木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

一期生のホウレンソウ

2023年12月22日 05時14分34秒 | 耕作放棄地

冬野菜の一期生は収穫期に入っている。素直に収穫出来るかと言えば、さに非ず。中には手強い相手もいて、少々やっかいな手順を踏む場合も。子狸のケースではホウレンソウがそうした事例で、スンナリとはいかないのだ。実は雑草が蔓延っており、雑草の除去後で無いと収穫しずらい。従って先に雑草抜きの必要性があり、少々時間を取られる。マルチの使用を図れば軽減されるのだが、例の百姓候補生氏ではないが石油製品の使い捨てには抵抗があって採用には至って無い。結果的には手鎌の活躍に頼るほか無く、今回も前例どおりとなってしまった。

まずもって現況をご確認戴きたいが、ホウレンソウと雑草とが混在状態でしょう。仲良く共存と言えば聞こえは良いが、実態はホウレンソウの肥料分を雑草に吸い取られている状態。当然ながらホウレンソウの育ちは足踏み状態となってくる。鮮やかなグリーン状態であるべきホウレンソウだが、多少色合いに難が有る状況だ。

愛用の手鎌を持ち出す。時間が掛かるのでイスに座り込みながらの、ながら作業だ。ホウレンソウは朝の水気を帯びているので、軍手をビニール手袋に取り替え、右手の鎌で雑草を堀りおこす。元気の良い雑草だが、流石に手鎌には叶わない。ミの中に次々と貯まり込んでいく。現場がホウレンソウの生育地なので、栽培物に障害が出ないような注意は必要。

ある弛度雑草たちを引き抜くと、耕土である土が見えてくる。こうなってくると収穫も可能で、一休み後は収穫作業へ。人様によっては、雑草とまみれていても収穫は可能・・・・・・とおっしゃる向きもあるだろうが、ホウレンソウと雑草とが混在となり、選別に苦労する。要は先にやるか後にやるかの違いだろう。ルーチンワークは個々人の慣れと習慣による。

ホウレンソウはやはり冬場が適期のようだ。寒冷若しくは冷涼な気候が似合ってるようで、多くは霜が降りるようになると、茎葉が柔らかくなって美味しくなるとか。栄養分豊富な野菜で、特にビタミンや鉄分に優れるようだ。栽培時に注意するのは、酸性土壌を嫌う傾向があること。従って種蒔き前には十分な石灰による中和が欠かせない。多少手間暇を厭わなければ、美味しくて栄養豊富なホウレンソウが賞味できます。ポパイが食べて百万馬力・・・・・・といえば世代がバレますか。

 

 

 

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追加播種の結末

2023年12月21日 05時24分02秒 | 耕作放棄地

冬野菜の種蒔きは、通常、8月末から9月に掛けてである。従って原則通り、その時期に種蒔きして今は収穫期だ。だが人間欲深いもので、多少なりとも隙間の耕地があれば植え込もうと考えるもの。子狸も例外では無く、少し遅いが先月中旬に「ホウレンソウ」と「サニーレタス」の種蒔きを行っていた。案じていたとおりで、気象変化の不規則性の故か、なかなか発芽ともいかなかった。かれこれ1ヶ月、ようやく小さな芽がチラホラと。

小さな青芽のサイズは1センチ~2センチ程度、何とも痛々しい程の大きさだ。季節は既に寒冷期のまっただ中、果たして成長出来るのか気がかりだが根気よく待ってみようかと思っている。基本的には耐寒性を備えているもの、多少歩みは遅くとも成長不可とはならない・・・・と信じたい。

植え込んだホウレンソウとサニーレタスだが、現在一期生達が収穫の途についている。雑草に覆われつつも、立派な実りとなっているのだ。ホウレンソウは胡麻和えがメイン、サニーレタスはサラダ用がそれか・・・・日々、活用に欠かせない。メインディッシュとなるような品では無いが、食卓には外せない物だ。従って両者共に年間を通じて栽培するように考慮している。流石に夏場はホウレンソウには辛い時期だが。

