鉄道模型工作記録帳

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鉄道模型におけるIPAの万能論警鐘説。

2010-06-14 01:19:00 | 模型工作雑ネタ日誌

えーっと。
昨日も大きくやらかしたんですが。


どーも、やっぱIPAは万能じゃないってことが少し解ってきました。

ABS樹脂に色をつける顔料の骨材となる「バインダー樹脂」なるものが深く影響しているらしい。

イソプロピルアルコール はABS本体には浸漬試験でも変化なしとの公式試験結果が出ていますが
↓クリックするとPDF
http://www.umgabs.co.jp/jp/qanda/p08_chem.htm
http://www.kayo-corp.co.jp/common/pdf/pla_proof.pdf

どうも私たちが見慣れた「着色された」ABSにする「バインダー樹脂」なる混合物が深く影響するようです。
高分子の世界なので、思い切り化学式の世界であり・・・よくわからなくなりますが、ABS着色に際する媒体に関わる樹脂で、このバインダー(樹脂成分)の種類で顔料の違いによる樹脂粒子径が大きいと、分子鎖が複雑になる模様。

で、ABS本体にはIPAは影響しないけれど、完全攪拌されてるバインダー樹脂にはIPAにより変質や膨らむ性質のものがある・・・「ようです」

個人的には樹脂柔軟剤になる界面活性剤の乳化作用安定状態が、アルコールによる水分離により乳化不全となって脆さに影響するのかと思っておりましたが、ちょっとそれはメインではない様子。

やっぱり、もやもやはしますが、その着色された色の粒子の傾向によって、IPAは極めて深刻なダメージを与える事はある模様です。

ある知恵友人は「ペレット製造元はそもそも、こんな(アルコールに浸されて)膨潤しそうな使われ方を想定しては いないでしょう。」。


と。

私たちが製品塗装を剥がして喜んでいたのは、ひょっとしてある偶然。
または変質しているにも拘らず気が付いていなかっただけなのかもしれません。

また、スチロール系では加温使用も「あり」でしたが、ABSは加温するとほぼ間違いなくダメージを蒙るようだということ。
膨潤変化を促進するようですね。
IPAに一度漬けた車体は乾燥しても他溶剤や塗装溶剤の浸入を許しやすく、保形性を著しく落すこともまた、間違いないようです。
これはやはり内部組成に変化を及ぼしていることの模様。

スチロールにもバインダー樹脂を骨材に顔料が入っているはずですが、どうも結合性が異なるようです。

トミックスの旧製品でもマイクロのDD16のときも起きましたけど、IPAで剥がれない時に、数日乾かして放置してから薄め液に付ける(漬けるまで逝かなくても)だけで、必ず表面崩壊は起こってますね。
塗装をしても崩壊が起こるときがありました。
繰り返しますがつまり、薄め液が浸透しやすい材質にどんな状態でも変質しているんだと思います。。

それがABS射出整形時で起きる「ウェルドライン」など若干弱い部分に応力を集中させ、「ストレスクラック」や、「ケミカルクラック」「収縮」「硬直」「崩壊」になって現れる模様です。

・ABSにおいてIPAで落ちないときは「諦めましょう」なのかもしれないです。
・ABSで暖め漬けは厳禁。
(今回は偶然、暑い日に窓際においてしまって温まってしまったんだけど。)
・灰色もクロのABSも顔料による着色だけど、特に中間色顔料はその分子の大きさがごついか絶対量が多いのか、組織が変質しやすいと考えられます。



























   ↑残念ながら大まかな概念的なこと以外は知識が追いつきません。


合言葉はイッパーサン7

2010-06-14 00:00:00 | ディーゼルカー浪漫?

怒涛の更新。
というか一連を3つに分けているだけだね。


キハ182-500になるような改造を進めます。
この部分に車体は集中します。
550番台を500番台トイレ洋式化後の姿にします。


ちなみに原型500番代だとこういった形になる。
(合成写真)


資料@レイルマガジン1986.11月号 No.35
ぼろぼろだなぁ。
そらそうよ。
自分が中学1年時に買ったそのままだから。
あ・・・まぁ、自分の人生で一番辛かったときかな・・・。

(すごーく辛気臭いことを書くと、国鉄が無くなった日は、最近ちょっとそれで亡くなった有名人や戦う有名人が出ている「ギランバレン症候群」で長期療養中だった弟が死んだ日なんですわ)


とまぁ、こんな構造だったわけです。
この本、183マニアには必要なもんだと思います。
見て解るとおり、屋根はねずみ色1号で一色塗りが正しい。

ちなみに0番台、500番代、550番台は以下のようなことが概念的に異なる
・外板鋼板 0番台と550番台が同じ2.0mm鉄板、500番台は1.6mm鉄板
(複数資料があり、500番台は薄板であることは共通項)
・燃料タンク 0番台は1kl、500番台は900l、550番台は1kl 
・航続距離 550>500>0
・座席 0番台は一脚73kg、500番台以降は58kg(G車はまた違うけど2割軽量化)
・補助空調 0番台と550番台は新鮮外気導入器、500番台は安価な強制換気扇
・基本エンジン 0番台は450馬力を500馬力に改造、500番台は550馬力、550番台は660馬力
・トイレ 0番台と500番代は和式便所、550番台は男子便所追加
・設計思想 0番台は181系の改良 500番代はキハ37、550番台はやや重厚に寄り戻し

要は183-500番台はやや貧乏ハリボテ構造ではあるようです。

初廃車となったキハ183-501は見事なメロメロ凸凹外板でした。
(まぁ、釧路のキハ183-1550も結構メロっていましたけど)


ヤスる!
全部ヤする!


埋める!
今回は色の都合でスチロールを嵌めた。


整える!
そして
帯色は絶対傷つけない!
(部分塗装で終わらすのです)


タダでは倒れない私、ダメになった車体のこの部分利用して


妻板に利用します。


嵌めた。


こっちもグリルを削る。
このキハ182-500@釧路区は全部綺麗に取り去るのが基本です。

あて板で埋めたものも多いので注意ながら、ここの資料はナカナカないですな。
私も断片的にしかありません。


2000番で仕上げた。
ここは部分塗装とぼかしで塗ります。
車の板金のように。



   ↑ではまた