。人様によっては、雑草とまみれていても収穫は可能・・・・・・とおっしゃる向きもあるだろうが、ホウレンソウと雑草とが混在となり、選別に苦労する。要は先にやるか後にやるかの違いだろう。ルーチンワークは個々人の慣れと習慣による。
ホウレンソウはやはり冬場が適期のようだ。寒冷若しくは冷涼な気候が似合ってるようで、多くは霜が降りるようになると、茎葉が柔らかくなって美味しくなるとか。栄養分豊富な野菜で、特にビタミンや鉄分に優れるようだ。栽培時に注意するのは、酸性土壌を嫌う傾向があること。従って種蒔き前には十分な石灰による中和が欠かせない。多少手間暇を厭わなければ、美味しくて栄養豊富なホウレンソウが賞味できます。ポパイが食べて百万馬力・・・・・・といえば世代がバレますか。