先日、よその会社に勤務している友人から、
「今、女性採用って、本当に難しい」
と、話がありました。
彼女は専門職としてもう20年以上勤務し、
管理職としてバリバリ働いています。
3年前、まだコロナが落ち着いていない中、
今は資格はなくとも、将来資格を取って、
自分のように専門職として働いてくれる
若手を必要と思い、求人を出したそうです。
そんな中、コロナで前職を退職した
地元国公立大経済学部卒業の
24歳の女性を採用したそうです。
24歳なので、第2新卒扱いとし、
ハンデがないように新卒と同じように、
研修を受けさせたそうです。
※第二新卒とは、一般的に学校を卒業後、
一度就職をしたが数年の内に
転職活動をする若手求職者を指します。
明確な年齢は、学歴により幅がありますが、
既卒3年ぐらいが多いようです。
採用が3月で、24歳ならこれからバリバリ働いてくれるだろう
という認識が、採用を決めた彼女以外の
一緒に働く同僚たちもあったそうです。
実際、面接の時も、
明るくハキハキと感じよく答え、
大学も地元では申し分ない学歴。
「コロナで大変な目にあったので、
一生懸命働き、資格取得もし、
会社に貢献したいです」
と、話していたそうです。
ただ、面接は、昔と違い、
「彼氏いるの?」「結婚の予定は?」
はタブーなため、聞いていなかったそうです。
そんな中、秋に、
「結婚式を私の郷里でするので、
結婚休暇を1週間3月にいただきます」
と言われ、彼女はびっくり。
聞くと、面接前にもう既に入籍をし、
お金を貯めてから式を挙げようと、
考えていたようです。
その時、彼女は違和感を持ったそうです。
まさか24歳の正社員で働く、
しかも国家資格で難関と言われる
今の職業に、既婚者が応募するとは
思っていなかったようです。
しかも、会社にも報告していない。
偏見と思われるかもしれませんが、
確かに違和感を持つ気持ちもわかります。
3月に1週間の結婚休暇も、
みんなが協力して乗り切りました。
そんな中、なんと、挙式後
若手社員の妊娠が判明。
正直、友人はもう彼女に退職して欲しいと思ったそうです。
出産一時金や産休手当は健康保険から支給されます。
育休手当は、雇用保険から支給されます。
そう聞くと、人の補充をしてもいいのでは?
と思われそうですが、
よほど利益を上げている企業でない限り、
在籍人数に変更がないので、
増員することは、かなり少数なのです。
彼女の会社も、増員をせず、
「復帰したら働いてくるのだから」
と言われ、やむを得ず職場は、
フォローしていったようです。
秋に子どもが1歳になったら復帰するかと思っていたところ、
同期の子たちが、
「多分復帰しないと思いますよ」
と、話したそうです。
「だって、彼女の旦那さん、国家公務員の転勤族ですよ。
彼女の実家は、九州で、普段でもワンオペなのに、
こっちに子ども2人が残って
働いて子育てなんてするわけないですよ」
と言われたそうです。
すると、案の定秋になったら、
「保育園の空きがないから」
と言われ、半年延長申請。
そして、今年の春。
旦那さんの転勤となったので、退職したそうです。
友人にしてみたら、
「詐欺にあったような気持ち」だったようです。
面接の時には、
「奨学金も返さないといけないし、
頑張っていきたいです」
なんて言っていたのに…
今、女性もバリバリ働くと言っても、
配偶者が転勤族でない、
子どもの面倒を実家など協力者がいないと難しい
と思ったそうです。
これからの時代、採用側が見極めなくてはならない
受難な時代なのかもしれませんね。