木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

見直しパート1

2023年12月12日 05時20分25秒 | 耕作放棄地

この季節、ソラマメの栽培に関わることが多い。ご存じの向きもおありかと思うが、当地には「祭り太鼓は土の中」という箴言があって、ソラマメの植え付けは10月中下旬と言われている。しなしながら、長期栽培と言うこともあって、結構融通無碍な取り扱いが為されている。子狸は10月中旬の植え付け、百姓候補生氏はつい先日植え付けが終わったところだ。本日は長老が挑戦中の模様で、畝の加工が始まっていた。遠目に眺めて見ると、何やら準備した畝に溝を掘ってるみたいだ。

長老に聞き込んでみると、ソラマメ苗の植え付け用に深掘りしてるとの事。ご承知のように、ソラマメは背高ノッポだ、風に対して極めて弱い。子狸始め大半の者は支柱の設置でカバーしてきた。彼はそうでは無く、強力な自立を狙ったようだ。つまり溝深くに植え込み、後日の土寄せで茎の直立性を担保しようとの魂胆らしい。無論、手間は同様だ。要は先に手を打つか後日に打つかの相違だけ。彼は先にの手法を選んだらしい。

考えて見れば畝に溝を掘るだけ、どうやらこちらの方が容易いようだ。支柱の設置は資材の準備や構築にそれなりの手間暇が掛かる。無論、土寄せだけで茎の直立性が担保されるか否かは不明だが、かなりの強度アップになることは事実だろう。うまくいけば土寄せのみで直立性の確保という美味しい場面も考えられる。

子狸にしても百姓候補生氏にしても既に植え付けた後、今更の溝掘りは不可能だ。少々やっかいな手法で土寄せせざるを得ないだろう。今回分は従来手法の支柱設置でカバーするが、来年度の植え込みは長老式も考慮すべきかも。ソラマメ栽培の見直し場面パート1であるようだ。

 

 

 

 

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苗育て・移植作業

2023年12月11日 05時17分53秒 | 耕作放棄地

野菜の栽培には2種類が存在する。何がって、疑問に思われるだろうが、育成の手法である。つまり、①畑に種子の直まき、②苗を育てて移植する、との方法論の違いだ。物の種類により、はたまた個々人の好みにより、どちらかを選択する。例の百姓候補生氏だが、ソラマメの栽培に当たって後者を選択したようだ。ソラマメと言えば、当地に箴言があり「祭り太鼓は土の中」とも言われるように、秋祭りである10月の第三土日には種子は土の中にあらねばならない。この論から行くとかなり遅めの栽培かと思われるが、諸事情あったのだろう。

幸か不幸か、既存のソラマメもそう大きくは育っていない。今からでも対応可能だろう。自宅で育苗していたようで、1箱分を持ち込んだ。準備した畝に50センチ間隔位で植え込んでいく。予め見積もっていた模様で、畝には等間隔に小穴が掘ってあった。ビニールポットから苗を取り出し、用意された小穴へと埋め込んでいく。小穴の数と準備した苗とは同数だった。

確かに用意された苗は少々小振りだ。しかしながら移植作業には、大きめな苗よりも小振りな苗の方が適しているように思う。移植は人間で言う大手術みたいなもの、大きなショックより小さめなショックが負担は少ないだろう。現に苗をポットから取り出すと、根がグルグル巻きになっていた。時期的にもポットでの育苗は限界に来ていたようだ。

ソラマメの収穫予想は来年の5月頃、だいぶ先の話だ。その前に冬越しのタイミングがあるので、今時分の移植でも十分対応可能かと。一番の寒冷期である大寒の頃までには、根も畝に定着してスタンバイしている頃だろう。寒波への多少のアシストを行ってあげれば冬場は乗り切れるかと。

事前準備が万端だったので作業はスムーズに進行した。合計で20本程度、彼の家族用としては十分な数量だろう、1本の茎に5個から10個程度の実が付くはずだ、1本8個程度と予想して推計で160個程度の収穫が見込めるかなと。取らぬタヌキの何とやら・・・・・・かも知れないが、想定は自由だ。膨らんだ夢を見るのも農作業の楽しみの一つかと。

 

 

 

 

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お務めご苦労様

2023年12月10日 05時27分09秒 | 耕作放棄地

夏野菜の代表選手でもある「ピーマン」だが、最盛期は7月だ。誰がどう見ても夏の野菜である。従って、7月収穫を目処に栽培し、それなりに収量を上げてきた。十分過ぎる程の実りがあったのだ。子狸宅のみならず、近隣のマダム衆にもお裾分けが行き渡るほどに。7月末でお終いかと思い、片付けの準備を思案してもピーマンの茎類は元気よく、どう見ても終焉期とは思えない。其処で生命力の続く限りは生き延びさせようと、追加の肥料等も折々に散布することに。

想定外の事態だった。何時までも元気よく、次々と実りをもたらしてくれる。7月一杯と思ったのが、8月も、9月も・・・・・次から次へと実りが続き衰えを知らぬ程だった。何と11月末までそうした状況が続いたのだ。たった6本植え込んだピーマン、微々たる本数なのに大量の果実をもたらしてくれた。元気が良かったピーマンだが、流石に生命力の限界か、12月に入って来ると衰えの兆候が。なんぼ何でも限界だろう。

