工房八重の部屋

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アスニー山科講座 「京焼・清水焼 伝統と先進」は興味深く参考になる!

2012年02月02日 | Weblog

アスニー山科の2月1日の講座は『京焼・清水焼 ~伝統と先進~』

講師は、京都市産業技術研究所 研究部長 今井 寛治 氏でした。

安土桃山時代は茶の湯が盛んな時代で、ろくろを使わない楽焼きの時代で、

今も楽家が伝承している!

今の京焼きが確立されたのは、江戸時代初期の色絵陶器の仁清や乾山の時代で、

仁清の御室焼きは、洛西に位置し、乾山の窯は周山街道にありました。

有田の色絵と違うのは、仁清の色絵の意匠が、中国の様式を全く顧みなかったこと。

大和絵、琳派風絵画、水墨画などの、きわめて和様の意匠で、いかにも京都ならではの

典雅で優美な色絵となっています。

その後、仁清に学んだ、尾形乾山が、仁清の和様の色絵をさらに展開することになり、

尾形光琳は兄で、絵師でもあり、絵付も心がけた!

そして次には、奥田頴川(えいせん)が、初めて本格的な磁器を焼き、

白磁を完成させた。 色絵磁器の完成者と言われています。

明治時代には、博覧会などに出品され、ジャパニズムの流行にのり、輸出が多く

された時代です。

近代は、焼き物が、工業用陶磁器・ニューセラミックへと発展し、

高山耕山科学陶器株式会社、松風工業、京セラ、村田製作所などが、近代の

セラミック工業へと成長し、世界に誇る技術を持った企業になっています。

講師の今井氏は、京都産業技術研究所の研究部長で、

研究所の歴史や、現在の活動内容の説明がありました。

京焼(清水焼)のことは、山科にある清水団地の陶器祭りに行くぐらいで、

よく知らなかったので、興味深く、参考になる講座でした。


講師は、京都市産業技術研究所 研究部長 今井 寛治 氏
わかりやすく、興味深い講義でした。