正月も間近となってきた。この時期になると、流石に植え込む野菜も無い。多少、耕地には空きがあるので種蒔きも可能だが、適応した種子が見当たらないのだ。「適期適作」、タイミングを外すと成長どころか発芽すら難しいだろう。種子自体には生命があっても、生命活動を展開するのには、やはり適した環境が必要なようだ。

真冬で動きが可能なのはジャガイモ位だろうか。正月明けには直ぐに種芋の販売が始まる。販売期間は長めなので、入手不可と言う不手際には到らないかと思うが、子狸の秋ジャガの種芋みたいな事例も考えられる。早めの入手をお勧めしたい、芽出し作業も待っているのだ。

 

 

 

 

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桃栗3年柿8年・・・・

2023年12月20日 05時23分34秒 | 耕作放棄地

桃栗3年柿8年、ユズの大馬鹿18年、ミカンの間抜けは20年・・・・・とか何とか。流石にこれは種子の種蒔きから初実りまでの年数だろう。種蒔きで果樹を育てる方は、まあいないかと思うが、それだけの時間を有するとの例えか。大半の方々は接ぎ木苗の購入かと思われる。現に「森の果樹園」における植樹も全て接ぎ木苗である。短期促成のタイプだ。我が農園でもそうした事例は見受けられ、地主の婆様達が畑の隅に各種の果樹木を植え込まれている。野菜の栽培には邪魔になるのだが、相手は地権者、文句も言えない立場だ。ユズの大馬鹿ではないが、ユズの樹も1本あり沢山の果実を付けている。無論、接ぎ木苗、従って植樹後数年だが実りはてんこ盛りだ。

実は数年前だった。気付かぬうちに何本かの果樹木が植え込まれており、水撒きや肥料の散布もしてあった。幸いだったのは畑の隅っこで、野菜栽培には直接の影響は無かった事だ。無論、植え込まれた物は市販の苗木で接ぎ木苗、以来手入れの様子は無かったが無事に育った模様で、上述のようにてんこ盛りの実りとなった次第。数え切れないほどのユズがぶら下がっている。摘果もされてないので少々小振りではあるが、調味料としての使用なら適任だろう。

昨年あたりから実り始め、婆様達も集団で来訪されて収穫の運びとなった。今年も多分、同様行事の発令となるのだろう。地主の婆様達は来訪時は何時も集団だ。関係性は不明だが、集団での村内散策の後来訪とのパターンらしい。賑々しいのは何処も同じ、女文字3個の何とやらだろう。

さてユズの実だが、収穫して全部持ち帰ってもらえば静かな農園へと戻っていく。縁あって農作業時にお出でであれば、例の梨の件も報告出来るのだが。今年始めて梨が実ったことは、多分ご存じあるまい。十数個実ったのだが、現在は全て落下した。樹木だけ見ても経過は不明だろう。うまくタイミングが合えば良いのだが。

農園では、基本樹木の育成は厳禁である。ご承知だろうが、樹木は根の繁茂が激しく耕地を破壊する可能性が高い。栽培用の耕地と樹木とは相性が悪いのだ。無論、果樹園は別個だが、通常は畑には植え込まない。婆様達も基本線は弁えておられるようで、植樹の場所はあくまでも畑の隅に限定されている。食料生産に必要な耕地は数世代の人々が長年掛かって作り上げたもの、短期の利害で「畑」を見失ってはなりませんぞ。

 

 

 

 

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年末の農園状況

2023年12月19日 05時08分58秒 | 耕作放棄地

一見穏やかで長閑な風景に見えるが、農園は結構冷え込んでいる。高温となりがちな日中の午後2時~3時位でも気温は6度~8度程度だ。状況的には真冬である。流石に降雪とまではいかないが、気温的には近い。仲間達も引きこもり現象か姿は見えないようだ。作業中で無いのを幸いに、ブラブラと農園を巡ってみる。各処とも手が入り、結構農園らしくなっている。条件的には農閑期に入ったところ、さしたる急ぐ作業も無いのだろう。当然ながら農園への出動も控えめとなりがちだ。