多くの貢献を為してくれたピーマンだが、遂に終焉期かと、感謝と共に引導を渡すことに。未だ小さな実は付いているが引き抜くことを決意。スコップを持ちだして次々と抜いていく。しばらく乾燥させて焼却処分の段取りだ。

それにしても驚異的な生命力だ。他の野菜では見られぬ現象である。同時に植え込んだナスも、夏ナス・秋ナス、二度のお勉めを果たしてくれた。こちらは9月一杯から10月の始めまでだったように思う。夏野菜はナス科のオンパレードだが、これほど長期に渡って活躍するのはナスとピーマンぐらいだろうか。「一粒で二度美味しい」・・・・・・・とかのコマーシャルがあったが、ナスとピーマンは二度どころか三度も四度も美味しい野菜のようだ。来年、家庭菜園等にチャレンジされる方々は、是非に選択肢の候補に計上を。

 

 

 

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芋ツルは燃えるか

2023年12月09日 05時19分59秒 | 耕作放棄地

農産物の収穫は嬉しいものだが、必然的に付随するのが残骸の処分という問題である。多くはしばらく乾燥させ、しかる後に焼却との手法を取る。大半の物はこれで片付くのだが、手に負えないのがサツマイモのツルだ。ご存じのようにサツマイモは9月の下旬頃から10月に掛け収穫する。ツルを切り払い、芋を掘り出して収納するのだ。残るのがツルなのだが、上述のように乾燥の手段を取る。通常野菜なら1~2週間も乾燥させれば、焼却は十分可能だ。ところがどっこい、サツマイモにはこの原則が働かない。以下、子狸の対応を記述してみようかと思う。

子狸のサツマイモは9月の下旬頃に収穫した。従ってツルもその当時から乾燥期間に入り、かれこれ2ヶ月乾燥させたことになる。通常野菜なら乾燥しすぎて消滅しかねない期間だ。画像でご確認戴きたいが、ツルは茶色く変色するものの形状はしっかりしている。しかもまだまだ水分を蓄えているのだ。

ツルを一箇所に集め、試しに火を着けてみた。常識的には燃え上がる場面だが、微かな煙が立ちのぼるだけ、程なく煙も消えてしまった。燃えないのだ。推測するところ、まだまだ多くの水分が茎の中に潜んでいるらしい。念のため古竹を使って火力の増強を行ってみたが、状況は変わらなかった。2ヶ月間の乾燥期間を経ても水分が抜けきらない、何ともはや、強力な生命力というか何というか。サツマイモが飢饉に強い救荒作物と言われるのむ宜なるかな・・・・・・そう思えてしまう。

本日は風も強く寒波もきつい。サツマイモツルの焼却で暖を取りながら、のんびり火遊びをと思っていたがアテが外れてしまった。農園ではツルが嵩張って邪魔になるのだが、当面はまだまだの乾燥が必要なようだ。上州の空っ風では無いが、大阪湾からの強い西風に委ねるしか無いのでは。

それにしても、毎年の事ながらサツマイモのツル処分には難儀する。まだしもジャガイモの方が対応しやすい。同じイモ類とはいえ、サツマイモの方が生命力も強いのでは、と思えてくる。今、サツマイモの再評価が進んでいるようだが、強靱な生命力を緊急事態用として食糧危機への備えと位置づけるべきかも。

 

 

 

 

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エンドウは育つか

2023年12月08日 05時14分06秒 | 耕作放棄地

朝夕はメッキリと冷え込みます。最低気温が4~5度位、無論、雪国の方々にとっては何でも無い状況だろう。しかしながら当地は雪国に非ず、比較的に暖かい地域なのだ。野菜栽培も寒冷地仕様など必要ない。従って、平常ベースで植え付けたエンドウだが、何時まで待っても発芽の兆しが無い。探しに探しまくって数本の芽を見つけた位だ。エンドウの種蒔きをしたのが11月の初旬、かれこれ1ヶ月になる。通常ベースだと1週間から10日位での発芽だろう。今年は失敗したのか、そんな懸念も無きにしも非ずだった。

画像でご覧戴きたいが、畝筋はのっぺらぼうでしょう。緑したたる若苗の姿は皆目見当たらず。隅々まで丹念に探して2~3本の芽が。例年なら今頃は幼い苗が育ってる頃ですが。種蒔き後の天候は冷えたり暖まったり、乱高下の状態が続いたようです。エンドウの種もイレギュラーな天候に戸惑ったのかも・・・・・・ですかね。危惧したのは、発芽不能の大失敗では・・・・・との心配でした。数本の芽を発見できたので発芽不能には到らなかったようです。

ともあれ何とか全ての種の発芽を期待したいところ。週末は気温が上がるとかの予報もあります。週明けは雨の予報、この条件で何とか追いついてくれればと願うばかりです。

それにしても異変とも呼べるような現象が続くようです。中国大陸では、華南では大洪水が、華北では干魃が。シベリアではマイナス20度位にも達しているとか。翻って当地では枝豆の実が付かなかったり、エンドウの発芽遅延が酷かったり・・・・・。異常事態が「地球星」で発生しているのでは、との心配もですね。「食糧危機」などへ結びつかない事を願っているのですが。

 

 

 

 

 

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