分解至難と一部でいわれるマイクロエースDD16を分解します。
小さくカッチリしていることと、組み込みが結構キツキツで分解にはコツが必要です。
写真は、一部いい方法を見つけるまでに撮ったものが多いので矛盾がありますけど、何とか妄想してください。
ダイキャストのモーターカバーもディテールになっているくらい小さな機関車ですが走りは良いですね。
まず、この機関車。
構成として
1 キャブ
2 ボンネット
3 デッキ
4 ダイキャスト動力
の4部品に大別され、この順番でバラすと一番ばらしやすいです。
矢印で示したところを指でよいので押して、キャブ妻面を内側にちょっと押し込みながら引き上げると・・・
ぞっくりと抜けます。
分解後の写真で解説しますが、
このような爪で止まっているだけなのです。
煙突も別部品が嵌っているだけなので
説明写真用に煙突を外してみて、再現すると
こういうふうに止まっていて、キャブ内側を押すと爪が外れて抜けていきます。
これも説明写真用の姿ですが
2本の不気味な列車アンテナのうち一本はヘッドライトスイッチというのはメーカー説明済ですが、その基盤が・・・
ダイキャストの幅より、更に言うとボディの内寸より広いために、障害するのです。
よく
「DD16はいいところまで分解しても、最後外れない!!!」
という悲鳴が聞こえますが、この基盤が車体を抜けないように邪魔しているのです。
ですから、分解は、このスイッチも外して、それからダイキャストを抜くのがいいのです。
と・・・偉そうに書いていますけど。
実は3回分解した結果、それがわかった愚か者とは私のことです。
ここからの写真は、キャブとスイッチを抜かないでやっている写真で説明するしかないという
(´・ω・`)
分解後の写真で説明すると
目立った留め部品はありません。
台車直上にポッチがあり、それだけで止まっています。
このポッチです。
車体とデッキは4つの爪で接続されており
コレを外すのがちょっとだけ面倒です。
デッキと車体を分解しないで抜くことも可能ですが、分解後にこの爪を外してばらしてもまぁ良いんです。
まず、ポッチから車体を抜きます。
専用工具ではないのですが、バニーシャを入れたら傷つかずに外れました。
ちょっとグリグリってやったら抜けました。
バニーシャを爪に押し当てて外しました。
バニーシャの跡が見えます。
自分の場合、ボンネットのエンジン側から外しました。
非エンジン側も外しますが、この写真まで引き上げてから
ちょうどダイキャストに凹みが見えたときにバニーシャで爪を押して外します。
作業中~
繰り返しますが、キャブは外した方が良いです!
このようにキャブを取り付けたままやって、ここで止まる人が多いそうです。
つまり、キャブ内の車体が、ヘッドライトスイッチ基盤に引っかかって「抜けない」となるわけです。
車体をちょっと強引に幅を広げると抜けますが
右のポッチ抜き跡とは違う、なにやら怪しげな緑色が付着します。
ヘッドライトスイッチ基盤に
車体色ってことで、これが干渉していることが解った次第。
ここまで解れば、バラバラに出来るはず。
ということで
水抜き剤で色も茹でて落としてこの通り♪
ヘッドライトスイッチとしている2個もの無線アンテナはDD16の概ねには無いので
どうせラッセル車つけて消すこと無いので、ランナー引き伸ばし線で埋めてしまいます。
カットしますが、もう一個の無線アンテナもえらいい加減な表現です(´・ω・`)
交換決定。
裏から瞬間接着剤を垂らして
どっちの凹みも埋めておきます。
飾りの無線アンテナの突起も削っておいてから
ホワイトサーフェーサー1000を吹きました。
さて
ここからいじり始めます。
どれにしようかな~
超拡大で荒いのですが
1988年に標津線廃止・廃車になって苗穂工場入換機4世代を襲名していたDD16-48にするか?
1984年頃から1989年まで動いていた3世代目入換機DD16-26にするか?
同じく3世代目の
DD16-44にするか・・・?
今から迷います。
初代はC12が2台、2世代目はDD13-50とDD13-90(国鉄色から水性塗料試験で緑色になった直後、火災で焼失したそうです)、
DD16の後は第5世代はDE10-1741
これも一昨年くらいに引退して、今は元フラノノロッコ用DE15が除籍されて任についています。
おおよそ4年後と交換っぽいです。
苗穂工場入換機は国鉄色や現役最終塗装で暫く働いた後、時代の旬の専用塗装に身を纏い、暫く働いて役目を終えていきます。
水性塗装、JRアピールした時代や、振り子特急に始まったHEAT色、今はDMV色ですね。
実はDE10-1741はかなり昔に塗ったんですが、相当出来が悪く
缶スプレーと一番模型熱が谷底の頃なんで酷い出来です・・・。
いわゆる火災車両です(/ω\)
ただ、色試験にはちょうど良く、青はグンゼのアニメ用塗料・キャラクターブルーを使いましたが、鮮やか過ぎていまいち色が良くありませんでした。
赤みが強すぎでした。
ライトグレーも灰色9号でしたがこれはまずまずかな?
DE10-1741は再塗装しようとこの直前に水抜き剤に入れたところ、車体にひびが入っており、前回塗装したとき2回ほど薄め液プールに入れたことが劣化を招いたようです。
さて、コレは放っときましょう。
ちなみに苗穂工場は夕張鉄道の9600でも使われていたエアシリンダ式の連結器開放装置が付けられており、この機械を代々引き継いで今に至ります。
DD16-48時代
DE10-1741時代
もっと接近した写真もあるんで、実加工時にまた出します。
これを自作しないと面白くありません。