インドネシア共和国のバンドンにて、アジア初となる日本刀とクリス(インドネシア美術刀剣)の合同展覧会を開催いたしましたので、以下に活動記録を記します。
本年5~6月中の約1ヵ月間、両国外務省の後援を受けて、日本とインドネシアの美術刀剣展示会を開催いたしました。
これは、西ジャワ州の首都バンドンにあるアジア・アフリカ会議博物館にて、2014年5月16日に催されたジャパン・ディのイベントに併せて開催されたもので、2011年に発生した東日本大震災の復興に関するご紹介と応援へのお礼の意味合いを含んだ文化交流イベントという位置付けです。
この度のインドネシア訪問では、日本より刀剣4振り(太刀2振り、刀1振り、脇差1振り)、外装6振り(太刀拵え1振り、打刀拵え5振り)、鎧1領、兜2頭を持参しました。
ちなみに、本邦で開催されるイベントでは、刀剣は刀剣だけ、鎧は鎧だけ、拵えは拵えだけといった展示例が多く、武家文化を中心軸にこの度の様な多岐にわたる展示品を幅広く陳列することは稀です。
また、合同展示に供されたインドネシア伝統刃物のクリス約10点は、国立博物館が収蔵する国宝指定の刀剣類です。
この度の展覧会がインドネシア初の試みであるばかりか、アジア初の刀剣展覧イベントとなりますが、こうした活動が親日国のインドネシアで開催され、しかもアジア・アフリカ諸国の反帝国・反植民地主義、民族自決の精神を世界に知らしめたバンドン会議場で開催されたことは大変喜ばしく、後々まで意味深いものであると感じました。