見渡すと雑草に埋もれた場所もチラホラと。手を掛けて抜き取れば良いのだが、寒さの故か後回しとなってるのだろう。まあ、冬場のこと雑草の成長もユックリめだ。少々対策が遅れても大きな支障は無いだろう。かく言う子狸も対応が遅れてる。冬場の雑草は伸びは控えめだが、地中への執着力が強くて簡単には抜けない。何時もの手鎌で掘りだしているのだが、1本づつの手作業によるしか無い。雑草の抜き取りに特効薬は無いのだ。

この時期よく目に付くのがタマネギの群落、結構な頻度で目にする。1箇所当たり恐らくだが100本単位であろうかと。各位、タマネギとジャガイモには時間とスペースを割いているようだ。両者共にある程度の保存性があり、備蓄食料として重宝してるのだろう。EU諸国のように戦乱を潜り抜けてきた地域では地下室設置が常識だとか。中には各種の備蓄食料が蓄えられ非常時に備えているのだろう。

当地でのジャガイモ植え付けは早い人で2月の中旬頃、遅めの人で3月の中旬位だろうか。正月が明けると「芽出し作業」が待っている。別にやらなくても支障は無いが、やった方が成長は早い。種芋の販売も正月明けから始まるのでご注意を。何を隠そう、子狸は秋ジャガの種芋入手に失敗したのだ。タイミングを見誤ったらしい。

農園内を散策していると、体が冷え込んで火の気が欲しくなってくる。この時期、乾燥した雑草の山や古竹の備蓄などは無い。つまり燃やせる材料が無いのだ。体が冷え込むと作業能力の低下や判断力の喪失を招きやすい。一寸したミスで転倒や滑落ともなりかねない、焚き火をしたいのだが望めないようだ。散策では無くダッシュでの見回りとしたいのだが、体力の問題もありまして・・・・・・・・。

 

 

 

 

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寂しげな風景

2023年12月18日 05時21分33秒 | 耕作放棄地

先週は非常に暖かだったのに、週替わりと共に冷え込んできた。最低気温が3~4度、最高気温で6~8度位、10度からの低下だ。おまけに農園では何やら白い物がチラホラ、降雪とまでは行かないが近い状態らしい。流石に出動者も無いようで、作業に着手しようとする者は「草刈名人」氏ただ一人のようだ。分厚いジャケット着用で着ぐるみ状態。冷えで縮こまっていたが、育てた苗の移植を実施する予定だとか。子狸は収穫のみで引き上げる予定だ、寒さには至って弱い。背中では使い捨てカイロが頑張り中だ。流石に文明の利器、ホカホカして暖かい。

農園を眺めていると、茶色く変色した一群の野菜達が何やら寂しそう。どうやら放置され、見捨てられた状態のようだ。対象物は「枝豆」である、以前にレポートしたかと思うが、原因不明で実が付かなかった野菜達だ。栽培者にも相手にしてもらえず、未撤収のまま放棄されてる模様。どのみち冬場は農閑期でヒマな時間帯、そのうちに・・・・・・・・との案配だろう。実りが無ければかくも冷酷な取り扱いとなってくる。

栽培者にも都合があるのだろう。季節は歳末で気象条件は寒のぶり戻し・・・・・と言った状態。後回しとなるのもやむを得ないかな。それにしてもここ数年、枝豆は未収穫状態が続いている。以前には収穫して賞味していたのだから、土壌が合わないとは思えない。他のマメ科野菜は輪作でうまく収穫出来てるのだから、枝豆も同様条件で栽培可能かと思えるのだが。しかも栽培者は「大御所」と「長老」、仲間内でもベテラン組だ。

子狸や例の百姓候補生氏などは、とっくに見切って栽培からは手を引いている。他のマメ科野菜に鋭意集中中の格好だ。枝豆の代わりにはソラマメがビールのお供に。他にもエンドウやインゲンなど。しかしながら諦め切れ無いお二人の熱烈な尽力には敬意を表しています。

 

 

 

 

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